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再訪した港区立郷土歴史館+バレンタイン

先週末は、家族と港区立郷土歴史館へ。子どもが、いろいろな物に触れる展示室が気になったようだったので。私は先月、友人たちと行った場所。

あと、カフェがあるチョコレート屋さんに行ってきた。郷土歴史館から近い場所

私としては、いろいろ触れる展示室にある、足踏みミシンの返し縫いまでマスターしようと思っていた。先月、触ってみたときの動きも、間違いではなかったらしい。が、はずみ車の使い方が足りなかったらしく、スムーズさは全く足りなかった。

針・糸・布はセットされていないが、触れる・動くミシン

ミシンの返し縫いは、できなかったような気がする。そもそも、安定して進む動きだけでも足元を見てしまう感じだった。実際に縫うなら、布など手元を見るものだろう。

エレクトーンでも、足元を見ると姿勢が崩れるために手元が狂う。チラ見くらいなら必要だったりもするが。
ミシンの踏み板を動かしながら手元を安定させるには、足元を見ている場合ではないだろう。

足元を見ていれば、ミシンの動き自体はスムーズだが… 目を離すと、踏み板を踏むタイミングが違うらしく、はずみ車の回転方向がいつの間にか逆。布がないのでわかりにくいが、はずみ車が逆回転なら逆走しているということ。

前回行ったときに、ミシンの写真を撮っておけばよかったのだが、足踏みミシンとひとくくりにできないくらい、メーカーや型番で機能が違う。帰りがけに調べると、展示されていたミシンに返し縫いのレバーはあった。

が、返し縫い機能部と、わからずに触ってきてしまった。上の写真では、はずみ車の近くにある、いちばん下に下りている、ネジで作られている感じのレバー。そのレバーをいちばん上まで上げて、あとは安定して踏めれば返し縫いになるミシンだったのではないか。

足踏みミシンの中でも、機種によっては返し縫いの機能がないらしい。返し縫いは布を回してください、という説明を、どこかのWEBページで見かけたりもした。

下糸を巻く機能部も動かしてみた。
はずみ車のそばにある小さなタイヤの部分。その左端のシルバーの部分にボビンをセットし、ボビンのすぐ上のレバーを動かし、はずみ車の回転を利用して巻けるようになっていた。

ボビンも糸もないのでわかりにくいが、少しタイヤがずれているのか、このミシンでは下糸は巻けないと思われた。
それでも、電動ではなくても動くミシンの面白さを楽しんだ。

ミシンがある展示室は2階のコミュニケーションルーム。閉架式の図書館だった頃は、図書閲覧室だったらしい。
ミシンだけではなく、触れる展示物はたくさん。

茶釜や鉄瓶の蓋を開けてみたり、触ってみたり。
重過ぎて固定されているものと思ったアイロンは、夫が子どもに「持ち上げた?」と言っていたので、改めて持ち上げて重さに驚いたり。
竿はかりを動かしてみたり。
テレビのチャンネルをガチャガチャ回したり。
針はないがレコードに針を置いてみたり。

謎ボタンを迷わず押す私は、黒電話に近づき、そばのボタンを何も考えずに押した。押せば黒電話が鳴る大きな音がするだろう、とは友人たちと行ったときに気づいていた。

夫に「出て」と言われ、「そうか。電話に出ないと止まらないのか」と気づいて受話器を上げた。

受話器の重さに「重っ」と言ったのは、子どもも同じだった。子どもは初めてだろうが、私は子どもの頃の祖父母宅で使ったことはある。すっかり忘れていた重さだった。

黒電話の滑らかなダイヤルも回してきた。懐かしさのある感触と音。ダイヤルは信号でもあるので、滑らかでも僅かな細かな引っ掛かりの感触がある。

レトロ家電や古い道具だけではなく、動物の剥製や骨にも触ってきた。
友人たちと行ったときにもいろいろと触ったのだが、もっとのんびりとコミュニケーションルームを楽しんだ。

友人たちと行ったときとは違うステンドグラスに日が当たっていた@コミュニケーションルーム
松ぼっくりとアカンサスの葉の意匠。4階の旧講堂より
旧講堂。先月、見たばかりでも素敵な空間。ほぼ竣工時の様子らしい。竣工1938年
旧講堂の時計も再び撮ってしまった
12345と書かれた照明。
子どもも気になっていたが、何だかわからない

1~5の数字がある照明。竣工よりも新しい設備のように見えたが何だろう。調べてはみたのだが、何だかわからなかった。

1が光ると…
「1時間目」ということなのか?
それとも、照明など講堂内の機械セッティングの「パターン1」? 写真では切れているが、円いレリーフの下にはドアがあり、機械室があるようだった。
もしかして「あと1分?」 あと5分からカウントダウンできるということか。

こちらも講堂にて
3階の旧院長室。先月とは違う角度から
こちらも旧院長室

4階の講座室で、木版画摺りワークショップに参加した。事前に見た動画がわかりやすかったので、子どもも私もスムーズに楽しんだ。

版木にインクと少しの糊を置き、ハケで混ぜながら伸ばし、見当に合わせて紙を置き、バレンで転写する。ムラがあったりはするが、私としては仕上がりも満足。「見当」の語源を体験してきた。

