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一つの夢を叶えた青春18きっぷ(第4回)

※第3回の記事(一つ前)の続きです。

2017年3月10日。
4時51分。川越駅。

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高校の卒業式から7日後だった。
2年間同じクラスだった男友達(通称:鹿)と青春18きっぷで旅行をすることになった。

行き先は宮城県石巻市。

遂に子どもの頃からの夢を一つ叶える時が来た。


出発の3日ほど前。
2人でどのような行程で行くか作戦会議を行った。
その時、鹿は耳を疑うようなことを口にした。

「どうせやるなら川越線の始発からでしょ。」

...??


川越駅は僕の最寄りの駅ではない。
鹿の最寄り駅でもない。
2人の家から一番近いJRの駅がこの川越駅。

僕の家から川越駅まではおよそ5km。
鹿の家からはそれよりもう少しあるだろう。


川越線川越駅の始発は4時51分。
2人の最寄り駅の始発はそれよりも遅い時間に出発する。

これは
「この時間までに何かしらの手段で川越駅に行かなければならない」
ことを表している。


この頃はまだ免許を持っていなかったから車で来ることは不可能。
朝も早いから送ってもらうことも不可能。

そこで僕が選んだ手段は、、、

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そう、自転車。
もうこれしかなかった…

初めての青春18きっぷは自転車からスタートすることとなった。


4時過ぎに家を出発し、
4時30分頃に川越駅に到着。
その後、鹿と合流し、無事4時51分発のJR川越線池袋行に乗り込んだ。

どのような行程で石巻駅を目指していたかは覚えていないが、当時の時刻表を見る限りおそらく以下のような行程だと思われる。

川越駅 4時51分発(埼京線池袋行)
 ↓
大宮駅 5時12分着
大宮駅 5時36分発(東北本線⦅宇都宮線⦆宇都宮行)
 ↓
宇都宮駅 6時51分着
宇都宮駅 6時59分発(東北本線⦅宇都宮線⦆黒磯行)
 ↓
黒磯駅 7時50分着
黒磯駅 7時54分発(東北本線郡山行)
 ↓
郡山駅 9時1分着
郡山駅 9時25分発(東北本線福島行)
 ↓
福島駅 10時11分着
福島駅 10時40分発(東北本線仙台シティラビット3号仙台行)
 ↓
仙台駅 11時56分着


時刻表を見直してみて気がついた。
今はもう黒磯駅から直通で郡山駅へ向かうダイヤは存在しないことに。
今は必ず新白河駅で乗り換えが発生するなぁ…

こういうの詳しい方、何故ダイヤ変更が行われたかのご教示お願い致します。


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遂にきた。
夢の東北。
宮城県仙台市。

この写真を撮った後、すぐにホームへ戻り、

仙台駅 12時17分発(仙石線⦅仙石東北ライン⦆快速石巻行)
 ↓
石巻駅 13時15分着

目的地の宮城県石巻市へ。

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着いた後は2人で石巻市内を散策しながら海の方へと向かった。



商店街を抜け、海沿いへとやってきた。

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おそらくこの場所には民家や何かしらの建物があったのだろう。
そう感じた。


海の方へ歩いて行くと日和山公園の裏側へと辿り着いた。
至る所に地震・津波の被害の痕跡があった。

2人とも言葉を失っていた。

急な階段を登り、石巻市を見渡せる日和山公園へ。

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「言葉を残す」とは言ったものの、残す言葉はないのではないかと思えてきた。
この写真を見れば誰しもが理解できると思う。

ただ一つ言うとしたら、

「自分の目で見に行って欲しい」。

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「また必ずここへ来よう。」
「何度でも来よう。」
「色んな人を連れて。時には大切な人なんかを連れて。」

そんな想いを抱いて、石巻駅へ向かった。

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石巻市役所の一階で石巻焼きそばを食べ、駅へと戻ってきた。
そして、仙台駅へと向かった。



仙台駅に着いた後、宿泊するビジネスホテルへ。
そして、地下鉄に乗り青葉城へ。

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シンシンと雪が降る中、青葉城跡へとやってきた。
青葉城と言えばやはり「伊達政宗」。

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テレビなどでしか見たことがなかった景色を自分の目で見られることがこんなにも嬉しいものだとは…

「東北という地には海外へ行く前に見ておくべき景色が沢山ある」

そう思わせてくれた瞬間だった。


この後、『伊達の牛たん』というお店で牛タンを食べて、1日目は終わった。

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2日目は、色々と寄り道しながらただ帰っただけなので割愛ですね。


次回は僕とMr.Childrenについて書こうかなと思います。



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