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映画レビュー この世界のさらにいくつもの片隅にを子どもが見たら (映画から戦争を考える)

もうすぐ終戦記念日ということもありますが、


戦争の悲惨さというのは、


語り継がないといけないんだと思いますが、


戦争が身近に起きていないと、


どんどんその感覚は薄れていきます。


戦争がテーマの映画がその感覚を持続させてくれます。


我が国最後の戦争は1945年8月15日に終わったとされています。


それから77年が経ちました。


戦争に対する考え方も人それぞれありますが、


国同士の紛争を解決する手段としては、まずは戦争は避けた方がいい!ということは、この先も未来永劫言えるのではないでしょうか。


その紛争がなぜ起きるのかは、


ほぼほぼその国の経済的な事情がからんでいますね。


なので、戦争を無くす究極的な方法は、


地球規模で経済問題を無くす!ということになるのかもしれません。


それはさておき、


戦争はほとんどの場合、国の体制のトップ同士が始めるもので、


それに一般市民が巻き込まれるという構図になりがちです。


一般市民はどこまでも生活があり、


その時の体制の考えや都合なんて二の次で、


日々仕事をして家事をして、買い物をして、農作業をして、


食事をしたり、日常会話をして笑ったり怒ったり泣いたり。


慌ただしく日々が流れていきます。


映画ではそのような平凡な日常に、突如戦争が割り込んできます。


この映画はそのギャップというか、


日常と戦争の混ざり合う、異常な光景が徐々に浮き彫りになってきます。


一般市民はこの平凡な日常の尊さに気付き、必死で守ろうとします。


憲兵や国の体制側と一般市民の間には、


ある意味溝がありますし、感覚のズレもあります。


どの国同士の戦争もそんなものなのかもしれませんね。


だからこそ、


どこの国であっても、


国の体制側につく人々は、


この世界の片隅にのような、


一般市民の感覚を常に胸におき、


安易に国の為!!!と戦争に突っ走ることのないようにして頂かないといけないんだと思います。


最初、映画館で見ましたが、


さらにいくつもの片隅にを後で見たのですが、


あれ?こんな内容だっけ?と思いました笑


制作の為にクラウドファンディングで資金を集め、


徐々に内容が評判になり、上映館が増えていきました。


この世界のさらにいくつもの片隅には、最初見た作品とは違い、また新たな映画を見たような感覚でした。


作者の方は伝えたいことがそれだけ元々多かったのでしょうね。


人と人との関係性がとても近くて深いあの時代、


それが心地よくて羨ましいようにも思えました。


あのような親密で時には鬱陶しいくらいの人間関係は、今では不可能なのかもしれません。


だとしたら、


今戦争がもし起きたら、


身内や親戚同士が力を合わせて、不安や恐怖から逃れようと励まし合い、助け合うことはかなり難しいのではないかと思いました。


今の時代は人と人を介さないで済むことがものすごく増えたから、


人間関係も自然に希薄になってしまったのかもしれません。


それをもう一度、濃密な人間関係を復活させるのは現実的ではないのかもしれませんが、


とても現代にはない、平和で暖かい雰囲気で覆いつくされている日常が素敵すぎて、


その対極にある戦争の悲惨さを際立たせてくれます。


のんさん演じる、すずのキャラクターも素敵で、声優としてもすばらしいです☆


※今回も私の癖で子どもの目線になってこの作品を考えてみますと、小学校3年生くらいになった時に子ども達にみてもらえたら、


戦争の怖さや悲惨さ、何気ない日常の尊さを感じてもらうことが出来るのではないかと思います。


国試保育士遊asobu☆

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