観測地点
満月が遡行に触れて文字となる
白鳥は既に去り
柄杓は水に沈み
弓矢は空に散る
針が進み念を生む
空は偉大だ
血の時代が幾度訪れようとも
ただ指し示し続けた未来が
人の汚れた過去を清算し理解だけを灯す
地球儀に映らない希求の星々
叡智が齎す青の地図は
血を分けた魂の道標となる絆
夜目が効くまで手を繋いだ湿った刻
あれかな
あれだ
方角は
確かな北だ
結ばれる三角形
時と人と想い
外灯には無い自然の意思が私達に降る
文月から葉月へ
そして貴方達へ
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