彼氏がいるとて。
先日なぜか、「幸せ」について考えていた。わしゃニーチェか、とか千鳥みたいなツッコミも交えつつ、正しい答えがあるかなんて分からないのに私なりに答えを探した。
その日は夕方から韓国語教室があっただけで、それまで暇だったからそんな事考えてたんだと思う。哲学者達も暇だったのだろうか。(失礼)
この日のテーマは「幸せな状態をどうやって続けていくのか」ってことだった。やることが無かったエセニーチェは、ボーッと天井を見ながら考えた。(最終的には気づいたら寝てた)
付き合いたての男女あるあるだろうけど、最近ものすごく彼との会話量とコミュニケーションが多くて、なんというかまあ幸福感がすごい。
言葉じゃ無くとも「私の事を好きでいてくれているんだな〜」と安心できるような行動が多い彼と、その行動に対して「ありがとう、嬉しい!天才!」と褒めまくる私。それがたまーに逆転したり、真面目な話をしたり、ふざけ合ったり、気遣ってみたり。
付き合う前には無かった密な会話も増えた。
仕事が手につかないほどお熱にもさせない、お互い友達と会う時間もちゃんとあって、各々の趣味も出来る関係。全てのバランスが良くて、心が最高にスッキリしている状態。
幸せだ。なんて幸せなんだ。
この状態を何としてでも死守せねば…!!!
こうなると単純に「彼に一生愛される彼女♡」「ずっと仲良しなカップルの秘訣♡」みたいな記事を読み漁ってしてしまうくらいには、「恋愛が上手くいってるから幸せなんだな!きっとそうだ!!」みたいな思考になりがちなんだけど、そういうことじゃないんだよな。
誰かに愛されてるから幸せとか、なんか違くない?と思う。それは理由の一つにはなり得るだろうけど、じゃあだから幸せなのかって言われたら多分違う。
違んだよな。そうじゃない。
そりゃあ私は今幸せだけど、「彼が幸せにしてくれている」わけではない。彼がしてくれてる事は、あくまでも「勝手に私を好いてくれている」だけだ。そしてその彼を、たまたま私も好きでいるだけ。付き合ってからその事実があるだけで、私たちは以前からの各々の生活をほとんど何も変えずに続けている。
幸せの定義の話を始めたら「人それぞれじゃん?」と思うから、これは私の幸福論だけど、
「各々勝手に幸せ」が、やっぱり、いっちばん!めっちゃ!大事だと気付いた。
私は漫画で言えば「花より男子」みたいな王道ラブストーリー派だし、小説「愛がなんだ」を読んでは「第三者になればわかるのに当事者だと盲目になるよな…」って共感出来るし、クソ甘イチャイチャ韓国ドラマが大好きな、「愛に生きる魚座さん(だいたい魚座はこういうキャッチコピー付けられる)」なんだけど、
「他者からの愛=幸せ」は、なんかしっくりこない。
だって私は彼や友達、親にどれだけ好かれていても、趣味も全くなくやりたい事もなく仕事も楽しくなく生きがいが無かったら、きっと幸せとは思えないから。
そしてこれこそが「幸せな状態をどうやって続けていくのか」の大ヒントな気がする。
こんな答えは、多くの大人にとってはめちゃくちゃ簡単に導き出せる答えのひとつかもなのだろうけど、これって意外に行動に移すのがしんどくない??
「勝手に幸せ」ってことは、自分の幸せは自分で作って責任を持たなければいけない。
「あー毎日つまらんな〜なんか面白いことないかな〜」ってなった時、「彼氏が面白いデートをしてくれない」「友達がみんな忙しい」とかを言い訳にせず、「呪術廻戦でも見るかぁ!」「勉強でもするかぁ!」って自分の力で自分を楽しませないといけないし、
「老後が心配過ぎる…」ってなった時も、「お金稼げる人と結婚しなきゃ!!」って人にぶら下がる案じゃなく、「自分でめっちゃ稼ご!」「iDeCoやろ!」「貯金の計画たてよ!」って自ら動かなきゃいけない。
幸せを続ける為には努力と苦労が必要で、「誰か幸せにしてくれないかな〜」みたいな願いはマジでほぼ叶わない。大人って大変過ぎ〜〜。
恋愛だって、出会う所までは運かもしれないけど、好きになってもらうこと、お互い好き同士でいる事自体は、運は面倒を見てくれない。「じゃ、あとは2人で頑張りなっ!」って感じだろう。
彼氏の存在というのは、私の辛い仕事を代わりに引き受けてくれる訳でもないし、ご飯を作ってくれる訳でも無いし、生活費を出してくれるわけでもない。
それでも私は、今のところ勝手に幸せでいるからオールオッケーなのだ。だから幸福感がある。
彼氏よ、私の幸せは貴方のおかげだけでは決して無い。(もちろんたくさん感謝はしてるけど)
この考えがあってこそ、「頑張って愛さなきゃ!」「喜ばせなきゃ!」っていうプレッシャーも無く、「ま、おれの彼女は勝手にそこそこ幸せだしなぁ」という余裕も生まれて、相手の為に必要以上に頑張りすぎなくて良い。Win-Winじゃないか。
“1人でも楽しそうでそこそこ稼いでそこそこ健康な彼”が私は好きだし、彼もきっと、“好きな事が多くて仕事も上司も好きな私”が好きなんじゃないだろうか。
「1人で勝手に幸せな彼」が私は好きで、彼もきっと、「1人で勝手に幸せな私」が好きなんじゃないだろうか。
自分で努力して勝手に幸せになれる者同士が一緒にいてこそ幸せが続くんじゃないか。
私の大好きな友達の多くはそういう「勝手に幸せ人間」がすごく多いし、そんな友達の彼氏達も多分そう。「いつも仲良しイェーイ✌︎」みたいな友達カップルは、各々の力で生活を整えつつ、お互いを思い合ってる。そんな感じ。幸せ人間と幸せ人間がくっつくようになってるんだろう。
「恋人がいれば幸せ」「愛されれば幸せ」「結婚出来れば幸せ」。その幸せは間違いじゃないけど、本当に一時的で、有限なものかもしれない。幸せホルモンがどばーーーっと出ている、最初だけになり得る。
彼氏がいるとて、幸せになれる訳じゃない。
彼がいる事で、幸せ要素が一つ増えた事は間違いなく事実。だけど、彼の力に頼らず自分の力で幸せになれる私で常にいたいし、そういう人間でいた方が彼も勝手に幸せになれるんじゃないかな。と思う。
こうしてエセニーチェは改めてこの考えに辿り着いた。色んな自己啓発本に書いてありそうな結論だけど、自分で身を持って感じたり書いたりするとやっぱ違う。
「自立した方がいい」の本当の意味も分かった気がする。「勝手に幸せ人間」は皆、自立しているんだろうし、待ってる姿勢、甘えてばかりの姿勢だとどうも幸せになれないよな。
仲良く良い関係でいる為に、幸せが長く続くように。私も彼も「勝手に幸せ人間」で居続けたい。その努力はきちんとしていこうと思う。
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