家賃減額交渉まで道のり〜飲食店のコロナ対策〜
はじめにお伝えしておきますが、これはあくまでも個人的な交渉で減額に至ったお話です。
同じく同業者の方に参考になってもらえたらと、お伝えする内容であって必ずしも減額に至る事を保証するわけではございませんので、そちらをふまえて読んで頂ければと思います。
目次
*終わりのイメージを作ろう
*交渉のタイミングを見極める
*最後に
*終わりのイメージを作ろう
私は、バーを経営し約2年半。
現在、飲食店含め様々な業種で今回のコロナの影響を受け、かなり苦渋な状況を強いられています。
中にはもうすでに店を閉める決断をした方。
休業をされている方。様々かと思います。
何が正しい悪いは今はわからない状況ですし、
その中で決断することはとても難しいと思います。
そんな状況の中、私は一つだけ決めたことがあります。
年内は何がなんでも
借金をしてでも店を続けるという覚悟
その上でまず始めに目標を立てて動くことにしました。
マイナスな状況では、愚痴を言っていても何も生まれないので、まずはここまでは頑張る!というやつです。
短い期間で状況が回復することもないだろうと予測し、3ヶ月の短期設定でなく少し長期的な設定にし、来年笑って過ごせれば良い!というイメージで考えています。
ざっくりではありますが、ここまでは頑張ろう、頑張れるだろう期間、時間、人それぞれ我慢できるできないはありますが、まずは自分なりに考えてみてください。
ただ家賃安くなればラッキーって思う方もいるかもしれませんが、私はこの状況を乗り切るには長い目で捉えていかなければならないし、何よりも生き残っていく為、未然に危機を回避するための想像力が必要だと思っています。
*交渉のタイミングを見極める
私の店は、4月に入り普段よりも多めに休みをとり様子を伺いながら営業していました。
完全に休業を決めたのは4/10。
休業することで売上が上がらない中、まずは固定費を減らす事を考えて動きました。
当店にて削れる固定費で交渉できるのは下記の2つ。
おしぼり会社、家賃。
はじめに、おしぼり会社さんに連絡。
おしぼりは定額制である為納品は全てストップしてもらい、4月分の支払いの交渉を電話にて実行。
営業は10日までなので、支払いを1/3にしてもらえないかと交渉し、即座に御理解頂き、了承を得ました。
さて、次は家賃。こちらはネットなどで色々調べましたが少し難しそうだと実感し慎重にいく事に。
家賃は金額も大きいため、言った言わない、間違った伝わり方にならないように、電話での交渉は避け、書面でやり取りすることにしました。
願書を提出するにあたって気をつけたことは
・貸主と借主との関係性を壊さないように考慮すること
・昨年度と今年度の3月、4月の売上を正直に記載
この2点です。
気をつけて頂きたいのが、皆それぞれの事情はありますが、今の時期だから家賃下げてもらって当たり前ではありません。もちろん貸主さんから減額しますと言ってくださる場合もあるみたいですが、交渉ができない場合ももちろんあります。
私の場合は、貸主さんに現状家賃から3ヶ月間10〜30%前後下げてもらえないかと記載し交渉内容を提出しました。
そして大事なのは、
状況を把握し、交渉するタイミングを図ることです。
もしこれを3月末に交渉に入っていたら受け入れてもらえなかったかもしれません。
東京都に緊急事態宣言が出たことにより、国民一人一人がこの状況をしっかり認識し始めたからこそ貸主さんの理解も深まったのだと思います。
下記が私が取った家賃交渉の流れです。
4/10→休業を決意
↓ニュースを見ながら状況把握・今後を考察
4/15→家賃減額交渉の願書を作成
4/16→管理会社に家賃交渉をしたいと相談
4/17→管理会社に願書を提出
4/23→大家さんから連絡あり、減額交渉成立。
お陰様で貸主さんの御理解頂き、3ヶ月間家賃を減額してもらえることができました。
*最後に
生き残って行くためにまだまだできることはあります。
現在、東京都は下記内容の申請が出来るようになってきますので飲食店の皆様、個人事業主の皆様お早目に申請することをオススメします。
4/22→休業保証協力金の申請手続き開始
4月末→持続化給付金の申請手続き開始
そして、今回のことで気をつけてほしい事は、
私の書いた内容をこのままやらないこと。です。
なぜか、それは皆様の立場や関係性は決して一緒ではないからです。だから参考程度に、自分だったらと思って考えて使ってください。
※最初にも記載しましたが減額を保証できるとは書いておりませんので御理解ください。
長々とお読み頂きありがとうございました。
少しでも誰かの参考になれば嬉しいです。
辛い時期が続きますが、悪い方向へいったとしても
人生はやり直すことができるはずです。
もしかしたら私も乗り切れないかもしれません。
それでも何か得れるものはあるはずですし、失敗を繰り返していく事であなただけに見えて来るものだってあるはずです。
様々な職業の人達がいつものように元気に仕事をして
バーテンダーとしてお客様をお迎え出来ることを楽しみにして眠りにつきます。
それでは、今宵も良い夜を。
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