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教師になるのをやめたくなる本

今回は教師のブラック残業という本を読んでみた。
世間一般でも教育現場がブラックであることが浸透しつつある。
そこで私は教師を目指している以上はこの問題をより一層理解している必要があるのでこの本を読もうと思った。

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この本の学び1
学校という労働場所は非常に特殊である。
中でも労働基準法37条(残業代を払う)は認めないとされている。
労働基準法37条の代わりとしてあるのが、給特法というものだ。
これこそが教員ブラック残業の根源である。
1966年に行われた教育現場の勤務状況を視察した結果、教育現場では月に2時間ほどの残業が生じていると判断された。
そこで月に働く時間に対する残業時間の割合を算出し、一定額の給与を与える代わりに残業代を払わないとした。
その結果、今日のようにどれほど残業をしても給与が発生していない。
これがいわゆる教師定額働かせ放題というものだ。
管理職や文部科学省はこれに慣れてしまっていたり自分が大変さを理解していなかったりしてこの問題は解決していない。

この本の学び2
そもそも教師は残業をしてはいけないと給特法で定めている。
校長が命令して残業をするのは、行事、実習、会議、災害の時にだけ命令をしてよい記載されている。
それにも関わらず、部活動などの教育課程外の活動を行っているため当然勤務時間が増える。
私は自分の身を守るためには、給特法を盾にして余計な業務を避けたいと思う。
その後、余計な業務を避ける教員が増えることで管理職が問題視し、給特法が改善されることを願っている。

この本の学び3
学校は勤務時間が明確化されていない。
そのため労働災害が起きても裁判で負けやすい。
また残業をしていた場合は、「教師が自主的にやっていた。」と判断されて負けてしまうことがある。
半強制的にやらされている業務を自主的にやっていると判断されることが大変腹立たしい。
自分の身を守るために勤務時間を確固たる証拠として残そうと思う。
具体的には出勤したら印鑑を押したり、パソコンの時間が残る画面でスクリーンショットを取ったりしようと思う。

私はまだ学生という立場だが、この本を読んで危機感を持った。
教育現場に行くということは、戦場に行くものだと改めて認識した。

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