見出し画像

英語が話せることはベルリンの就活において強みにはならない

ベルリンでは、ドイツ人/非ドイツ人と国籍に関係なく、みんなが英語を話せる。
語学学校に通っていた時、ドイツ語のレベルがまだ十分でないクラスでは、休み時間みんな英語でコミュニケーションをとっていた。アジア人のクラスメートたちですら、スラスラと英語で話す。


また、ベルリンで実際に就活をしていた日本人の知り合いからも、語学力アピールで挑むことのハードルの高さを聞かされた。

一人は以前、日本で外資系企業で働いており、勤務中は主に英語を使用していた。しかしこちらでの就活に悪戦苦闘し、最終的にはビザの期限が迫り帰国せざるを得なくなった。
二人目は日本の翻訳会社に籍を置き、翻訳家としての経験は10年という英語のプロ。しかしそんな彼女でも、ベルリンでの企業に履歴書を送っても反応が悪いとぼやいていた。



ベルリンは異なる国々からの人々が集まる国際的な都市であり、英語が話せることは特別なスキルではなく標準装備なのだ。
そのため就活では語学力ではなく、他の特殊な技能や専門知識を強調する方が賢明である。
バイリンガルなどは当たり前で、トリリンガルも珍しくないこの環境で、仕事探しにおいて他の付加価値をアピールすることが求められている。

この記事が参加している募集

#仕事について話そう

110,977件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?