- 運営しているクリエイター
#辻村深月
読書記録「オーダーメイド殺人クラブ」
厨二病感あるタイトルからは想像できないほど、刺さった。
クラスで「リア充」なグループにいる主人公・小林アンは猟奇的なものに惹かれる自分と同級生たちとのズレを感じていた。
ある日の河辺で、昆虫系だと下に見ていたクラスメイトの徳川の足元に、血まみれのビニール袋があった。その中身は徳川が殺したネズミの死骸だという。
「私の少年Aになってほしい」
小林アンは徳川に自分自身の殺害を依頼する。ただの殺害では
読書記録「嚙みあわない会話と、ある過去について」
胸がイタイ……。とにかく胸がイタくなる作品だった。
学生時代の青い頃の過去がガジガジかじりついてくる。
タイトルの通りの短編が詰め込まれた短編集。
タイトルを最初に見た時はどういう意味だろうと思った。
読んでみると、タイトルの通りだった。
当事者同士が当時を思い返しながらする会話が嚙み合わないことに焦点置いた短編集である。
例えば、私はあなたのことを尊重していたはずなのに、相手は自分を軽んじられ