ふさわしくないこの世の下敷きを返却した話
小学校6年生のクラスメイトのさちこは、私とは全く逆のキャラだった。兄弟多め長女の、どちらかというと優等生真面目キャラな私に対し、一人っ子、ちょっと甘えん坊、時に感情爆発おませさんキャラさちこ。
思春期入り口ということもあり、自分とは全く違う彼女が新鮮だった。
さちこは当時は珍しかったひとりっ子ゆえ、いろんなものを買い与えられ、物には困っていなかった。
おませさんキャラで、読んでる漫画も「なかよし」や「りぼん」のひとつ上のお姉さん対象くらいの漫画だった。
さちこはある日、その漫