海路入国デビュー!スペインからモロッコへ
海外旅行が大好きな私たち夫婦の新婚旅行はスペイン&モロッコ周遊旅行に決まった。
海外旅行が大好きな私たちにとって行きたい場所はあまりにも多くて、
ありとあらゆる候補の中からこの2ヶ国にした決め手は色々あるけど主にこの4つ。
13日間という日程に対して丁度良さそう(南米ツアーも考えたがちょっと足りない…)
ヨーロッパとアフリカという2つの大陸を跨げるし、距離も遠過ぎない(文化の違いが大きくありそうな地域を跨ぎたい!と思うと結構限られる)
せっかくなら遠くへ行きたい(中国周遊も候補だったけど、ちょっと近過ぎる)
海路入国が出来る!(2人とも未経験!)
特に最後の海路入国は人生初!
大人になると“人生初”ってなかなか少ないのだ。楽しみすぎる!
旅行の日程は
バルセロナ→マドリード→グラナダ→シャウエン→フェズ→マラケシュ
の順で回ることになった。
スペインの都市間は新幹線のような高速鉄道があるのでそれで移動、モロッコではバスか電車で移動する。
肝心な海路入国に関しては、グラナダからシャウエンへ、丸一日かけて移動することになり、その時に海を跨ぐ。
有名なジブラルタル海峡だ。
グラナダからシャウエンに移動した日の、1日の動きを記録しようと思う。
移動日当日。
朝8:00にグラナダのホテルを出発し、バスに乗ってグラナダの大きなバスターミナルへ向かう。
4日ほど前から天気予報では“thunder storm⚡️”と書かれていて、人生初の海路入国は大失敗に終わるんじゃ無いかとブルブル震えていた。
なぜこの日に限って…他の日はすべて晴天なのに…
今更だが、海路入国の悪いところは海が荒れると船が止まる事だ。(当たり前過ぎる)
おかげさまで出発した時間の朝は土砂降りだった。
ホテル近くのバス停から中心部のバスターミナルまで、1本で市営バスで行けるものの、
さすが海外!Googleマップに書いてある時間よりも10分ほど遅れてのうのうと登場。
バスターミナルから出発する港行きのバスに乗れなかった場合かなり詰むため結構慌てたけど、無事にバスターミナルに到着した。
港町のアルヘシラス行きのバスに乗り、いざ出発!
アルヘシラスまでのバスはとても順調&快適で、外の景色を見たり寝たりしながら進む。
バスからの景色がどこも美しくて、スペインは本当に自然豊かな国だと思った。
乗ってるうちに天気も良くなってきて、無事にアルヘシラスのバス停に到着した。
バス停から10分ほど歩くと港に到着。荷物の多い人はタクシーを使う人もちらほらいた。
港に行くことがほとんどないのでとても何が普通か分からないけれど、想像していたよりもこじんまりしていた。
人も少なく、特に私たちのように旅行客っぽい人は少ない。そして、アジア人がいない。
港の正面にはムスリム向けの飲食店も多く、まさにアフリカ大陸に続く玄関口なのだなと思った。今まで観光していたスペインらしさが少ない。
出入り口があり過ぎてよく分からなかったけれど、雰囲気で進む。
窓口で目当ての船の切符を購入した。
ここから観光客が乗るとなると2択になる。
タンジェ行きかセウタ行きだ。
タンジェはモロッコ領になり、セウタはアフリカの飛び地にあるスペイン領。
つまりセウタに行く場合は船に乗る前後の出国審査等はない(スペイン国内船という認識になるから)。
セウタからモロッコに入国する場合は陸路入国となる。
私たちは海路入国になるタンジェ行きを選んだ。
これについては乗りたい時間や着きたい時間に合わせて選ぶのが良いと思う。
ちなみにタンジェには2つ港があって、ここアルヘシラスから出航する船は基本的にタンジェMedという新しめの港に着く。
この港はタンジェの中心部からは車で30〜40分くらい離れているので、あまりお勧めはしない。
古いタンジェ港の方が中心部に近いのだけれど、その方が便数が少ない。
もしくはアルヘシラスよりももっと西にあるタリファという港から出発するという手もある。
ただタリファから出る船は小さめが多いらしく、天候によっては欠航になりやすいらしい。
その為悪天候の予報があった私たちはアルヘシラスから行くことを選んだのだった。
切符を買ってから出港まで時間があったので港の中のカフェに。
港は激空き!心配になるレベル。スッカスカ。
ご飯を食べ終えて、出国審査を済ます。
空港のように混んでいないので超スムーズ&ちゃんと見てる?ってくらいテキトー。
やはり貨物が多め。トラックや車ごと船に乗り込むことが多いようで、家畜を大量に乗せたトラックとかも乗ってきた。(窓とかないのにめちゃくちゃ家畜の匂いした)
船の中はとても綺麗で色んなサービスが揃っていた。テンション上がる!
平気で出航の時間が1時間半くらい遅れたけど、船内アナウンスとか音楽とかもなく、しれ〜っと出発。
外に出ようと思ったけれど寒さと強風で嫌になって断念。
船酔いが怖かった私は酔い止めを飲んだけど、たいして揺れず問題無かった。
彼もカフェのコーヒーを飲んでゆったり過ごし、飛行機よりもかなりリラックスして過ごせる感じ。
この旅で初めて知ったことは、船の中で入国審査をするということ。
船旅中にこの扉の前に大行列が出来、みんな審査待ち。
私たちが並んだときに後ろにいたモロッコ人と6人家族と仲良くなりしばらく話した。車でスペイン旅行をした帰りだと言う。
車ごと船に乗ってそのまま海外旅行ができるなんて羨ましい!面白い!
小さい子供も多くて、船内を走り回ったりしている子もいた。子供には飛行機よりも圧倒的に快適だと思う。
1時間半でモロッコのタンジェMed港に到着。
ちなみにスペインとモロッコの時差は1時間で、モロッコの方が1時間遅れている。
港からタンジェ中心部のバスターミナルまでタクシーで30〜40分。
モロッコは英語が通じる人が少なく、港であってもそう。
アラビア語かフランス語が中心で、英語は通じないのでコミュニケーションが難し過ぎる。
飲食店のメニューも全然読めない。
タクシーもなかなか掴まらず、かなり高めの値段を言われたりと一悶着あったけど無事に乗れた。
バスターミナルからシャウエン行きのバスに乗り、3時間ほど経つと、23:30になっていた。
シャウエンのバスターミナルからホテルまで10分ほどまたタクシーに乗る。
タクシーを降りて5分ほど歩くとようやくホテルへ。
激疲れ。移動ってなぜこんなに疲れるのか…
シャウエンは標高が高くてめちゃくちゃ寒かったのも想定外だった。さらに体力を奪われ、ホテルに着くなりシャワーも浴びず爆睡した。(これでも新婚旅行)
こんなに疲れて日本から遥か遠くのシャウエンまで来たが、その甲斐があったと思うほどにシャウエンは美しい街だった。
青の町シャウエンは本当に青く、まず朝起きたら部屋に青い光が入っていた。
シャウエンの話はまた別の記事で!
とにもかくにも、人生初の海路入国は大成功だった。
次は北欧からヨーロッパへの海路入国とかしてみたい♡
スペイン旅行やモロッコ旅行を検討している方は、ぜひ参考までに。