見出し画像

外国人採用を考える介護系企業の熱さー「外国人採用をする前に必ず聴いておくべきこと」に参加して

#外国人介護職 #介護職 #人手不足 #外国人採用 #最近の学び #高齢化社会   #PS2021  


9月28日、14時から15時までZOOMで開催された。スピーカーの竹内優明希氏は、外国人採用支援をレバレジーズオフィスサポート株式会社で行っている方だ。
わたしは介護事業の経営者にならないが、介護事業に関わる看護師のひとりとして経営者と政策の現状が知りたかった。

かつては経営者にとって外国人の雇用は日本人を雇用する倍の労力がかかり、経営者にとってメリットがあるのか疑問だった。
しかし人手不足を解消したいが、肝心の応募がない。外国人を雇用するには日常会話程度以外の、医療用語/福祉用語の言葉の壁がある。言葉以外に、日本人の職場の習慣や高齢者への接する配慮なども難しい。

介護分野で働く外国人に対して人手不足であるにも拘らず、約10年前は雇用する側は消極的で煮え切らない姿勢だったのを覚えている。しかし今は、介護系事業経営者は外国人採用に対して積極的になっていた。


1.医療介護分野が外国人労働者の受け入れに前向きになってきた


労働者人口が減少する原因は、出生率が低下しつづけていることは周知の事実だ。過去の日本は労働力を輸入することで人手不足を解消してきた。
人手不足解消する解決策を政府は出生率を上げることを選ばず、労働力を輸入することで人手不足を解消する方策を選んだ。
その結果今後外国人雇用をしない日本企業はほぼないと、竹内氏は予測している。

政府が外国人介護職の在留許可を技能実習制度/特定技能/特定活動:介護/EPA の4種類に増やしているのが外国人雇用に積極的になっている証拠だ。
法整備や日本語習得などの研修制度が整えられたのは、それだけ介護業界が外国人採用に対して積極的で前向きだからだろう。

2.外国人採用をするメリットとデメリット

日本人介護職を雇用するメリットとデメリットは、どちらも日本語能力である。日常会話以上に難しい介護用語を理解してコミュニケーションが取れるか、外国人介護職を採用する介護施設は不安要素が一番大きいと感じる。
1)メリット 
最短2ヶ月で採用できる。面接して内定が出ると在留資格変更申請をして認定を受けるが、入国管理局によって認定を受ける期間が違う。ある程度の日本語ができて一定期間日本に住んで日本の習慣を知っている外国人なので、そのまま採用できる。
2)デメリット
言葉に関するデメリットは内定を出してから日本語教育を始めるので、就業するときの日本語能力がどの程度かわからない。
転職するリスクとして日本で働くための研修費用の他に、接待費や経費を借金させる送り出し機関がある。借金が多いほど失踪する可能性が高くなるので、借金の高い管理団体からの申し込みは絶対避けるべきである。SNSに求人が出回っている時代なので借金を抱えている外国人は、給料を高く設定した悪質ブローカーに騙されて失踪するリスクが高くなる。

3.外国人介護職の早期離職を防ぐ


施設経営者が雇用条件以外に配慮することで、早期離職が減らせる提案の具体例の説明があった。
1)定期的な交流会や季節のイベントをする
特に交流会が大好きな国民性の外国人には必要なレクリエーションだ。日本の季節のイベントで、着物を着る体験などは喜ばれる。何もイベントをしない介護施設の離職率は高い。仕事だけでなく楽しむ機会を設けることも必要だ。
2)安心して寮で生活できる配慮をする
寮は個室にする必要はないが、国や宗教に注意して部屋割りをする必要がある。お互いの習慣の違いがトラブルの元になることがある。国同士の関係やいじめやすい・いじめられやすい相性があるので、雇用者は寮の部屋割りや運営にも配慮しなければならない。

4.採用を前提とした参加者の質問


「国外からの受け入れはいつからできるのか」
「技能実習と特定機能はどちらを採用すればいいのか」
「失踪リスクの対策について」
「日本語検定のどのレベルなら仕事に支障がないか」
外国人雇用に関して採用を前提とした、参加者の具体的な質問が上がっていた。
竹内氏は事例や経験から全ての質問に具体的に回答し、自分のアカウントやメールアドレスを公開していた。
疑問などがあれば直接問い合わせることもできるように配慮していた。

まとめー外国人労働者を受け入れないと介護の仕事は成り立たない


今までの外国人介護職を受け入れる研修は、スタッフに対する研修がほとんどで経営者に対する研修はなかった。
このようなイベントに出席する介護系経営者は良心的であると信じたいが、介護職で来日する外国人労働者が搾取する経営者に騙されないことを心から祈った。
これから介護職人材を送り出す国も同様に少子高齢化が進んでいるので、若い労働力が流出は送り出し国・受け入れ国の両方のデメリットになると感じた。
人口増加の時代は終わり、若い労働力は減っていく。経営者は人材を消費するのではなく、長く働ける雇用条件を考えなければならない。
介護職の人材不足が深刻になったのは労働者人口が減っただけでなく、介護職を消耗品と扱ってきた結果である。

こちらで勉強しております→PLANETSSchool


この記事が参加している募集

最近の学び

ババアの世迷言に付き合ってくれて感謝感激雨霰。 スキしてくれたら、中の人がめっちゃ喜びます。