haru_manmamanma

何者でもありませんが詩を主にアップします。自慰的で痛々しくありながらも、深い叫びのよう…

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何者でもありませんが詩を主にアップします。自慰的で痛々しくありながらも、深い叫びのような言葉を探しています。TBH、Nirvanaが好きです。無風よりも酷評を望みます。読んでいただけたら幸いです。

最近の記事

成り立ち

人のことを思うと 人が居ない所に向かいたくなる 風のことを思うと 風が世界に触れる音に耳を傾けている 人のことを思うと 人が嘆く様を考えたくなる 水のことを思うと 水が喉元から体の全てに馴染んでいる 人のことを思うと 人が失くす時の悦に浸りたくなる 火のことを思うと 火が晒す柔い揺らめきを見つめている 人のことを思うと 人が恥じた行いと肩を組みたくなる 地のことを思うと 地が暮らしの礎であると腓骨で感じている 人のことを思うと 空のことを思うと 刹那にカーテ

    • 日記帳

      草原の上に座して そして静かな陽が降る 脈拍の息切れが止んで そして穏やかな日に落ち着く 事象を人に準える余力と 心を指先で感じられる猶予と 眠そうな淡い倦怠感を油性のインクで紡げる 今日よ ありがとう また違う火が起きそうな余韻が心地いい 今日よ さようなら また同じ日に届きそうな予感が心地いい

      • 成熟

        時間を対価にすれば 欲しいものはそれなりに手に入れられる 自由を元手にすれば 雪原の星々が寒さの憂いと決別させてくれる 次の言葉は 時間でも自由でも干渉できない これまでとこれからの意識の衝突だけが為す 石ころか輝石を探す周遊 喪失よりも受け取った数が勝る半生 月曜と木曜よりも遥かに実り多い人生

        • 無量へ

          三手動かすだけで私が見る六面は醜くなる だから 先を目指す事を諦めて苦しみから逃れた 一等だった記憶が余生を彩るはずもなく 批評を求めるだけ求めても ゴミ収集車のようには応えてくれなかった 現実は斜め上から降るぬるま湯のように 冷気からも熱波からも程遠く緩い それでも ポケットの中にある充分な小銭で アイス珈琲と煙草を買って朝をやり過ごす 私なりの平和は晴れ時々曇りの午後に訪れる

          伝心

          光の音に混じる耳鳴りが歩みを助ける レトルト風の単語だけは彷徨って... 圧縮と硬直が合わさり瞼は重い 魂の交差点に立つと データを持つ手が肘辺りに触れたがる 終わってもいい時 明朝の眠気を共有して生活を始めたい 流通量が少ないこの音と響きは 紅葉を例えようとする蛇足めいた日と重なる 無題を良しとすれば 伝わる 伝わらない  隔たりに指先を繋がせて欲しい

          観測地点

          満月が遡行に触れて文字となる 白鳥は既に去り 柄杓は水に沈み 弓矢は空に散る   針が進み念を生む 空は偉大だ 血の時代が幾度訪れようとも ただ指し示し続けた未来が 人の汚れた過去を清算し理解だけを灯す 地球儀に映らない希求の星々 叡智が齎す青の地図は 血を分けた魂の道標となる絆 夜目が効くまで手を繋いだ湿った刻 あれかな あれだ 方角は 確かな北だ 結ばれる三角形 時と人と想い 外灯には無い自然の意思が私達に降る 文月から葉月へ そして貴方達へ

          〔詩〕文字列

          午前零時に喪服の裾を汚す 額が痺れて嘶くは過去の清算に惑う 水を飲み込んだ音が吐瀉音と重なる 回転体は酔い潰れた脂髪 自問と停滞前線と感傷と擬態 蛇行した白線に見るサヨナラ Eと発したG 狡猾な口角から放たれた愚鈍な考察 ノイズに掻き消された会話 最善を裁断した後の液漏れは赤茶色 殺伐と言えば枯れ木程度の景色で済む 生死が持つ花瓶に正義を エネルギーは雷鳴のような儚さ 鼻骨をへし折る縫い目が醒め爆ぜる 鉛玉に涅槃像 氷点下の月影は綿雪で描いた下絵

          〔詩〕文字列

          タイムカレンダー 8

          三組目のProt brothersのライブが始まり 「そろそろ上がって準備しますか」と俺が言い、皆立ち上がる。 「じゃあ私は中に入ってるね。客席から盛り上げるよー、楽しんでね」 「オッケー」と意気込んで皆が答える。 Prot brothersの演奏が終わり、入れ替わりで俺たちがステージに立つ。遥のイェーイと言う声が聞こえた。 スタンバイを終え「こんばんは、T-Ashです」ターくんは落ち着きながらもやや力を込めて挨拶をした。 俺は4カウントの叫びに合わ

