2018作品研究会 TSEC「あゆみ」(2018.6/11)

【あゆみ 演出ノート①】演劇部になって初めての、1年生にとっての初めての公演『あゆみ』無事終了しました。6期生になる1年生にもしっかり桜井テイストが受け継がれて嬉しい。OGたちが後輩の公演にたくさんやってきてくれて嬉しい。そして、柴さんにうちの子たちの『あゆみ』を観てもらえたのが嬉しい。

【あゆみ 演出ノート②】今回上演した『あゆみ』は柴さんが高校生のWS用に書き下ろしたもので、元々30分の上演長のものです。フルバージョンの『あゆみ』や短編の『あゆみ』とは違うものです。犬のコロとおばあちゃんにフォーカスした戯曲になっているので、演出も当然そこを意識しています。(続く)

【あゆみ 演出ノート③】だから、役的にはおばあちゃんが実は肝で、わたしが歩き始めたことを喜んでくれ、一緒に歩いてくれて、そして歩けなくなって、おばあちゃんはいなくなったけど、私は歩き続けてて、いつもおばあちゃんがわたしのそばにいる。そこに気づいてくれた人がいることが演出的には嬉しい。(続く)

【あゆみ 演出ノート④】あゆみはどこにでもいる一人の女性で、でもその一人ひとりの私にその人だけのあゆみがあって、それを客席と共有するための最初と最後の演出でした。最後の「くじら12号」は2年前も使ったし、6年前にやった「くじらホテルはほぼ満室」でもラストに使ったお気に入りの一曲。(続く)

【あゆみ 演出ノート⑤】いつかフルバージョンの「あゆみ」を上演したいという気持ちがありますが、まだその自信というか覚悟みたいなものがありません。でもいつか、演劇の神様がそんな偶然のいつかを与えてくれたら、いつか上演してみたいですね。2018年版桜井の「あゆみ」はこれにて(終わり)

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