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「読まれない!」とお悩みのあなたに

WEB上に何かを投稿して、「読まれない!」と悩んだことがある方は多いのではないでしょうか。

ブログだったり小説だったりSNSだったり、形式や媒体はさまざまでしょう。「読まれるには?」と検索することもあるかもしれません。

そして、検索の結果、こういう言葉を目にすることも多いはずです。
「内容に新しい発見がある・目新しい情報を発信しよう」
「SNSで宣伝しよう・みんなにシェアしよう」
「人の役に立つ内容を書こう」
「毎日投稿しよう」「決まった時間に投稿しよう」
「読者となるターゲットを決めよう」
……

わかる。わかります。基本のことです。
この世に一瞬で有名になるための魔法はありません。地道にいくしかないです。それはわかっているのですが、「それにしても読まれないな……」という気持ちは、これらでは解消しないのではないでしょうか。

そこで、私が副業ライターとしてWEBメディアに所属していたときに学んだことをざらっと書いてみます。興味のある方は、ぜひともご覧ください。


1.そもそも読まれないと知るべし

「読まれない」と悩んでいるあなた!
そもそもWEBに投稿したものなんて、大抵は読まれません。

何故かって、そりゃあもう大量にコンテンツが存在しているからです。ブログしかり、小説しかり、SNSしかり。
毎日毎日新しいものが、何千何万と生み出されるわけです。

海のど真ん中に砂を溢すようなものです。
見つからなくて当たり前、つまり「読まれないことが当然」だと、まずは知るべきなのです。

なんて言うと「読まれないとお悩みのあなたに」対する言葉ではないような気がしてきますよね。

しかし、そこは逆です。
読まれなくて悩んでいるからこそ、「読まれることは特別」だと知ってほしいわけです。

読まれないことに悩んでいる人は、既に読まれているものと比較していることが多いです。

読者が定着しているブロガーさん、既にSNSで輪が広がっているインフルエンサーさん、ランキング入りしている作家さん……

比べる相手として不適格すぎるわけです。

初めてDIYしようとしているのに、初日から大工さんと同じ技術で同じように家が建てられるなんて思いませんよね。それと同じことだと考えた方が良いでしょう。

ちなみに私はパステルカラーのチェストに飽きて、前面に木目調のリメイクシートを貼って持ち手を取り換え、白い天板に木目調パネルをつけたことが初DIYでした。ただのリメイク言わないで。

とにかく、「読まれないことが当たり前」だと知りましょう。自分の作品や記事だけが読まれなくて、世の中に必要とされていないのではないか……なんて落ち込む必要はないんです。

2.読まれても4割程度だと知るべし

「読まれないことは当たり前」なので、読んでもらえたら奇跡みたいなものです。だって、何万もある記事や小説の中からあなたの書いたものに辿り着き、そして読んでくれたわけですからね!

しかし、ちょっと待った。待ってください。
今度は「反応がない……」と悩むかもしれません。
面白くなかったのかな、とか考える前に知ってほしいのですが、

「読み始めた人でさえ、最後まで読み切ることは珍しい」

それがWEBだと思った方が良いです。

みなさんも「〇〇 効果的な使い方」などで検索した経験があるのではないでしょうか。
では、そのとき検索一覧の一番上に出てきた記事をたまたまクリックしたとしましょう。

冒頭に「では、〇〇とは何か!」と書かれていても、じっくりしっかりは読まないのではないでしょうか。だって、あなたはもう「〇〇」は知っているのですから!

