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装丁
最近、図書館の新着図書の棚から借りてきた本。偶々、窓からの明かりが斜めに当たり装丁の模様が見えた。気づいていなかった。写真に撮った場所には、漏刻(水時計)という日本最古の時計が見えている。
コーティングされているせいで気づかなかったのだろうか。
私の観察力のなさ、という原因もありそうだ。
本は「時間の日本史」というタイトル。
一昨年は「時の記念日」から100周年だったらしい。
行かなかったが、科博で企画展が開催されていた記憶はある。時の記念日のきっかけになった展覧会も、今の科博で開催されたらしい。
この本も、一昨年をきっかけに作られたように書かれていた。
まだ読み始めたばかりだが、図書館で見かけたときから、何だか装丁の丁寧な本だなと思ってはいた。今日、少し読み始め、丁寧というより精巧な装丁にしたかったということか、と思った。
精密に時を計る日本の技術は、世界をリードしているらしい。今の1秒の基準になるセシウム原子時計よりも、はるかに高精度な時計の話もあった。
そんな話を含む本らしいので、ゆるい雰囲気の装丁にはならないのだな、と何となく納得した。
光に反射する模様が装丁にあると気づいたのは、それよりも後。
既に精巧な装丁だと思っていたので、さりげない飾りには見えなかった。
とことん緻密に作られた勢いのようなものを感じた。
私の頭の中は精密機器には程遠い。
精密には遠い、ガラクタ置場のような感覚もある。
昨日は頭が働いていない自覚があったというのに、暗かった夕方、自宅内のドア枠へ頭をうっかり激突させた。表面的にはかなり小さな怪我で済んだらしいが、1時間くらい頭が痛かった。
とりあえず、私の頭の中が精密に程遠い理由は、昨日の激突ではないだろう。
10年近く前だったか、別な部屋のドア枠に激突し、歯科へ急行したこともある。
今回は病院沙汰にはならなかったらしい。
毎度、そんなところに当たると思っていないのだから、動作に加減はなく、当然のように体に返ってくる衝撃は大きい。
当然のように、その後に帰宅した夫には呆れられた。