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kotobaと間


快楽の代償
それは横隔膜に麻痺を引き起こす罪状
わたしは一線を踏み越え
倫理は生き絶え
悲しみという絶頂を目の当たりにした
黄色い錠剤と春は
薄桃色の世界を見る筈だったが
仮想空間を捩った言葉に縋った
野に咲く宇宙を踏み散らかし
白日の薄氷に苛立ち
変わらない日々への嫌悪を
罪滅ぼしとして穿った
禁欲的な枯葉男
偉大な愚者
夜の酒池
わたしの過ちは
お前たちの業には敵わないだろう
叶わないとしても
世界を退廃へ導く偽善よりは暖かいだろう
淡い眠りの後に
不起訴だと伝えられたよ
柔い覚醒の前で
合法と書かれた半紙と共に歌で爆ぜたよ
ピアノも
ギターも
マックも
赤兎馬のような韻律には及ばない
仮初めの覇権などでは届かない
糞尿だと罵れば良い
慄き風味のカルピスを撒き散らしたい
あゝ
間髪入れずに挿れる物言い

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