きれいに彫られた版木。そこからの一色摺りをした。建物の正面・斜めの2枚を刷ってきた。
クスノキの緑、建物の茶色を重ねる3色摺りで作られていた。そこは動画と展示で楽しんだ。

葉書サイズとの話だったが、余白を含めて2L判よりやや大きめの紙。センタリングしつつ少し切れば、いつもデスクに置いているフレームに入りそうだ。

歴史館ニュース・歴史館だよりを図書室でいただいた。他は先月のとき

「旧公衆衛生院 建物見学のご案内」には、大倉喜八郎という名前を連想する社名があった。「施工 大倉土木株式会社」との記載。最近、大倉集古館へ行った。

「設計 内田祥三」の記載も。一昨年の夏に行った、総合研究博物館 本郷本館のある東京大学本郷キャンパスも設計した人。少しずつ関連する場所に行っているらしい。

戦前の建物の竣工時の様子を、たくさん残してこられたことにも驚く。接収の危機もあったという。接収の予定があったために、空爆を免れたと館内で読んだようにも思う。

補修・補強・バリアフリーを追加しつつ、残ったものは残す方向でリノベされたらしい。建築も文化財として展示しつつ、現役で使われている建物。文化財の指定はリノベ後、という方針だったことで可能だった、現況のデザインでもある様子。

4階の休憩室にあった、不思議にレトロな天板のテーブルは、廃棄が決まった天井の換気口の金物を使っているらしい。

2階エントランス外には、屋上にあった排気口が照明として置かれているという話も見かけた。近くで見なかったが、友人たちと行ったときにも、古い設備では?という話にはなった。

1階のカフェは旧食堂。友人たちと行ったときに、ドリンクを買いに行っただけで長居しなかった。が、そこでも、壁のガードとして、竣工時の格子天井材が使われていたらしい。不思議なデザインを見た記憶はある。

カフェの雰囲気と合っていて、古さを感じない壁面タイルも竣工時のもの。
温かいレモネードは、生姜が効いていて美味しかった。

文化財として忠実に保全するしかない、という状況を回避していたからできたリノベらしい。施工業者の工夫や愛を感じられる建物でもある。そんな話は、講堂の謎な照明12345を調べているうちに見つかった。

残すものは残す。
新しい部分は、残したものと調和させつつ、紛らわしくはしない。
とても古い建築だが、いろいろな工夫で現役の、かなり大きな建物だった。建物が持つ機能は、郷土歴史館だけではない。

常設展や企画展にも行けていないが、建築ツアーにも参加してみたいなと思った。
図書室でいただいた「歴史館ニュース」は、建築ツアーで普段より書庫にも近づけるような話とともに、司書さんからいただいた。

ドリンクにセットだったようで、ビターチョコを1粒いただいた。
そのチョコにもロゴの引っ掻き傷が

少し早いバレンタインということで、近くのチョコレート屋さんでカフェタイムにした。

肉球カヌレを温かくいただいた。リアル猫がいるお店ではないが、猫デザインだらけだった。写真にはお皿が写っていないが、猫柄プレートにカヌレが置かれていた。楽しい空間とデザインも楽しんだ。

家族も含め、ネコ好きという話ではない。バレンタインが近い週末に外出なので、チョコ屋さんでおやつにできないかな、と事前に探した結果。調べ始めたときには、実際にそんなお店が目的地付近にあるとは思わなかった。

今日はバレンタイン当日らしい。
こんなところまでスクロールしてくださった人に、Happy Valentine's day♪
お疲れな人も、チョコを食べれば元気になることでしょう。
(私もチョコ燃料で生きてます)


今日のDoodleもバレンタインモード。
私の診断は「水素」らしい。他の元素とマッチングもできるようになっていた。

他の元素では、プロフ写真の説明が楽しかったりもした。
画像切替のインジケーターにマウスオーバーで見られた
合ってるんだか合ってないんだか…
と思ったが、他の元素のプロフをいくつか見た中では、かなり合っているような…
唯一、自力で成立したのは似た者同士。
水素と水素で、相性の良い水素ガスらしい

似た者同士ということは、やっぱり、おばけちゃんと相性が良いのでは?
おばけなら、飛ぶ・無色・気体で水素仲間でしょ?
…と、テキトーなことを考えながら、デスク上の大切な冷たい友だち、おばけちゃんをニコニコしながら撫でた。

いくつかのマッチングを試したが、ハートを押してみてもバツを押してみても、間違え続けたらしくカップルは成立しなかった。「恋愛が成り立たないヘンな人なのがバレるなー」と思いながら楽しんだ。

…ヘンな人より、化学の知識が足りな過ぎる、という話だろう。
それでも、他の元素のプロフも面白かったので楽しんだ。

あまりにも成立しなかったせいか、謎な4択の相手が選べた。選ぶと「フッ素」で、カップル成立だった。「フッ化水素」の説明も面白かった。

今日のDoodleは、画面上のあちこちで、面白い日本語を気楽に楽しめるらしい。

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