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組織づくり~Canvaを広めることを例に考えよう~


雑談


 新年の投稿から随分時間が経ってしまいました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。いつの間にか1月が終わり、節分では恵方巻をかじり、バレンタインデーでは我が愛娘の手跡クッキーを妻からもらい、そして来週には3月を迎えようとしています。今年度、学級で過ごす日数も残すところ17日となりました。

僕の考える組織


 どんな場所にも「組織」は存在します。子どもの世界でも大人の世界でもそうです。僕の勤める学校もまた「組織」の一つです。しかし、組織は常にまとまり続けるかと問われるとその答えは「NO」です。ほったらかしにしておけば、形骸化し、「集団」へと成り下がります。だからこそ組織にはそれらをつなぎとめる、あるいは繋がりをより強固にするミッションだったり、信念だったりするものが必要だし、存在していると思うのです。

学校組織の中でCanvaを広める


 ここからは「Canvaの活用を広めていく」という僕の目標をもとに学校組織で実践したことを書いていきます。ここで注意しておきたいことは、Canvaの活用を広めていくことは悪魔で僕の目標であり、学校の目標ではないことです。では、学校の目標とは何か。それはそれぞれの学校園で管理職の先生を中心に年度当初に掲げられる「学校教育目標」です。ただ、その目標を一言一句覚えている先生はほぼ皆無だと思っています。(多分管理職の先生もあやふやな方多いと思います。笑)ただ、おそらくどの先生も目指していることって、

「子どもたちにわかりやすい授業をしたい!」
「子どもたちのために頑張りたい!」
「子どもたちが成長した姿を見たい!」

 ということなんじゃないかなって思うのです。つまり、そのそうした思いを後押しできることであれば、新しいツールでも広まっていくと考えています。そして、結論ファーストで述べますと、僕の学校では今、Canvaが広まってきています。

僕がしたこと1~自分が使う~


 とは言っても、実は僕の勤務校にCanvaがやってきたのは今年度になってからです。4月に初めて僕が自分の学級で使い始めました。まずは自分自身がCanvaのよさを知り、子どもたちがよりよい学びをしている姿を実現するところからです。ラーメン屋を始めるにはラーメンの味を何度も確かめて納得する味にならないと売り出しませんよね。ただ、Canvaのもつポテンシャルはそれ以前にたくさんの先生たちの実践を見たり、ワークショップを受けたりしてきていたのでお墨付きでした。だからこそ、うまくいかないことがあってもやり続けられたと思っています。

僕がしたこと2~学年で使う~


 自学級だけでしていては、「あなただからできるんでしょ?」と言われても仕方ありません。なので、学年全体でCanvaを使って取り組めることを考えました。ここはかなり考えました。というのも今年、僕は学年主任という立場で、学年に関することはある程度決定権を持っていました。僕が「Canvaを使ってこんな授業をします!」って言ったらみんなそうすることになります。しかし、それでは「主任が言っているから、仕方なくやるか」と思われる可能性があります。
 そこで、「Canvaを使ったらこんないいことがあって、絶対に時短になるし、子どもたちもやる気がでる!」という、まあ、あれですね。セールスを行ったわけです。それも自学級で実践して、簡単にできたものを示して。それも相まって、見事学年全体でCanvaを使った実践に取り組むことができたわけなんですよね。
 もうあと1か月で今年度も終わるわけですが、今では今年組む先生(全4クラスありますが)は全員、それぞれの学級でCanvaを自由に使いながら子どもたちと学びを進めています。また、卒業制作にもCanvaが活用されたり、僕以外の先生から「これはCanvaでやったほうがいいんじゃない?」と提案してもらえたりしています。これで仲間ができたわけです。

僕がしたこと3~他の学年で使ってもらう~


 ここが大きな壁でした。なぜなら自分が干渉できないからです。他の学年でCanvaの活用を進めてもらうためには、そもそも「Canvaとは何か」というところから知ってもらう必要がありますし、具体的にどのように子どもたちに使わせたらよいのかというところまで知ってもらう必要がありました。      

 そこで、まずは夏の長期休暇を活用して、Canvaの研修会を開催しました。ポイントは2つ。1つ目は「自由参加」にすることです。全員参加にすると「研修を受けさせられている感」が出てしまいます。するとその研修会の参加する先生の姿勢としては受け身になるので、どうしても参加者の中で温度差が出てしまいます。しかし、自由参加にすると、少なくとも「Canvaって何だろう?気になる!」「Canvaを使ってみたい!」という前向きな思いをもった先生方が参加してくれるようになります。今回の僕のねらいは「他の学年でCanvaを使ってもらう」ことだったので、自由参加にしました。
 2つ目は「実際に使ってもらうこと」です。研修会という名ですが、実際はワークショップ形式で、ほとんどCanvaを使ってもらうことに時間を使いました。Canvaに対して一定の熱量が担保されている場なので、先生方はどんどんいろいろ触っていました。そこでCanvaのよさに触れてもらったわけです。今では無くなってしまいましたが、以前スーパーで試食コーナーがありましたよね。あの試食を求めて少年だった僕は何度も通ったわけですが、あそこで美味しいことがわかると商品を買う心理ですよね。うまみがわかると、食べたくなる。Canvaも同じです。
そんな研修を行った結果、2学期では別の学年でもCanvaの活用が進みました。今では「係活動で子どもたちがめっちゃ使ってる~」という声もいただいております。また、うれしいことにこの3学期の校内研究会でCanvaを活用した授業実践をしてくださることになりました。これは僕的にかなりの快挙だと思っています。

Canvaが組織の一つのつなぎへ


今回は僕の目標と学校の組織として目指す目標を重ね、僕がすり寄せてみました。結果として多くの先生に響いてきました。強制はしないけど、いいものは広めていきたい。そしていいと思った先生が使えば同心円状に広まっていく。それがまた組織としての1つのつなぎとしての役割になるのです。僕はその役割を担いたいと思っています。とりあえず今年度の締めとして、春休みにCanva研修を企画しようと思います。今度は僕が全てやるのではなく、今年度Canvaを使った実践をした先生たちにもお話してもらえるように頼んでみようかな~なんてことを考えています。

久しぶりにワクワクしています!またどこかで話せるといいなあ。

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