子どもの英語教育について(今家でできること)

日本の英語教育については物申す!と思うところがいっぱいあるのですが、英語の読み書きに関して言うと、結局のところ暗記しかないよという部分もあるのでいいように感じます。そして家で親が出来ること、山ほどあります。

私の子どもたちは、私たち自身が今海外にいるので、日本語のキープに家では重きを置いている部分がありますが、去年の夏の一時帰国で、日本の小学校に1カ月通わせていろいろ思ったことがありました。

娘は幼稚園へ、息子は小学校へ行かせたのですが、二人とも驚いて帰ってきたし、先生も驚かれていて。

海外在住だということで、日本語があまり出来ないのかと思われていたんです。それは先生たちが驚かれていたことでした。

そして子どもたちが驚いて帰ってきた内容は、

「先生が質問ありますかー?っていうのにさ、いつも誰も質問ないんだよ。」

ALTの先生も、英語の先生のお付きになっているだけで、「僕、先生にずっと通訳してたよ。」と。

勿体無い。。。とてもそう思います。

そして、息子を小学校にお迎えに行ったときです。下校の時で、全然知らない男の子が息子に向かって大きな声で、

“See you!”

って言ってきたんです。

「あの子も英語できるの?」と息子に聞くと、「ちょっと知ってるんだってさ。」と。子どもって、使ってみることでサラッと覚えます。

娘はというと、

「英語の時間にね、ABC,,,しかしないんだよ。」

と。

子どもたちにガンガン勉強させるのは違うと思っています。でも子どもたちの言語吸収力は本当に凄い!んです。

恥ずかしいとかいう観念が少ない分、好奇心の塊で、外人さんを見慣れていれば「外人と話す恐怖心」みたいなものは無くなる。

英語の授業は全部英語でやる。

ALTの先生がプラン立てて一人で授業をやる。

そんな日が公立の学校でも起これば、日本の英語力は格段に上がると思います。それでも子どもたちは絶対なんとか先生とコミュニケーションを取れるようになります。

そして息子が言う、「質問しないみんな」。

息子は今小学校二年生なわけですが、英語でFactとOpinionの違いについてみっちり教わっています。

「事実」と「意見」。何がどう違って、どういう表現をしたら良いのか。簡単なようで凄く深いトピックのように感じますが、子どもたちが果敢に先生に質問することで授業が成り立っています。

家でもこういう議論の仕方って出来るなって思います。それは日本語で十分いいと思うんです。色んなことに関して、色んな視点から自分なりに考えて意見を言う、意見を持つということ。

それが日本ではいわゆる「図々しい」とかいうことに繋がるのかもしれませんが、結局大人になって自分の意見を求められた時に言えない人って、、、ちょっとかっこ悪く映りませんか?

英語ができて何が良いって、単純にその言語を話せると便利っていうこともあれですが、英語ができることで学べる範囲が、世界が、格段に広がるというその可能性と視野の広がり、そして考え方に柔軟性がつく、これに尽きます。日本語は日本でしか通用しない言語だということです。

じゃあ、私は一切英語できないし、何ならちょっと苦手で、海外に行く予定もないけど、どうしたら?というと、

家を外国にしちゃうんです。

子どもは特に教えこもうとしなくても環境から学びます。日本語に溢れた世界にいれば日本語が強くなり、英語に囲まれていれば、勝手に読めるようになる。私の子どもたちがいい例です。関西なので、実家に帰ると影響を受けて、「そうやねん!」とか言う!で、海外出ると英語にカチッとスイッチが入る。

で、家を外国にするには、

まず、好きな英語の映画を、日本語字幕で小さな時から流しておく!音楽も洋楽を流す、聞く!

以上。

子どもたちが小さな時は、文字は読めませんから、ディズニーを英語で掛け流し、それで十分。

そしてお父さんお母さんは字幕を読むもよし、英語を一緒に学ぶ姿勢を見せること。言語を毛嫌いしないこと。

小さな時は特に日本語のものばかりみせないで、英語率を上げておくと、それがその子にとって生活の「一部」になります。簡単な英会話なら理解できるようになるはず。

実際のところ、我が家はこの真逆を小さな時にやっていました。海外にいるけど、家はまるで日本。テレビはNHK!日本語で!DVDも見せるものは全て日本語。そうすることで日本語の強さを保っていたし、とにかく日本語を毛嫌いして欲しくなくて。車の中でも日本語の曲ばかり流していました。いわゆる童謡とか。

これは小さければ小さいほど、産まれてすぐにバックグラウンドに英語があるだけで違います。音楽だって聞いたまま、英語でそれとなく子どもは勝手に歌います。

英語のゲームをさせるのも私は賛成です。

ずっとさせるのはあれですが、もちろん。でも最近では英語のよくできたアプリが山のようにあります。

ただ、例えばどこかに通わせて英語をさせるなら、必ず英語が第一言語の外人の先生のところへ、です。子どもは聞いて学ぶので、変な癖のある英語で学んだりすると、それをそのまま吸収します。日本語の先生がひたすら訳して教えているのであれば、それは無駄です。

人の脳は良くできているので、日本語でいいのか!と思うと、日本語でしか理解しようとしなくなります。訳せば、その訳の日本語しか入ってこない。楽な方を選ぶようになっています。

今までのこの人生、日本語を勉強ずっとしてきたと意識して生活している人はいないと思います。でも日本語が話せるのは、日本語に囲まれていたから。日本語の文法を説明出来なくても、うーん、それはこっちの言い方がいいよねって「感覚」で思うはず。親の会話を赤ちゃんは聞いて、1年後くらいにやっと言葉を使い出す。発音も文法もそんなかたいこと不要です。

私の子どもたちは最近クレヨンしんちゃんにハマり、わからない日本語はないようですが、フレーズを真似してみたりしています。また日本語が伸びそうです。

考えすぎず、環境を整えてあげること。

例えば持ち物とか、本棚など何かラベルを貼る時は英語で描く。見て聞くことで英語は伸びます。我が家はラベルはもちろん逆の日本語。日本語を読む機会にもなります。

と、また熱くなってしまいましたが、是非家を英語環境にしてみてくださいね。我が家は日本語キープ頑張ります!





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