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ランニング、禁酒、サウナ、瞑想、ACT、色々やってみた結果④

これまでここ数年を振り返りつつ、いろんなチャレンジをした自分を改めて見直して自画自賛してみたのだけど、最後にACTについて書いてみようと思います。
ACTとは、今流行りのChat GTPで調べたところ

Acceptance and Commitment Therapy(アクセプタンス・アンド・コミットメント・セラピー、以下ACT)です。ACTは、認知行動療法の1つであり、心理的柔軟性を促進することで、精神的な苦しみやストレスの緩和を図る治療法です。
ACTでは、思考や感情、身体的な感覚を受容し、自己の価値観や目的に基づいた行動をコミットメントすることを重視します。また、認知的な柔軟性を高めるために、マインドフルネスの要素を取り入れることが多く、自分自身との関係性を向上させることを目的としています。これらの要素を組み合わせることで、患者の自己受容感を高め、症状の軽減や回復を目指します。

と、あります。シリーズの冒頭にあったように、厄年を終える頃、なんだか自分の能力の限界やら、将来への不安やら、体力の衰えやら、自分の存在価値の急下落ばかりに気を取られるようになり、何をやるにも自信が無く踏み出すことを躊躇してしまう状況にありました。そんなウダウダ期を経て、なんでもいいから思いついたらやってみよう期に入り、さまざまな挫折は味わいながらも、継続できるいくつかの習慣にたどり着いたのですが、根本にはまだまだ受け入れらない自己認識というものが、たびたび顔を出しては、ウダウダ期への誘いをすることがありました。(今でもあります。)

そんな意識構造は、なんとなく気がついていたので、争うための手法としていろんな習慣を身につけていたのですが、そもそも争うということが間違っていたことにACTの本を読んで気付いたんですね。

この書籍との出会いは、自己肯定感やらその手のキーワードで動画を見ていた際に、メンタリストのDAIGOさんがすごいお勧めしていたことがきっかけでした。ちょっと値段ははりますが、なんでも思いついたら何でも試す時期でもあったので、即購入。そこから、書籍に書いている内容をイメージトレーニングとともにやってみました。書籍の構成としては、セラピストが患者を前にして行うような、問いかけが書かれており、その後にその目的と意図が書かれているで、少々難解ではありましたが、実践をしながら自分のフィーリングと照らし合わせながら、理解することができました。細かい内容は割愛しますが、要約すると、襲いかかってくる自己否定感、不安、焦りというものは、抗えば抗うほど大きくなっていくもので、最大の防御は共存するスペースを作り、それを含めて自分であることを認めるといったことが書かれています。
欲しい物を我慢すると、ずーっとその物の事が気になる。
緊張しないようにと思うと、余計緊張する。
別れた彼女を忘れようとすればするほど、思いが募る。
誰もが経験するこんな経験が、脳の仕組みによる象徴的な意識構造で、このコントロールは相当な特異体質でないと難しいようです。
そこで、自分が抱いた感情に蓋をすることは避け、その感情をしっかりと抱えつつも、その感情の中に入り込むのではなく、横に寄り添うことでバランスを取るといったトレーニング方法が散りばめられています。

分かりやすいトレーニング例で言うと、自己実況中継。
例えば、何だか自己否定的な感情が浮かび上がってきた時などに、そんな状況を客観的に頭の中で実況中継するんです。
「おーっと、一所懸命作業したのに周囲の反応がイマイチだった事を気にしています。自分のプレゼン能力の無さを嘆いております。さらに手伝ってくれなかったメンバーに対してもネガティブな感情が生まれてきております。さらには、こんな仕事引き受けなければといった、過去の自分の振る舞いにも苛立っております。」
まー、こんな具合に頭の中で実況していくと、もう一つの視点が生まれるんですね。自分なんだけど、もう一人の自分。なんとなく、親の視点というか、ちゃんと自分を見てあげられているといった感覚です。それまでは、どっぷり負の妄想の中に浸かってしまっていたのですが、このことを定期的に思い出せると、途中で実況中継にも飽きて、スーッと収まってくるんです。もちろん、抗っている訳でもなく、夢の中で夢である事を気づいて少しコントロールが効く感覚です。これは、もしかしたら、頭の中のややこしい感情を紙に書き出したりといった行動にも似ているのかもしれません。
酒飲んだり、ちょっと弱ってたりすると、この一歩引いた視点を忘れてしまうことがあるのですが、トレーニングをしていくと比較的に簡単に実践していくことが可能です。

ACTを含め、さまざまなことを経験しながら気づいたのは、自分の脳の癖を正確に把握することが、より充実した人生を送るための鍵であるということです。振り返ると、小さい頃から物思いにふけり出すと、その世界にはまってしまい周囲が見えなくなるくらい勝手に物語を作りだしてしまう癖がありました。その分、作文が得意だったり、お楽しみ会の企画をするのが好きだったりしましたね。。そんな脳の使い方を間違えると、自己否定の物語を綴り続けて、いつしか現実も灰色に見えちゃうくらい自分の意識が飲み込まれてしまったというのが数年前の自分だったんだろうなあと、今は自己分析しています。

ともあれ、私の脳は唯一無二の存在であり、この脳をより良い方向に使う事が死ぬまでの命題だという事に気づいた事が大きな収穫であったと今は思っています。年齢とともに脳も変化してくるだろうし、今後も得体の知れない感情が訪れることもあるかと思いますが、その都度自分の脳と対話しながら色々な事を試してみたいと思っています。そこでのテーマは考える前に、反射的に行動を起こしてみる事です。考えると、だいたいやりません。私の脳はやらない理由を考えるのが得意なようなので、そこを加味してまず、やる。やってみて考える。それが一番効果的なように思えます。
これまでの振り返りは、これぐらいとし、今後はこんな自分の脳との付き合い方で面白いトピックがあったら、是非書き綴ってみたいと思います。


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