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立山連峰と春の緑 / 富山地方鉄道 撮影記

旅行5日目。天気はすっかり回復し、今日は快晴の予報だ。
夕方には富山を出る。今日はようやく訪れた晴れの地鉄を、撮っていく。

この記事には前回がある。よければそちらも見ていただきたい。

前回【 https://note.com/2231000/n/ndb2ce3f168f0 】



ローカル線日和

ー 岩峅寺駅


朝。まだ雲が多かった。
時刻は6時。朝に一本だけある「快速急行」に乗って、岩峅寺駅までやって来た。早朝なのに、お客さんは多かった。おそらく立山への観光客だろう。しかし、岩峅寺で降りた客はほとんどいなかった。

駅から徒歩10分くらいのところで、のんびり撮影することにした。

今日は立山がよく見えそう。電鉄富山駅でおにぎりを売っていたお兄さんも「今日は山がよく見えますよ~!」と言っていた。

買ったおにぎりは、富山の郷土料理で、とろろ昆布を纏っていた。


時刻は7時。岩峅寺駅に戻って来た。大正10年に建てられたという駅舎は、とても厳かだ。2階はどうなっているのだろう。見てみたい。


ピンクの花がいろんなところに沢山咲いていた。
大雨の後なので、水たまりも。


岩峅寺駅は、富山からこの駅を経由し立山へ向かう「立山線」と、富山から南富山駅を経由しこの岩峅寺へ向かう「不二越・上滝線」の落ち合う駅だ。

構造が複雑なうえに、全体的にノスタルジック。

電車に乗って、前回の記事で行った「千垣鉄橋」を再訪しようと思う。前回は雨の日に行ったが、やっぱり晴れの日にも訪問しておきたかったのだ。




ー 千垣鉄橋

前日の大雨で、線路に水が溜まっていた。
撮影地までは徒歩6分。お手軽絶景撮影地だ




列車が来た。三戸岡鋭治氏がデザインを担当しリニューアルされ、「アルプスエキスプレス」の名で観光列車として活躍している16010形という奴だ。

川は清流。前日昼頃までの大雨がなかったかのようだった。
意外にも構図が難しいところである。日の丸構図を試したりもしたが、この構図に落ち着いた。


雨の時には気づかなかったが、この駅は立山ビューのいい駅だったらしい。やはり晴れの日にも来てみて正解だった。

素晴らしい。逆光ではあるが、いい景色だ…。

…景色がよすぎて一本見逃して撮影してしまった。そのあとの列車で立山駅に向かう。

車窓も素敵

ー 立山駅


立山に向かう列車は、相変わらずお客さんをたくさん乗せて走っていた。ゴールデンウィークはもう2日前に終わったのだけど…。

立山駅は立山観光の玄関口という感じで、二階のロープウェイ乗り場には登山服を着た多くの観光客がいた。逆に、地鉄の乗り場は列車の発車数分前までがらんとしている。

二階には登山グッズの売り場と、お土産売り場があり、私は水まんじゅうを購入した。立山限定と言われると、水まんじゅう好きの私には購入する以外の選択肢がなかった。 実際、おいしかった。

立山に来たけれど、山の方には登らない。時間がない。今日の夕方には帰らないといけない。残念ではあるけれど、旅って言うのは何回もその地に行く楽しみがある。だから、もう一度くればいいだけの話なのだ。

今回は鉄道の撮影がメインなので、駅からこれまたすぐのところにある、鉄橋の撮影ポイントに来た。こちらも清流だ。常願寺川の上流はきれいだ…。長良川もこんな感じだったかな。

時間はまだ10時だったが、早朝から動いたので、ご飯を食べることにした。ここで食べないと、ローカル線沿線には店などないことがほとんどだ。

カレーを食べた。お店の人は称名滝という滝を進めてくれたが、この後の予定をすでにある程度立ててしまっていたので、結局行くことはなかった。お店の人には少し申し訳ない。無計画旅行をしていたならば、とにかくうれしい情報だっただろう。


列車で、再び来た道を戻る。次に向かうのは釜ヶ淵駅だ。

駅に着き、駅舎を出ると、白いものが動いていた。



ねこだ!!!!!!!!!


ねこだ!!!!!!!!!!!


ねこだ~~~~

幸せである。


…岩峅寺駅から下段駅までの間は、沿線に田んぼが広がり、撮り歩きがいのあるところである。

なんと素晴らしい踏切だろうか。


良いぜ…


迎えの列車で寺田駅へ向かう。もう帰りの特急の時間が迫っていた。時間がなさすぎる。やはり、ここにはもう一度来たい。


ー 寺田駅

地鉄を使えばお世話になる、寺田駅。スナップしがいのあるいい駅だ。特に雰囲気の良い物が残っている。


なぜか反転している。
木造だ。
立山も見える。


日本海みそ

富山行の列車で富山に戻る。

有料特急があるというので楽しみにしながら乗ると、普通のロングシートの東急車が来てがっくりとした。orz

旅の終わりはこんな感じになりがちである。


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さいごに

新幹線で金沢、金沢から特急サンダーバードで、関西に帰る。 鉄道ファン的観点で見ると、年々変化していく北陸の鉄道事情。かつて多方面からの特急が走り抜けていたJR北陸本線も、今や見る影もない。鉄道ファンは、もう北陸には興味がないという人もいるだろう。

けれども私は、私鉄に目を向ければ、まだまだ鉄道ファンの好きそうな、雰囲気の良い路線がたくさん残っていると思っている。今回訪れた地鉄は、そんな最高の路線だった。古い電車が好きな人、レトロな雰囲気が好きな人は、ぜひ訪れてみてほしい。

3回にわたってお送りした富山写真旅でした。お読みいただきありがとうございました。

※2023/9/28 一部画像を置き換えました。












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