創作物の価値
物質的な製造原価が発生しない文章は、純粋に創作物自体に価値が生じる。文字数が多ければ高いということもない。創作者が定めた価格がその文章の値段になる。価格設定を含めたところまでが、その作者のセンスであり創作物の一部といえる。
『おやすみ私、また来世。』をnoteに連載する前に書いたが、そこで小説を“実験的”に連載する、と書いた。著者である私、蔵内は小説のプロではなく、単に趣味で書き続けているだけなのだが、様々な理由があり最終的にはAmazon Kindleを主な発表の場としていた。Kindleも作者が価格を自由に決められるが、完成したものをまとめていくらという設定しかできないため(書籍なので当然といえば当然)、noteのように記事単位で価格設定をできるのが新しく、今回noteでの連載に踏み切った。
当初は冒頭を無料公開し、それ以降は投げ銭的な価格で有料にしようかと考えていたが、それほど多くないながらも、毎回数件の「いいね」がつく(「いいね」してくれる方、本当にありがとうございます)こともあり、推移を楽しみながら無料での公開を続けてきた。
連載はあと2回で完結(全29回)する。プロでない以上、金銭的な価値を見出す以前に、より多く人に読んでくれることを重視すべきではあるが、長い時間をかけて書いてきたこともあり、細やかでいいから何らかのご褒美が欲しいと思うのもまた本心ではある。だからといって最終話だけ¥10,000とかにすることは絶対にないが、少し待っていてほしい。
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