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動物と暮らす。 vol.8

こんにちは。
perromart.jp 獣医師スタッフの原 駿太朗です。

突然ですがワンちゃんネコちゃんと一緒に暮らしているみなさんに質問です。

普段のご飯としてどんなものをあげていますか?


色々な種類のペットフードが発売されていますが、普段のメインの食事としてカリカリ、つまり「ドライフード」をあげている方がほとんどなのではないでしょうか?かくいう私もその1人です。

ついつい、「ワンちゃんネコちゃんにドライフードをあげるなんて当たり前でしょ?」って思ってしまいますが、これっていつ頃から始まったんでしょうか?
今回こんなことが気になってしまったので、調べてみることにしました。

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元々、ワンちゃんネコちゃんの主な食事は生肉や人間の食事をそのまま食べることが主流でした。
ドライフードの起源といわれている商品が生まれたのは1800年代後半のイギリス。


港で、犬が乾パンのような保存食を美味しそうに食べていた光景からヒントを得て、犬用のビスケットが発売されたのがドライフードの始まりといわれているそうです。

当時、全くなかった犬専用の食事ということと保存方法が容易で長期間の保存にも耐えられるこの商品は高級品だったにも関わらず、富裕層を中心にとても人気を得ました。

そこから、現代でも主流である生地を押し出しながら高圧で焼き上げる「エクストルーダー」という機械が発明され、現在のドライフードの形ができあがったのが1950年代。

ちなみに日本で初めてドライフードが発売されたのは1960年のことでした。

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こうしてみると、ワンちゃんネコちゃんの食事として当たり前だと思ってたドライフードは意外にも今の形になってからたったの50年程度しか経ってないことが分かりました。

それも始まりは食事の保存性をあげるためであって、動物の健康を考えて生まれたものではないんです。
むしろ、製造に適した生地にするために穀物などの炭水化物源が多く使われていることがほとんどで、本当なら肉食であるワンちゃんネコちゃんの食性とはかけ離れてしまっている実は少し不自然な食事でもあるとも言えるのかもしれないですね。(改めて考えてみると同じネコ科でもトラがドライフードを食べるって想像できないですよね。笑)

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ドライフードは保存性もとても高く、食事の準備も非常に簡便で多くのペットペアレントにとって便利なものであることは間違いありません。

ただ、今回ドライフードが生まれた歴史を改めて勉強してみると、本当にドライフードがワンちゃんネコちゃんの健康にとっていいものなのか。と気になる問題も見えてきました。

獣医療に携わりながら、商品開発をしているものとしてこういった問題もどんどん追求して素晴らしい商品のアイデアに活かしていきたいですね。

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最後までお読みくださりありがとうございました。それではまた来週。

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