動物と暮らす。 Vol.43
こんにちは。
perromart.jp 獣医師スタッフの原 駿太朗です。
この言葉は自分が尊敬する先輩から言われた言葉なのですが、今のような働き方を選んだきっかけにもなった言葉です。
私はもともと週5日動物病院に勤務する一般的な勤務医でした。
ですが今は、臨床をやり続けるための決断として臨床の頻度を土曜日のみの週1回にさせてもらっています。
「週1回だけでちゃんと診察できるの?」
「週1回しか病院にいないのに医療として成り立つの?」
と聞かれることもよくあります。
結論としては 十分できる。と思っています。
もちろん、いくつかの前提条件は必要になってきます。
勤務医の時と比べて割り切らないといけないことも出てきます。
手術に関しては極力、自分で担当せずに自分が信頼できる常勤の獣医師にお願いをしますし、獣医師として専門医になるキャリアはキッパリと諦めました。
その日の内に大きな改善が見られなくて気になっていても自分は次の日には仕事があり、診ることができません。
特に前者の外科の技術向上、専門医を諦める。というのは自分が興味を持って勉強していた分野だっただけに割り切るのに勇気が必要でした。
ただ、医者の目的は「病気になった動物を治す」ことです。
決して「”自分の手で”病気を治す」ではないよな、と思った時、今までのやり方に捉われず、「正しく診断しその上で適切な施設を紹介してあげられる獣医師」でもいいじゃないか!と気づいた時、勤務医の道から新たな道に飛び込む決心がつきました。
勤務獣医師の労働環境は心身ともにとても過酷な現場です。
その過酷な環境に体や心を壊してしまい、仕事は好きなのにドロップアウトをしていく同僚や後輩もたくさん見てきました。
少なからず自分自身も歳を重ねてもずっとこの働き方ができるのか?と不安にもなっていました。
そんな中、今の働き方であれば少なくとも自分はずっと自信を持って動物たちと向き合っていけると思っています。
「誰もやっていないからできない。」ではなく、
「誰もやったことがない。」だけなんですよね。
これからも先輩の言葉を胸に出来ないと決めつけずに動き続けられる人間でありたいと思っています…。
最後までお読みくださりありがとうございました。それでは、また来週。
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