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移住 英語➕何か USCPAってどうなの?

別記事で、英語を勉強中の方で「英語圏に移住」をふんわりとでも視野に入れるのならば、英語以外にも何か特技/専門知識/経験を!
と偉そうに上から目線で申し上げました。
今回も少々上から目線かもしれません。
心持ち少し上を向いてお読みください。
(ただ英語が好きだから勉強してるんだ〜!という方はスルーで。)

私の住む国(アメリカ)に関して言えば、いわゆる「学び直し」的なことをするチャンスはあります。途中で道を踏み外したけど、価値観ひっくり返るような出来事があって「このままじゃダメだ!」と一念発起して学校入り直し、苦労の末大成功…全米が泣いた!ような流れは、それほど頻繁にはないにしても、結局自己責任なんだよね。チャンスはあるけど、活用するかしないかは本人次第。

昔は全く勉強せずに中学時代はドラッグにも手を出していたという知り合い。バーの喧嘩で友達が逮捕されるのを目の前で見て、このままじゃいかん!と目覚め、大学、大学院と修了しました。

あとは職場でワンラックアップのポジションにつきたくて勉強して修士号をとる人は多いです。

しかし大抵の場合、成人して仕事しながらの勉強なので、きついです。

そもそも日本からスタートする人にはベースとなる語学力の構築からなので、長期戦になります。
今後留学し、その先に専門分野を据えて計画されているならそれが良いと思います。(資金がある限り)

結婚などで移住する予定、実際にアメリカで生活を営む予定があるのなら、やはり下準備は日本でできるだけ仕込むことをおすすめしたい。
(専門分野によっては、日本の資格経験が全く役にたたない場合もあるので各自リサーチお願いします。)
後々、時間とお金の余裕に影響がでてきます。

自分語り開始↓

その昔、TSUTAYAのレンタルビデオで英語洗脳されていた私、当時北米人とお付き合いしており(ありがち)、ふと

「ワタシ 将来日本にいないかも」

なんて妄想が湧き上がるわけです。(あいたたた)
そんな若くて愚かだった私ですら、ひとつだけ分かっていたことがあります。


英語以外何もない…


ほんっと、「バカの一つ覚え」ってコレのことよ。



んー まずい!何かせねば。
留学出来るようなお金も熱意もない。何かここ
(日本)で準備できることを探さねば。
通訳や翻訳など、細やかな仕事は向いていない。

ちょうど当時はUSCPA(米国公認会計士)試験が流行っており、「英検2級と簿記2級レベルで受かる!」を謳い文句に生徒を集めておりました。
今もかしら?
現代の言葉で言うとなんか「チャラい」ですね。

簿記?なんすかそれ?
当時英検1級&TOEIC950はあったので、英語力はなんとかクリア。

経理だったらどこの国のどの会社にもあるし、営業みたいにトーク力は求められないはず…

というシンプルな決断理由発見。

高額な学費を捻出しながら受講開始。
軽く100万は超えていた。当時の私には大きな支出。
日本の簿記すら知らないのに、何考えてたんでしょうね、若い頃の私。

余談ですが、後に日本で中途採用された会社で簿記2級を取らされました。1級は落ちました。漢字が多くて難しかったです。(おバカ)

氷河期真っ只中で、就職難。
塾講師や家庭教師のアルバイトをしながら勉強しました。1000時間くらいの勉強量で合格できるらしい。カレンダーに勉強時間を書き込んでいたのだけれど、大体1000時間であっていると思いました。
勉強したら受かる試験。
合格率も内容も日本の公認会計士の試験はこれよりもずっと難しいです。
USCPAはそこそこの英語力と日本の入試対策で培われた暗記勉強テクニックがあれば受かります。
めちゃくちゃ簡単か?と言われると、そうではないけれど、難関ではない。

当時はオンラインでの受験などなかったので、アメリカまで受験しに行きました。

日本で経理職につくのであれば、簿記1級や日本の公認会計士を受ける方が賢明だと私は思います。
正直、日本でUSCPAってあまり意味がないのではないかと。
向学心に溢れ、勉強時間の確保は余裕、会社が費用を持ってくれる、なら受けてもよいかもしれませんが。

アメリカでも、職種によっては就職後は資格よりも経験がウェイトを占めることもあるので、スタートラインに立つためのツールにしかならない場合もあります。(私の場合がそうです)
USCPAは大学でビジネスや会計学を専攻していることが前提にある試験だと思います。

私は会計学には全く無関係な学部を卒業したので、上記のCPA試験向けスクールで受講したクラスをアメリカの提携大学の会計関連クラスの単位に変換する形で受験要件を満たしました。ぶっちゃけた言い方をすれば、日本の簡単な試験対策クラスを受けて、アメリカの大学の会計単位を「買った」のです。
なんだか後ろめたい感じもしますが、受かったらそれでいいじゃない?とも思います。

専門学校の宣伝文句に踊らされることなく、ご自分の将来に「実際に」使える資格なのかをしっかり吟味して受講を決定してください。
あまりメリットを感じられない資格に、限りあるお金と時間をつぎ込むのは賢明とは言えません。
学ぶ姿勢は美しいですが、役に立ってなんぼです。

USCPAの勉強で英語力が上がるとも思わないし(会計用語がいくつか語彙に増える程度)、直結した職に就かなければ覚えた知識を使う機会もあまりないでしょう。
英語の勉強になる、という理由であれば、別の方法で英語に集中した勉強をした方が効率的。

とにかくファビュラスでアメイジングな将来を保証する資格ではありません。

資格取得後の仕事についてはまたあらためて書きたいと思います。ネガティブな点を列挙しましたが、この資格がなかったら、今は全く違う職種&収入だったと思います。

勉強時間、受講費に渡航費用… かなりの投資。
さて、その元は取れたのか? 

私の場合、長い目で見て十分に元は取れました。
ただし、それは後にアメリカで就職したからです。
取得して本当によかった。

USCPAに話が寄ってしまいましたが、
英語ではない何か、本当に大事です。

あの頃の自分に「nice 選択!」と親指立ててあげたい。











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