動物と暮らす。 vol.4
こんにちは!
perromart.jp 獣医師スタッフの原 駿太朗です。
長かった緊急事態宣言も明け、ワクチンの接種率もグングン上がって街中にも少しずつ活気が戻ってきましたね。
私たち25Holdingsも完全フルリモートから少しずつオフィスに出社することが増えてきました。私は出社の時に電車を利用するのですが・・・
駅のホームから見える1本の街路樹に数百羽の鳥が窮屈そうに固まってとまっている光景
を最近よく見かけます。
今回はそんな街中にいる動物と人との関わりについて考えてみました。
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駅前で大集団で見かけるあの鳥の正体は「ムクドリ」。
日本には古くからいる在来野鳥の一種で、元々は森や緑地に生息し木にできた穴などを住処にしています。
ムクドリがあれだけの群れをなして飛ぶのは、主にフクロウやカラスなどの外敵などから身を守るための習性。海の中でイワシなどの小魚が群れを作るのと同じですね。
駅前など、都市部に住み着いたのも人間をかかし代わりにすることで、外敵から身を守りやすくしているためではないかとも言われているそうです。とても賢いです。笑
(ムクドリは日本だけでなく、
世界中で同じように群れを作って暮らしています▼)
集団で鳴く声はとてもうるさく、生活圏には大量の糞がたまるため、最近は嫌われ者の印象の強いムクドリですが、実は「益鳥」でもあるんです。
ムクドリは花の蜜や木の実も食べますが、主に昆虫を捕まえて食べています。その数、一羽あたり1日10,000匹とも!!
(虫が苦手な人たちにとってムクドリは自分の周りの昆虫を毎日、陰ながら減らしてくれているヒーローだったんですね。)
実は虫が苦手な人のヒーローでもあったムクドリですが・・・
最近では、しつけされた鷹で追い払ったり、ネットを使ったり、街路樹の枝を切り落としてしまうなど、ムクドリが「集まれない」ようにする対策が各市町村で増えてきています。
確かにムクドリが集まるととてもうるさいですし、家の近くに集まられた日には洗濯物や車がウンチまみれ…。なにか対策を考える必要はあるでしょう。
ですが、人間が本来の住処でもある緑地に手を出して奪ったことが元々の大きな原因。その中で必死に生きているムクドリたちを今度は追い払ってしまうというのはどうしても少し乱暴に聞こえてしまうのです。
集まれる木の数を増やして群れを分散させたり、光や音で生活の場所を誘導しるなどして、
ムクドリとどう共生していくか。
を考えることで、人と動物がもっとうまくこの地球で同居していけるのではないでしょうか。
実際に実行していくのは大変ですが、ムクドリとの共存が成り立つことで「街に虫が溢れかえる…」なんていう、虫が苦手な人にとって生活しづらい事も起こらないのかもしれませんね!
(ムクドリたちにも春がきますように…!笑)
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最後までお付き合いくださいありがとうございました。
それでは、また来週。
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