源氏物語 宴の夜に始まる幻想的な恋
源氏物語を原文で読んでみよう、ということで今回は第8帖花宴です。
この章は名前の通り、春に桜の花の宴が催されるところから始まります。
そして宴が終わった夜に、光源氏の新たな恋が始まります。
朧月夜との出会いの場面です。
この場面の「朧月夜に似るものぞなき」から、女性は朧月夜と呼ばれるようです。
きれいな名前ですね。
意外だなと思ったのが、いちばん初めに女性の方から近づいているし、
「この君なりけりと聞き定めて、いささか慰めけり」
光源氏ならいいか...
と乗り気になってい