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最初の一週間を終えて

教員として勤務する最初の一週間が終わった。
学校にいる間はまだ心も体も元気に一週間終えることが出来たと思っていたが、家に着いた瞬間犬と一緒に床で寝ていた。
まさにバタンキュー

そんなこんなで最初の一週間を終えたのだが、この一週間の間にたくさんの学びがあったので、忘備録として書き留めておきたいと思う。

私は現在副担任として勤務しているのだが、担任の先生のホームルームをしている姿、教室の準備をしている姿、生徒がみていない時の準備など、様々なところで生徒への配慮をして行動していることを間近で見て学ぶことができた。

私は副担任だからといって教室運営に手を抜きたくないし、一人一人の個性をとても大切に担任の先生と協力していきたい。
なので、あの冷暖房のよく効いた職員室ではなく、教室によくいて生徒とたくさんお話をする教員として認識してもらえるようになりたいなと思っている。

私の気づいたことは大きく分けて三点ある

  1. ちょうどいい足場がけ

  2. 嫌われ役にかって出る

  3. 主役は生徒

1) ちょうどいい足場がけ
以前のNOTEでも書いたが、「素直」な生徒は指示を出したらその通りに動くことができる生徒だろう

しかし、問題は指示をする者がいなくなった時、「素直」であることが仇となり、自身の羅針盤がないために、何をしたらいいか分からず目の前にある楽な選択肢を選んでしまう事が多くなるという事である。
いわゆる指示待ち人間が出来上がってしまう。

では、どのように生徒自身が自ら考えて行動する力をつける事ができるか。
それには先生による「ちょうどいい足場がけ」が鍵となるだろう。


例えば、ある生徒が「今日の授業の始まる時間は何時でしたっけ?」と聞いてきたとする。
それに対し、先生が「〇〇時からだよ」
ということは簡単だし、それでその場のコトは解決する。

しかし、そこに私は疑問を呈したい。
授業が始まる時間は先生にしかわからないのか。
何かにすでに書いてあるにもかかわらず、生徒が見逃しているだけ。
自分で情報を探し出し、考えた結果の行動であるか。

このように生徒自身が考え、行動した結果、それでも情報がない場合は「このように調べたけど情報がなかったので、何時からだったか教えてください」で良いと思う。
しかし、最初から答えだけを安易に求めてしまうことは今後のその生徒の成長を考えるとしない方がいいのではないかと考える。

これは私においても同じ事が言えるだろう。
教員一年目で資料の申請や授業の資料の場所、システムの使い方や様々な事柄で不安に思う事がたくさんある。
そういう際は間違えたくない、という一心ですぐに質問してしまう時がある。
しかし、ここでもクリアな答えだけを求めている自分がいることに気がつく。

できる限り自身に与えられているソースから探したり、今までの経験から考えられることを一度試した上で、分からないことはなぜ分からなかったのか、そして相手にどうして欲しいか明確にすることが大事だと学ぶ事ができた。

一個めですでに1200字と大変長くなってしまったが、振り返りは大事なので、このまま続けていくこととする。

2) 嫌われ役にかって出る

これはあくまでも私の持論だが、部長や何かの集団をまとめる役割のある役職についた暁には、嫌われ役になる事が多い。
嫌われることを嫌がり、許されないことに対して目を瞑ったり(黙認したり)すると、知らないうちに集団内のルールがなぁなぁになり、団結力がなくなってしまう。
うまくやりくりしている人ももちろんいると思うが、、、
大抵の団体のトップになるものは嫌われ役になる運命だったりするだろう。

先日バス指導というものをしたのだが、生徒が列に横入りしたところを目撃しつつも、指摘する事ができなかった。
これは私の弱さでもあり、生徒から嫌われたくない、という気持ちが働いてしまったからだと感じる。

何も間違ったこと、道理にあっていないことを指摘するのではないのにもかかわらず、教員という立場になってまで周りの生徒の目を気にする(逆に見ているのに指摘しない方がより生徒からの目は厳しくなると思うが)自分に正直腹がたった。
腹が立つくらいなら行動しろ、ってね。
でもその一歩がどうしても重たくてその時はできなかった。

朝から小さな後悔を重ねてしまった、とその日は意外とその一件を気にして過ごしてしまった。
だけど、生徒に「失敗することを恐れるな」と伝えているにもかかわらず、教員が何もしないんじゃ筋が通らない。
なので、これからは自分の芯をもっと強く持って、教員としてかって嫌われ役になって指導する事があればビシッと決めていきたい。

まぁそもそも私はあまり生徒と先生、みたいな上下関係があるのがあまり好きではないので、こちらから指摘しなきゃいけないということもできれば避けたい
けど、自分の権利と他の人の権利を守るためには誰かがそこで起こっている不平等な状況にメスを入れなくてはいけない時がある。
それを躊躇なくできるのが「教師」なのかなと思う。


3) 主役は生徒

当たり前のことなんですよ。
だって生徒がいなくては学校は成立しないし、授業だって、部活だって何も始まらない。

だけど結構忘れがちなことで、どうしても生徒ではなく自分が主役になってしまう時がある。

例えば、入学式で生徒全員の名前を覚えて暗唱する
これは確かにかっこいいし、準備してきたんだなって分かるし、親御さんなどからすごいと思ってもらえるだろう。
でもここでの主役は誰か?
そう、先生なんです。

だからあえて覚えていても生徒が主役になるように心がけたいし、そのような細やかなことにも気を配っていきたい。

授業でもそう。
確かに基礎科目のベースとなる部分の力をつけるためには先生が指導する場面が多くある。
それでも、主役は生徒。生徒があってこその授業を展開できるようにもっとここについては具体的な頑張りポイントを見つけていきたい。


このように最初の一週間でも本当に多くの細々したことから、自分の習慣の見直しまでたくさんのことに気がつく事ができた。
特に来週頑張っていきたいのは、ちょうどいい足場がけ。

また忙しい一週間になりそうですが、毎日新しい出会い、発見、反省と楽しみがある学校で働く事ができて、改めて幸せだなと思います。
また一週間後、振り返りを書こうと思います。

では、素敵な週末をお過ごしください!


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