そのときは目次を見るなり、ページをスクロールして読み飛ばすなりして「目的の情報」を求めるでしょう。

読みたい・知りたいと思っても、読み飛ばす場合があるのですから、最初から最後までじっくり読み込んだ上で尚且つ感想やいいねまでくれる人なんて、そうそういません。

「読んでもらえたこと」も、
「いいねをもらえたこと」も、
本当はとてもすごいことなのです。それは知らなければもったいないと思います。

バズりまくっている人と比べて、「自分は、いいねが1つしかない」なんて思う必要はありません。確かに数では「1」ですが、それはとても大きな「1」のはずです。

私もWEBメディアに所属していたとき、人気ライターさんの書いた記事と自分の記事を比較したり、自分より読まれていない記事と比較したり、なんてことをしていました。

別にアクセス数で原稿料が増えるわけではありません。
私は依頼されたテーマで記事を書いて入稿するだけ。
それでも、やっぱり読んでほしい・読まれるものを書きたい、という気持ちはずっとありました。

少しずつ読まれるようになっても、やはり何かと比べてしまうことも……。

しかし、そもそも比較すること自体、あまり意味がないことなのです。

3.比較するなら自分自身と比較するべし

「今の自分と過去の自分を比較しろ!」
これは言い方はともあれ、割とよく言われていることかと思います。つまり、「真理」なのでしょう。

実際「人と比べるな!」と言われても、比較してしまうじゃないですか。特に「あの人の創作物は人気だな。それに比べて自分のものは……」なんて、一度比較してしまったら沼です。悪い意味で。

でも、これ。
本当に無意味なんですよね。

同じテーマでもない。同じ文体でもない。
同じ視点でも知識でも着眼点でもない。
当然、内容だけをコピペしたところで「自分の書いたもの」ではないので無意味でしょう。

比べられないことを無理矢理に比べている気がしてなりません。

もちろん、アクセス数やPV数という数値は比較できます。指標にもなります。ジャンルというくくりで見ることもできます。同じメディア内なら、比較するランキングだって存在するでしょう。

しかし、そうだとしても「あの記事がよく読まれている」ことの証明になるだけです。
「あなたの記事がつまらない」ことの証明にはなりません。
炎上したってアクセス数は稼げます。

あなたが比較するべきなのは、「あなたの書いたもの」です。書き直す前と後、公開する前と後、不得意なジャンルと得意なジャンル、書きやすかったテーマと書きにくかったテーマ……きっと無限に比較できます。
そして、自分の書いたもの同士を比較すれば、自分そのものが見えてくるはずです。自分のことが見えれば、磨きたい部分や磨き足りない部分も分かってくるはず。

「だからなんだよ、ただの綺麗ごとか」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

でも、ほら。
「なんで読まれないんだ?」と思ったとき、その理由は自分の書いたものにあるはずです。

最初に基本だと紹介した以下のことについて、見てみましょう。
「内容に新しい発見がある・目新しい情報を発信しよう」
→内容は古くないか
「SNSで宣伝しよう・みんなにシェアしよう」
→認知されるように努めているか
「人の役に立つ内容を書こう」
読む人のことを考えているか
「毎日投稿しよう」「決まった時間に投稿しよう」
読まれる工夫はしているか
「読者となるターゲットを決めよう」
→誰向けの内容か

などなど、見方を変えることができます。

ちょっとしたブラッシュアップで、もっとよくなるはずです。
そのヒントも対策も、実は自分の書いたものの中にあります。

ちょっと昔に書いたもの
少し内容を忘れてしまっているようなもの
最近書いて一晩寝かせたもの

一度ちょっと読んでみましょう。
そうすれば、工夫するべき点や足りないところ、もっと磨ける部分が見えるはずです。見えなくても、それはそれ。書き続けてみないと分からないものです。

私は自分の記事を入稿前に一旦寝かせて、推敲時に一度は音読するようにしました。意外と「リズム感が悪くて読みにくい」「この言葉は別の単語でわかりやすく伝えられる」などに気が付きます。
誤字脱字チェックもできますので、一石二鳥です。

(ただ、メディアから離れてライター活動をしようとすると、タグの付け方に困りますね。やはり、どこかに所属している方がそのあたりは楽です……)

「読まれないな……」と感じている人はぜひ一度、人と比較することはやめて、自分の文章を読み込んでみてください。

少しお役に立てれば幸いです!

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