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痛みをとる先にあるものとは...

どうも



にし予防整体院の西口です。



肩こり、腰痛、膝の痛みで悩まれる方は世の中にたくさんいます。



そんな方たちは、なぜ痛みをとりたいのでしょう。



痛みをとりたいからとる。のもあると思います。



もっと本人を深く見ていくと



痛みをとりたい理由は、◯◯したいからなんです。


仕事を長く続けたいから痛みをとりたい

家族に迷惑をかけたくないから痛みをとりたい

趣味であるランニングしたいから痛みをとりたい

旅行ができるようになりたいから痛みをとりたい

親の介助をしたいから痛みをとりたい

長く働きたいから痛みをとりたい


このような思いがあるわけです。



自分の役割は、お客様の痛みをとることが目的ではなく



◯◯をできるようにお手伝いするのが目的になるのです。



痛みをとるのは◯◯を実現するための手段にしか過ぎないのです。



ここでICFという概念をお伝えします


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これは、理学療法士である私も使ってきたもので



ICF(国際生活機能分類)といいます。



このICFは、患者様の”生きることの全体像”を図式化したものです。



実際に例を挙げてみます。



歩くときに両膝と両足首に痛みのある60代女性

女性は、5年前から歩くときに左膝の痛みで悩まれていました。徐々に右膝、両足首に痛みが出現しました。以前は、日課の散歩や週2回のプールに通ったり、年1回友達と旅行に出かけていましたが、徐々に痛みが強くなり、最近では歩いたり家事をするのも辛くなり、外出する機会もめっきり減りました。



この方を、ICFに当てはめて考えてみます。



第一にカウンセリング、姿勢・運動の評価、施術、セルフケアの指導で痛みをとります 

身体機能・構造(痛み、姿勢の崩れ、筋肉のこり、関節の動きの悪さ など)



痛みがとれたら日常生活動作である歩く、立ち座り、段差の上り下りなどの獲得を目指します 

活動(歩く、立ち座り、段差の上り下り などの基本動作)



実際に外で歩く練習を行います。「プールに行ってみて」「旦那さんと外出してみて」と好きなことを徐々にするように促していきます→ 参加(外出、趣味、好きなこと、自宅外のコミュニティー など)



また、膝の痛みを再発させないよう段差を解消、動作の指導、杖を使うよう指導を行います。さらに、膝や足の関節変形があるためサポーターで守るようにします → 環境因子(自宅環境、身につけるもの など)



本人様は、痛みを出してしまうまで頑張ってしまう性格で自己管理がうまくできません。そのため、旦那さんに声かけをしてもらうようにしました。 → 個人因子(性格、気持ち、キャラクター など)



彼女は、結果的に大好きな散歩、週2回のプール、友達と旅行をすることを実現できました。



痛みがとれたことで、歩きやすくなり、外出できるようになり、好きなことができるようになりました。



このICFの考え方はめちゃ大切。



自分は、痛みをとる、痺れをとるのが役割ではなく



いかに活動、参加につなげることができるかが大切だと思います。



そんなことも大切にしながらお客様に関わっています。



体の痛みや心体の不調で悩まれている方



もし、痛みにより出来ていないことがあるなら



当院にご相談下さい。



ちなみに60代女性は、私がみさせていただいたお客様です。



もっと寄り添うスタイルを極めていきたいですね。



では、また。

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