飛べない鳥、言語化できないINFJ

私はINFJと自認しているけれど、言語化がめちゃくちゃ苦手だ。
でも、上手になりたい。それは、noteを始めた理由でもある。
INFJの特性についてあれこれ考えながら、ふと、「INFJにとって言語化が上手くできないのは、致命的ではないか」と思い至った。

言語化。
すなわち、自分の内にあるものを、人にも伝わるような言葉で表すこと。

自分の内側では、言葉として形作られる前の、もやみたいなアイデアやら感情やらが、絶えず浮かんでは消え、過ぎ去る時に置いていかれていく。
このもやもやした思考は、どうやらINFJの代表的な特性の一つらしい。
深い思考や、ときおり発揮される直感。
使いようによっては強みにもなりうる、INFJのギフトともとれる。

けれど、そんなギフトを上手くアウトプットできなかったらどうだろう？

私は、無数のもやもやを、自分が知覚しているままに、人に伝える形にするのがとても苦手だ。
人に伝えようとすると、もやもやを論理立てて伝えなければ、伝わらない。言葉選びや、相手の知らない背景にも気を遣わなければ、伝わらない。
このもやもやを言葉に訳す技術が、私には乏しいのだ。
伝えたいことが表現できなくて、相手に理解してもらえなくて、悲しく思ったことは数しれず。タイミングが悪いと、「私のことを誰も理解してくれない！！！」なんて孤独感を拗らせるに至ることも、時々ある。

文章で書くならまだマシで、対面で話すときは一層難しい。
台本もなしに口頭で言葉を紡ごうものなら、支離滅裂な文章や、本心とは程遠い言葉になって出てくる。
こんなことが言いたいんじゃないのに、と歯がゆく悔しく思うのだ。

だから、書き言葉、話し言葉が堪能な人に、強く憧れる。
嬉しいことに、noteでは素晴らしい書き手の方が溢れていて、私が言い表したくてもできないもやもやを綺麗に言葉にしてくれている記事がたくさんある。
おこがましいが、共感できすぎる記事には「え？もしかしてこれ私が書いた？」とまで思うこともある。

ああ、この胸の内にあるものを、丸ごと取り出して相手に渡せたらいいのに。
あなたが喜ぶ姿、落ち込む姿、涙をこぼす姿を見て、私がどんな思いでいるか、そのまま伝えられて、あわよくばそれがあなたの助けになればいいのに。

ここまで考えてふと、私は本腰を入れて言葉以外の表現方法を探求すべきかもしれないな、と思った。
具体的には、アート。
言葉や論理に縛られず形にするすべを知れたなら、この歯がゆさも少しは軽くなるかも。

ここで芸術家よろしく、衝動的に筆をとって鮮やかにキャンバスを彩れればかっこいいものを。
まずはどんなアートの手法ができるのか、調べるところからねと結論付けるのが、私らしいというか、順を追ってしか物事に取り組めない性格が出てるなぁと思う。

さて、少し脱線したけれど。
それでも私は、やっぱり言葉で表現できるようになりたい。
相手から理解されないと悲しいのは確かだけど、どんなに自分が上手く表せたと思ったところで、相手に届くまでには、相手のフィルターを通る。相手の解釈が入る。
結局、そのまま相手に伝わることはきっと、稀なのだ。そんなのはわかっている。

だから、これはやはり、自己満足だ。
私が、自分を言葉で表現できるようになりたいから、なれるよう目指す。
なんでこんなに言葉にこだわりたいのかな？これもいつか考えてみたいな。