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ふじいが気になるならこれとりま読んでほしい

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記事一覧

「みんなに伝えたいこと」って誰にも伝わらないよね。

文章が書けないことについて、先日徒然と書いた。
モヤモヤは、その後もずっと残っていた。
結局言いたいことの1割も、伝えられてない。
紙切れくらいペラッペラな内容だ、と読み直してがっかりした。

岸田奈美さんの文章が好きだ。

ユーモアと愛に溢れ、
まるでラジオのように、隣で笑いながら語りかけるように、
ふっと心を軽くしてくれる言葉で日々を紡いでくれる。

そんな彼女が自らのnote記事作成現場をラ

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【暇な大学生の学び】14 排除

だめだ。気が滅入るなあ。

世間も何かトゲトゲし始めてきた気がする。目立つ人を叩き、その裏の事情なんか調べようとすらしない。そんな人も時々見受けられる。

信じられない。
自分が思ってることを口に出すのは自由だ。
ただ、言葉は伝わる。相手がいるから言葉があるし、言葉は人と人をつなげるツールだ。

それなのに。言葉で分断され、バラバラになり、敵対関係がそこかしこで形成されつつある。

とあることで炎

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【暇な大学生の学び】4 「顔が見えること」

【暇な大学生の学び】4 「顔が見えること」

ちらかった机。

目の前のニトリの学習机には、学びをまとめたルーズリーフやら電子辞書やら丸くなった手袋やらが堂々と占拠している。
卒アルやらなんやらの誘惑が多く潜むこの机で勉強はあまりしてこなかった。こんなに向かい合うのはいつぶりだろう。

輩どもが占拠する机のわずかな空き。スマホを横にすっと立てる。
画面には50歳ほどの男性。見た目の割に饒舌な人だった。
この講義のオンライン授業は初めてだ。

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【暇な大学生の学び】3 文章の書き方

上手な文章が書けるようになりたい。そう思ったのは、二人の物書きとの出会いがあったからだ。星野源さんと岸田奈美さん。彼・彼女の文章は読んでいて楽しい。柔らかい書きぶりで語られる物語の光景がVRばりに眼前に広がる。

例えば、星野源さん「いのちの車窓から」で描かれている、ハマ・オカモトとのエピソードの中の一節。「ちぎれるバターブレッド」についての談議。

「『恐らく、その商品名の元には、別のヒット商品

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一人。

一人だ。

今、僕は播磨新宮駅でひとり、姫路行きのワンマン電車が動き出すのを待っている。

なんで一人になっちゃったかなぁ。
ほんとは20人くらいの大所帯だったんですよ。
智頭急行に揺られて佐用駅に着いて、yahoo検索の最安ルートが乗り換えだって言うから、荷物取ってガバッと立ち上がったんすよ。

俺だけ。

え、俺だけ⁉︎

みんな、「じゃあねー」みたいな感じでこっち見てんの。手ぇ振ってくれてん

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何のための「英語」?

...むずむずする。
隣では、黒髪の女の子が大きな瞳でこちらを見つめている。
あー、つらい。これまで俺は何をやってきたんだと絶望。

英語が話せない。

秋冬学期になり一般教養の授業を見極めていた頃、とある授業と出会った。留学生用の授業なのだが、そこの「日本人枠」として参加してくれる人を探しているらしく、留学を志す自分は履修することに決めた。

教室には20人ほどの留学生。欧米からアジアに至るまで

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「『今』を楽しむこと」と星野源さん

「『今』を楽しむこと」と星野源さん

大学が始まった。
始まってしまったと言うべきか。

ぬはーーー

ちょっとだけ愚痴らせてほしい。
ね、いいじゃん。ちょっとくらい。

僕の愚痴の矛先は大学の時間割。
月火水曜、一限必修。

「前半に畳み掛けるな」
心の中の四千頭身・後藤が突っ込むのも無理はない。

しんどい。眠い。だるい。
もうちょっと寝させてほしい。

けど、無情にも6時にはSAKEROCK「Emerald Music」が鳴り響

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「勉強はつづく」って話。

中学生くらいのころからぼんやりと考えていた。「なんで勉強するんだろう?」 
今、僕は個別指導塾で講師のアルバイトをしているが、そこで中1の女の子に言われた。「この勉強(確か、歴史のルネサンスのころだった)して意味あるの?」

勉強は何でするんだろう?

僕は正直、成績優秀な方だった。模試では一位になったこともあるし。
別に自慢じゃな…自慢です。
けど、何であんなに勉強してきたのかと自問すると、よく

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