蔵内 終

くらうち おわり:クリエイター業/地下作家/テキストパフォーマー https://t…

蔵内 終

くらうち おわり:クリエイター業/地下作家/テキストパフォーマー https://t.co/mYrXEMF5pw?amp=1 https://worldsendalice.booth.pm

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君の物欲を刺激する! 資料系同人誌第3弾!

君の物欲を刺激する! 『初回限定版マニアクス3 目眩くセガ系限定版の世界』 2020年 春~夏頃 頒布予定 既刊『初回限定版マニアクス すばらしき限定版ゲームソフトの世界』 『初回限定版マニアクス2 罪深き店舗限定版の世界』 World’s end Alice BOOTH店で販売中。 https://booth.pm/ja/items/1674277

    • World’s end Alice 新刊

      • おやすみ私、また来世。 #29 (最終回)

        神さんのリツイート みらいレコーズ@mirairecords・1/4 『CIRCLE ‘18』(5月12・13日開催)に相対性理論出演。 本年の相対性理論のライヴ、レコーディングでのメイン編成は、やくしまるえつこ(vo & dimtakt & etc.)、永井聖一(g)、吉田匡(b)、山口元輝(dr)の4人で、イトケン(key, per & dr)はサポート時の参加となります。  最近、薄っすらと吐き気がし、何か途方も無い力を近くに感じることがある。身体は変調を来しているが

        • おやすみ私、また来世。 #28

          神さんのリツイート みらいレコーズ@mirairecords・2016/1/13 ももいろクローバーZ「AMARANTHUS」に、やくしまるえつこ作詞・作曲・編曲による楽曲『HAPPY Re:BIRTHDAY』収録。『HAPPY Re:BIRTHDAY』(作詞・作曲:ティカ・α 編曲:やくしまるえつこ/山口元輝) 神さんのリツイート みらいレコーズ@mirairecords・2016/2/5 Yakushimaru Experiment「Flying Tentacles」3

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        君の物欲を刺激する! 資料系同人誌第3弾!

          創作物の価値

           物質的な製造原価が発生しない文章は、純粋に創作物自体に価値が生じる。文字数が多ければ高いということもない。創作者が定めた価格がその文章の値段になる。価格設定を含めたところまでが、その作者のセンスであり創作物の一部といえる。  『おやすみ私、また来世。』をnoteに連載する前に書いたが、そこで小説を“実験的”に連載する、と書いた。著者である私、蔵内は小説のプロではなく、単に趣味で書き続けているだけなのだが、様々な理由があり最終的にはAmazon Kindleを主な発表の場とし

          創作物の価値

          おやすみ私、また来世。 #27

          神@zinjingin・2014/05/22 『幾何』特殊公演「射影幾何」 渋谷AXで観覧するのは今日が最後。  君とはじめて会った場所──SHIBUYA-AXは、今月中に取り壊されてしまうそうだ。思い入れのある場所がなくなってしまうのは、とても淋しい。  僕は心なしか、いつもより早く会場に到着した。たくさんの客の中に混じり、僕も開場を待つ。いつだったかも、僕はこうして君を待っていた。  目の前を楽しそうに話しながら横切っていく女の子──君の着ていた洋服に似た恰好を見かける

          おやすみ私、また来世。 #27

          おやすみ私、また来世。 #26

          神さんのリツイート みらいレコーズ@mirairecords・2013/4/8 やくしまるえつこが桃の天然水TVCMで『ラムのラブソング』を歌唱。全て「も」だけの歌詞で歌っています。TVCMは以下のページからもご覧頂けます。 神さんのリツイート みらいレコーズ@mirairecords・2013/4/8 相対性理論 NEW ALBUM 2013年7月10日(水) 発売決定。おまたせしました。 神さんがリツイート MUSICnow@musicnow・2013/4/10 やく

          おやすみ私、また来世。 #26

          おやすみ私、また来世。 #25

           僕は彼女の姉だという、神園美祈と名乗る女性のあとを着いて歩いていた。身内だから彼女を探しているのだろうし、姉妹だから彼女のTwitterのアカウントを知っているのだろう。そう思案した。何より二人の顔は良く似ていた。とにかく、彼女を騙る悪戯じゃない事は確かなようだった。  ──左手に、煽るように聳え立つ巨大な白い建物が目に入った。おそらくこれが中野サンプラザなのだろう。かつて相対性理論はここでライヴを演ったことがあった。そのときはお互いに忙しく、チケットを取ることすらできなか

          おやすみ私、また来世。 #25

          おやすみ私、また来世。 #24

           僕は彼女が興味のありそうな記事を見つけてはリツイートした。それでも彼女からは何のリプライもなかった。連絡が途絶えて、すでに三ヶ月以上が経っていた。以前にもそれくらい会わなかったこともあったが、連絡は取れていた。しかし今回はそれすらない。  僕ができることは、何かをツイートし続けることだけだった。彼女が何処かで見ていることを信じ、途切れないように毎日何かをつぶやくだけだった。  気がつくと、いつも当て所無く彷徨っていた。何処にも彼女の姿を見つけることはできなかった。いつしか

