連作/わたしたちが越えてきたいくつもの夜 明日への祈りときみの言葉を抱えて眠る
雑踏に紛れるきみの残像が見えた気がして募る切なさ
雑踏に紛れてもなお紡がれるあの歌の祈りに救われる
動揺でうまく紡げなくなる言葉、乱れる呼吸、息が、くるしい、
止まない雨、明けない夜はないのだと言い聞かせては祈って眠る
「じゃあまたね」お守りみたいなその3文字 夢の中では逢えますように
微睡みの僅かな意識とあの日の記憶、薄れた匂い、生ぬるい体温
遠くから微かに聞こえるきみの声 もうそこにきみはいないのに
“救われたい” その祈りすらを忘れた時 はじめて私は救われるから
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