          タイムカレンダー 8

          黄昏時の三日月を見て あなたは何て言ったっけ わたしはたしか そうだねって言わなかったっけ 月の微熱には気づけない 指先が覚えているのは 人だけが 愛する人だけが纏う日だまりの気だけ 糸が解れようとするこの時 優しい世界に浮遊するのは星 それは多分あなた 悲しい涙を記憶ごと乾かす陽 それは多分あなた そしたら わたしはなんだろう 星も陽も月も翳る常のような陰を そっと覆う裂織でありたい そうありたい 眠らない幸せが月の熱さえ下げた気がした

          Thirty_seven

          夢と語れるほどの重さはなくなった 鮮やかさを見ても 心地良さを聴いても 自身の内にある着火剤は湿気て滞って 術は贈り物用のラッピングより儚い 紙の匂いと 菊の甘さと 他者が奏でる脳内に浮かぶ羞恥の音符 逆光は一度の振動で翳る 温冷で区別される日付変更線 枯渇と飢え タカタカした音を遥かに凌ぐ弾音 液晶が宣う病原菌は顕微鏡にのみ映る 42インチの回顧に煙たさを足す 第二関節で賄う月食 造花は何時までも健気に佇む 肉体は老衰で完成する 落ちる文字列が伸長を妨

          KAZENIMO

          お久しぶりです と それで済めば良い世界に慣れてしまった 手踊りの類いを侮蔑し 浅瀬で叫ぶ上っ面の黒髪に呆れ果て 真面目な顔で宣う価値観の錯誤を嘲笑する 胸焼けでも起こしていればいい 過ちを冒した英雄に寄り添い 唾を吐きかける無政府主義の黒髪と 卓越した筆捌きと草の香りに歓喜する 再生する準備は出来ているんだろうな タールが無くとも飛ぶ 紙が燃えなくとも行く LEDが溶暗する頃に終わる世界は 三月に渡るたった二行を穿つ 初秋が齎す結露を拭い去る時間は テンカウント

          トキトシテ

          夢の話でもしようか 睡夢の 1時間前の 細切れのパン 引き出しのカード 折り畳まれた10000円札 あの子と 彼らと 鳥が鳴いている 旧校舎 廊下の無い家 否定と戸惑い 繋いだバトン 年増と 小児と エアコンが6月に抗っている 目を閉じる癖は身体に染みつき もぬけの殻が少しの憂い カカオ香が季節を飛び越え 直ぐに聴こえた寝息 怯えは足を止まらせた リミットという名の優しい抑止 夢はどうすれば良い 目覚めの 1時間後の 今でも片口鰯が脳を過る ライターは無くした 煌め

          トキトシテ

          kotobaと間

          快楽の代償 それは横隔膜に麻痺を引き起こす罪状 わたしは一線を踏み越え 倫理は生き絶え 悲しみという絶頂を目の当たりにした 黄色い錠剤と春は 薄桃色の世界を見る筈だったが 仮想空間を捩った言葉に縋った 野に咲く宇宙を踏み散らかし 白日の薄氷に苛立ち 変わらない日々への嫌悪を 罪滅ぼしとして穿った 禁欲的な枯葉男 偉大な愚者 夜の酒池 わたしの過ちは お前たちの業には敵わないだろう 叶わないとしても 世界を退廃へ導く偽善よりは暖かいだろう 淡い眠りの後に 不起訴だと伝えられたよ

          広大な世界

          バイザーに挟んだレシートが揺れている ひとつの未来ではあり得なかった事 小魚のような雲とうがい薬のような空 別の未来から眺めているという事 人々を運ぶカラフルな鉄塊 三次元の未来に向けて手足を使うという事 今 煙が風に吹かれる 今 私の中の神秘が風に吹かれる 今 右前のフェンダーが風に吹かれる 未来の種は 激しく明滅する現在から生まれている 過去が鮮やかなうちに フェアゾーンの線を引き続けていたい 嘘が許される日 私は生真面目に脳を騙している 三点を結ぶ線は 綺麗

          広大な世界

          ネイビーブルー

          まだ夜が明けない 晩秋ともなれば当然か 全ての目覚めに寄り添いたいが そうはいかない 温かい珈琲を啜って 独唱の為に口を緩ませている 題材なら 普遍的な平和 牛乳のストックが切れて スーパーに買いに行く事のような 取り留めない日常 肌寒さを感じて クローゼットから長袖の羽織を取り出すような 直感的な仕草 有り触れた事を幸せと感じながら そして今 寝室でアラームが鳴って 新聞配達のバイクが通り過ぎて 隣家のボイラー音が聞こえた 一時間経っていた 夜が明けている 温くなった

          ネイビーブルー

          使命

          お眠りなさい 海底へ 深く 深く お眠りなさい 熱を保ち 柔く 温く お眠りなさい 毛布を託して 胸から 肩へ お眠りなさい 朝が来るまで 月夜から 水色空まで 守護者である誇りがわたしを覚醒させる 後何年 運命のみぞ知る お目覚めなさい 浅瀬へ 眩く 聡く お目覚めなさい 熱を上げて 白く 透き通って お目覚めなさい 衣の意思