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旅にも「賞味期限」があると聞いて

6月に旅行に行ったとき、いつものように新幹線でトランヴェールを読んでいたのですが、興味深いページがありました。

トランヴェールの中でも、冒頭のエッセイがとくに好きです。
その号では著者の友人が旅行に行った話でした。

親の介護が終わり、長年の夢だったハワイ旅行に行くことができた。
でも、思い描いていた旅行とは違っていた。
なぜなら、体力が落ちてマリンスポーツは楽しめないし、食の好みも変わってハワイアングルメもあまり食べられなかったから。

そのエッセイでは、「旅にも賞味期限がある」と表現していました。
若いときに時間やお金の都合でやりたいことができず、やっと人生に余裕ができた頃には体力がなくなってしまっている。
考えてみると、ときの流れはなんと無慈悲。
ぜんぜん優しくないですね。

でも、著者の友人は落ち込んではいなかったそうです。
次に行きたい場所を見つけた、と国内の地名が紹介されていました。
それは、私が聞いたこともない場所で名前は忘れてしまったけど。

もしかしたらその友人にとって、
ハワイはみんなが行きたがるから憧れの場所だったけど、
国内の旅行は自分で見つけた「本当に行きたい場所」だったのかもしれません。

これから旅行に行くぞ!ってときに、ずっと憧れの観光地を楽しめなかった人の話が目に入ったので、かなり印象に残りました。
好きなときに好きなことを楽しめるのは、すごく幸せなこと。

歳を重ねたら、いま楽しいことが合わなくなってくる。いつかは「賞味期限」がきてしまうかも。
と思ったら、気が重くなるけど。

でも、そのときはそのときで新しい好きなことを見つければいいんだなと教えてもらった気がしました。

30歳、40歳になったとき自分は何に興味を持っているんだろう。
いまと同じく、ふらっと旅行に行くのが好きでも、ぜんぜん知らない土地に行きたがっているかもしれない。
それとも、旅行はもういいやって感じて違うことに熱中しているかも。
未来の自分を想像して少しわくわくしてきました。
好きなときに好きなことを楽しめているといいな。


また次の記事でお会いできますように♪

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