          おやすみ私、また来世。 #24

          おやすみ私、また来世。 #23

           センター試験が終わっても、彼女からは何の報告もなかった。きっと疲れ果て、寝てしまったのだろうと、その日はそれほどの心配はしなかった。  翌日になり、更にその翌日になっても、彼女からは何の反応もなかった。SNSへのツイートもなく、DMやメールを飛ばしてみても返答はなかった。それどころか既読すらつかない。さすがに心配になり、携帯に電話してみても通じなかった。電源を入れてないのか、バッテリーが切れているのか繋がらない。その後、何通もメールも送ったが、やはり何の返答もなかった。完全

          おやすみ私、また来世。 #23

          おやすみ私、また来世。 #22

           ──せっかくのライヴだったにもかかわらず、彼女の心はここにあらずという感じだった。何日か前に、彼女のあんな姿を見てしまってから、彼女のことが心配でならなかった。身体的に、というよりも、どこか精神的に調子が悪いとしか思えない。一番の気晴らしになると思っていたライヴ観覧も、期待したほど効果は無かった。  終演後、彼女は「さすがに三回は留年できないしね」と、明日からしばらく受験勉強に集中すると言った。 「──体調の方はどうなの?」 「うーん。いつも薄っすら寒気がして吐き気がする」

          おやすみ私、また来世。 #22

          おやすみ私、また来世。 #21

           自らが、みらい観測クラブという秘密結社を名乗っているにもかかわらず、彼女はフリーメイソンやイルミナティについて、陰謀論的なものには懐疑的だった。それは人知で賄えない宇宙的なものや、精神世界に関する話を好む彼女にとって、きっと話のスケールが小さすぎるからなのだろう。 神さんがリツイート みらいレコーズ@mirairecords・2012/10/7 相対性理論「正しい相対性理論」が国際パッケージデザイン賞pentawards受賞。デザイン:SPREAD(小林弘和・山田春奈)イ

          おやすみ私、また来世。 #21

          おやすみ私、また来世。 #20

           夏が来る度に、何か夏らしいことをしてみたいと思う反面、浪人である二人が、そんな浮かれたことをするのは、少し後ろめたさもあった。いつだったかのように、水族館で海洋生物を観察しながら涼むということも考えたが、彼女はどこか上の空だった。あまり体調もすぐれないこともあり、結局いつものファーストフードに入った。大学を卒業してしまい、御茶ノ水に来る必要はなくなったが、その後もみらい観測クラブの集会場所が別の場所に変更されることはなかった。  少し前、誰かにつけられているような気がすると

          おやすみ私、また来世。 #20

          おやすみ私、また来世。 #19

           少し前に比べると、ツイートする回数は増えてきていたが、相変わらず難解なつぶやきは多かった。それでも、つぶやきさえしなくなるほど無気力だった頃に比べれば、この方が断然彼女らしかった。一時は不定期だった集会も、今は週一回のペースに戻っている。そして今年に入ってからは、より深く宇宙的(コズミック)な話題に傾倒していった。  僕はいつものように彼女のそれに耳を傾け、頷いてはときどき意見をした。今日もロッテリアで、興味のない者にとっては、ただただ荒唐無稽なだけの話をずっと続けていた。

          おやすみ私、また来世。 #19

          おやすみ私、また来世。 #18

           彼女は二度目の大学受験も受かることはなかった。気持ち的な整理をつけて、もう一度挑戦するとは言ってはいたが、今の気持ちのままでは、志望する大学を変えない限り、彼女が大学生になることはないだろう。  入学することが難しい大学を目指しているのは確かだが、彼女から本気で受かろうとする気持ちは感じられなかった。それは彼女と会う度に強く感じられていた。  ──久しぶりに顔を合わせた僕らは、今年初めての集会を開いた。ネットワーク上の文字だけで会話している限りは、いつもと変わらず元気そうに

          おやすみ私、また来世。 #18

          おやすみ私、また来世。 #17

           彼女は来月に受験を控えているはずだったが、焦る様子は微塵も感じさせなかった。夏の終わり頃から、あまり勉強をしなくなったのは、傍目で見ていてもわかった。僕が心配をしても、彼女はただ「大丈夫」と言うだけ。それは自信から来る余裕ではなく、単に現実逃避をしているように見えた。勉強するつもりで集まってみても、結局はみらい観測クラブの集会になる。息抜きも兼ね、確かにそれも必要なことではあったが、勉強する時間とその他の時間の割合は、次第に逆転していった。このところ、あまり体調が思わしくな

          おやすみ私、また来世。 #17