舞台の記憶

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記事一覧

四国高校演劇サミット2015 TSED「トシドンの放課後」(2015.2/8初)

【「トシドン」演出ノート1】…は、今回はメロスが演出をしたので、ありません。が、僕が部員に要求したことは2つ。とにかくシンプルに。徹底的にそぎ落とし、必要最小限…

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2015作品研究会 TSED「カフカズ・ディック」(2015.6/20初)

【カフカズ・ディック演出ノート1】違うメンバー、学校で3回目のカフカズ・ディック。同じところ、違うところ、それぞれにあります。貫くことは「演劇でしかできない表現…

2018四国大会 TSEC「わたしの星」(2019.1/1初)

【「わたしの星2018」演出ノート①】去年(2017年)8月の東京・三鷹。ままごとの「わたしの星」再演を前回のスピカ、ナナホ、マナ、ココの4人と観に行った。初めて生…

2018作品研究会 TSEC「あゆみ」(2018.6/11)

【あゆみ 演出ノート①】演劇部になって初めての、1年生にとっての初めての公演『あゆみ』無事終了しました。6期生になる1年生にもしっかり桜井テイストが受け継がれて…

2017四国大会 TSED「日本の大人」(2017.12/30初)

【『日本の大人』演出ノート①】去年の『わたしの星』で出来上がった桜井のスタイルを継続して、発展できるかどうかが今年の鍵だと思っていた。去年のキャストの多くが1年…

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「四国高演協だより2016」へ寄稿(2017.3/14)

桜井の「わたしの星」を観てくれた皆さんへ  桜井に転勤してきた年に演劇に興味のある子たちを集めて出場した3年前の県大会。審査員の先生から「空間を埋めただけの演…

2016四国大会 TSED「わたしの星」(2017.1/9)

 【わたしの星 演出ノート①】今年の新入部員は8人、そのうちキャストが7人。2年のキャスト3人と加えて10人。6月のノトスでやった「あゆみ」の稽古の様子を見て、コ…

2015香川県大会 TSED「「少年王は夜旅立つ」より」(2015.11/26初)

【少年王演出ノート1】高2の夏に渡された少年王の初稿は、今でも実家のコンテナの中にある。23年経った今でも全てのセリフを覚えている作品。今までで一番長く付き合っ…

四国高校演劇サミット2015 TSED「トシドンの放課後」(2015.2/8初)

【「トシドン」演出ノート1】…は、今回はメロスが演出をしたので、ありません。が、僕が部員に要求したことは2つ。とにかくシンプルに。徹底的にそぎ落とし、必要最小限の舞台を目指しました。だから長机2つにパイプ椅子3つ。あの配置は演出メロスのファインプレイ。

【「トシドン」演出ノート2】そして、心を動かすということ。四国大会の講評で安田さんも言っていたように魂と魂のぶつかりを実際にやる。相手の心を動

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2015作品研究会 TSED「カフカズ・ディック」(2015.6/20初)

【カフカズ・ディック演出ノート1】違うメンバー、学校で3回目のカフカズ・ディック。同じところ、違うところ、それぞれにあります。貫くことは「演劇でしかできない表現をすること」。小説やテレビドラマ、映画やラジオでできることならそっちですればいい。

【カフカズ・ディック演出ノート2】演劇でしかできないこと、演劇的表現を試みることができる戯曲なので、このカフカズディックが好きなのです。快く上演許可を出

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2018四国大会 TSEC「わたしの星」(2019.1/1初)

【「わたしの星2018」演出ノート①】去年(2017年)8月の東京・三鷹。ままごとの「わたしの星」再演を前回のスピカ、ナナホ、マナ、ココの4人と観に行った。初めて生で観た柴さん演出の「わたしの星」。初演版と話の大きな筋の部分は同じも、作品のテーマは違うなと感じた再演版。クールで美しい舞台だった。

【「わたしの星2018」演出ノート②】4月に柴さんから台本を送ってもらった。三鷹で話したときに、プロ

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2018作品研究会 TSEC「あゆみ」(2018.6/11)

【あゆみ 演出ノート①】演劇部になって初めての、1年生にとっての初めての公演『あゆみ』無事終了しました。6期生になる1年生にもしっかり桜井テイストが受け継がれて嬉しい。OGたちが後輩の公演にたくさんやってきてくれて嬉しい。そして、柴さんにうちの子たちの『あゆみ』を観てもらえたのが嬉しい。

【あゆみ 演出ノート②】今回上演した『あゆみ』は柴さんが高校生のWS用に書き下ろしたもので、元々30分の上演

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2017四国大会 TSED「日本の大人」(2017.12/30初)

【『日本の大人』演出ノート①】去年の『わたしの星』で出来上がった桜井のスタイルを継続して、発展できるかどうかが今年の鍵だと思っていた。去年のキャストの多くが1年(今の2年)。この子たちしかしていない体験をいかに今年に活かせるか、新1年と融合させることかできるか。

【『日本の大人』演出ノート②】この台本でいこうと思ったのは、6月のノトス公演の後。四国高校演劇祭の『ハイパーリンくん』の稽古と並行して

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「四国高演協だより2016」へ寄稿(2017.3/14)

桜井の「わたしの星」を観てくれた皆さんへ

 桜井に転勤してきた年に演劇に興味のある子たちを集めて出場した3年前の県大会。審査員の先生から「空間を埋めただけの演技」と評されたが、実に楽しそうで演劇ができる喜びに満ちていた1期生5人。その1期生を追いかけて、同好会になった年に入部してきた2期生4人。彼ら9人で臨んだ同好会として初めての県大会は、第4位。この年は香川で四国大会だったので3位までが四国

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2016四国大会 TSED「わたしの星」(2017.1/9)

 【わたしの星 演出ノート①】今年の新入部員は8人、そのうちキャストが7人。2年のキャスト3人と加えて10人。6月のノトスでやった「あゆみ」の稽古の様子を見て、コンクール作品として候補に上がったのは2つ。そのうちの1つが「わたしの星」。6月中旬からテキストレジを始めた。

【わたしの星 演出ノート②】夏休みに入って、その2つの台本を2年生に渡して読ませて、どちらがいいか考えさせた。「全国に行きた

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2015香川県大会 TSED「「少年王は夜旅立つ」より」(2015.11/26初)

【少年王演出ノート1】高2の夏に渡された少年王の初稿は、今でも実家のコンテナの中にある。23年経った今でも全てのセリフを覚えている作品。今までで一番長く付き合った戯曲がこの「少年王は夜旅立つ」。思い出があまりにも多すぎるので、顧問となってこの作品をするのにはとても勇気がいった。

【少年王演出ノート2】役者としての力量が極めて高く、かつ同学年で、かつプライベートでも仲が良い女子が2人いないとでき

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