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嘘と真実の物語。CHAOS;CHILDネタバレ無し感想。

CHAOS;CHILD
科学ADVシリーズの第4段で、前作CHAOS;HEADの続編となります。続編ではありますがシュタゲゼロのように前作をプレイしていないと楽しめない作りにはなっておらず、独立した物語になっています。

もちろん前作をプレイしていればより楽しめる展開や小ネタもありますが。

あとギガロマニアックスの説明が前作の方が詳細なのでやっておくと話がわかりやすいかもしれません。

時系列としてはシュタインズゲート世界線の話で、シュタインズゲートの後の話になります。前作で起こった「ニュージェネレーションの狂気」の再来と呼ばれる事件が発生し、新聞部に所属する主人公達が事件を追ううちに、事件に巻き込まれていくというストーリーです。

作品のテーマはおそらく「嘘と真実」。おそらくと書いてるのは公式にそう言われてるのかはよくわからないからです。

今回はネタバレ無しで項目毎に感想を書いていこうと思います。

グラフィック
CHAOS;HEADよりも立ち絵などが綺麗になったなと思いました。ささきむつみさんの絵も以前よりもより上手くなったなと感じたし、個人的にキャラクターのデザインがCHAOS;HEADよりも好みでした。

システム面
・前作の妄想トリガーに続き、今回は事件を推理するマッピングトリガーというシステムがあり、このパートで事件を推理していく。スタッフ曰く長丁場の物語なのでプレイヤーに内容を整理してもらう意味合いもあるらしい。

間違えても特に問題は無かったりするが、一部間違えるとバッドエンドになる場合もあり。

なお2週目以降もやらないといけないのでそれはちょっとめんどくさい。

前作でもあった妄想トリガーはポジティブな妄想をする、その妄想から更に発展して新たな妄想を選択する場面もあり進化している。

・スキップ機能が既読のみのスキップか全てスキップか選べるようになった。これによって2週目以降にうっかり新規のイベントを飛ばしてしまう事がなくなった。また妄想トリガーの選択場面でも自動でスキップを止めてくれるようになった。

YouTubeを見たり、何かしら時間潰しをしてるうちにスキップしてくれるのがありがたかったです。

キャラクター
キャラクターは前作と共通点を持っていたり。逆に対比させられているキャラが多く面白い。
例として髪色の同じ七海と乃々がそれぞれ妹、姉と対比させられていたり、逆に久野里さんとかは思い切りセナを意識されたキャラで共通点が多い。

前作から百瀬さんが登場したり、伴刑事の後輩の神成刑事が出てきたりと前作をプレイしてると楽しめる要素もある。

キャラクターの人間関係も非常に丁寧に描かれている。新聞部の面々もそうだし、特に家族間の絆や家族の大切さは凄く丁寧に描かれていてとても良いものだと思えた。

僕が好きなキャラは拓瑠、久野里さん、乃々、有村、伊藤、ゲンさん、百瀬さん、神成さんです。

シナリオ
キャラクターのところでも書いたが家族間の絆や人間関係が丁寧に描かれているのが非常に良い。カオスチャイルドの1番の魅力だと思っている。

CEROがD→Zになった事でニュージェネ事件の狂気性もアップ。冒頭からめっちゃ気持ち悪いですわ(笑)

8章からの怒涛の展開も凄い。かなりの鬱展開ですが、意外性のある展開に非常に引き込まれたし、泣けるシーンが多かった。

個別エンドもどれも素晴らしいし、TRUEエンドも非常に良い終わり方で感動した。

音楽
主題歌の非実在青少年とシンギュラリティが良い。特にシンギュラリティはオープニングの映像と合わせて本当にかっこいい。

個人的には科学ADV屈指の名曲だと思うし、志倉千代丸さんの曲で1番好きかも知れない。

TRUEのエンディング曲silent wind bellもストレートな歌詞だが非常に泣ける。

FESの歌うノーマル、個別エンドで流れる月蝕のヴァニタスも相変わらずなロック調の曲でかっこいい。

まとめ
毎度の僕の決まり文句みたいになってますが、シュタゲと比べられがちな科学ADVシリーズの中でもかなり完成度が高いんじゃないでしょうか。

シュタゲよりもカオチャが好きって言う人がいるのもわかる気がします。

シナリオ的に毛色が違うので、そこはもう好みの問題かなって思う。

非常に面白く、全体的な完成度も高い作品で、もしシュタゲから科学ADVに興味を持った方がいたら1番おすすめしたい作品です。

カオヘやシュタゲゼロの事も書きたいのだが、本当に良い作品だと思ったのでこちらを先に書いてしまいました。

またがっつりネタバレありの感想の方も書きたいと思います。この作品に出会えて良かった。

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