ここが発信地!娯楽の殿堂・世界館──ノンフィルム資料に残された、鳥取の老舗映画館の足跡
2年間にわたって研究を進めてきた、鳥取で最も歴史のある映画館・世界館の成果発表を12月に鳥取市で実施することになりました。
映画館が発行していたチラシや新聞広告をはじめとするノンフィルム資料の調査を通して、世界館、フェイドイン、鳥取シネマ…と現在まで興行が続く映画館の歴史を概観できる展覧会です。時代毎に名称や拠点を変えても、いつまでも変わることのない「娯楽の殿堂」であった映画館の取り組みを紹介しますので、お越しくださいましたら幸いです。
そして、イラストレーターの湖海すずさんに本展のメインビジュアルを作成していただきました。賑わいを創出していた世界館が描かれていて、あらゆるモチーフが隅々に隠されています。このイラストも会場に展示予定ですので、お楽しみに。
開催初日には、神戸の映画史研究に携わる板倉史明さん(神戸大学大学院国際文化学研究科教授)をお招きするトークイベントも実施します。
12月2日(土)から12月17日(日)までの約2週間、ぜひご覧ください!
■日時:2023年12月2日(土)〜12月17日(日)(月曜日は休館日)
9:00から17:00(最終入館は16:30)
■会場:鳥取市歴史博物館 やまびこ館(鳥取県鳥取市上町88)
まなびのひろば内フリースペース
■料金:無料(常設展示観覧は別途観覧料が必要)
■企画:杵島和泉
■イラスト:湖海すず
企画概要
鳥取市栄町にある市内唯一の映画館・鳥取シネマ。1914年に川端通りに開館した「世界館」から常設映画館としての歩みが始まり、南吉方、そして栄町と拠点や名称を変えながら興行を続けてきました。本展示では、映画館が発行していたチラシや新聞広告をはじめとするノンフィルム資料を通して、「娯楽の殿堂」を求める観客と劇場の交流の歴史を辿ります。「民衆に慰楽を与えよ」という館祖の言葉を信条として、時代毎に変わる観客のニーズに応えるべく歴代の館主が重ねてきた創意工夫をお楽しみください。
関連企画:トークイベント
「地方都市・鳥取と神戸の映画館と観客の歴史」
ゲスト:板倉史明(神戸大学大学院国際文化学研究科教授)
会場:鳥取市歴史博物館 地下1階研修室
日時:12月2日(土)15:00〜16:00(開場は14:30)
定員:20名(先着順・要予約)
参加費:無料
地方映画史研究においては残された資料の乏しさが課題で、かつての映画館や観客の姿を明らかにする手段が限られています。そこでこのトークイベントでは、神戸の映画史研究に携わる板倉史明氏をゲストに迎え、神戸と鳥取それぞれの映画館と観客の歴史、調査研究を進める上での工夫や取り組みについて意見交換を行います。
参加方法
トークイベントは要予約・定員20名(先着順)となっております。
11月30日(木)24:00までに以下の参加申込フォーム(Googleフォーム)から、必要事項をご記入の上お申し込みください。
※なお定員を超えた申込みがある場合は、お断りの連絡を差し上げます。ご了承ください。
あなたの記憶をお聞かせください
鳥取の映画館やビデオレンタルショップについて覚えていることや、印象に残っている映画体験について、ぜひ皆様のお話をお聞かせください。記録写真や資料などの情報提供も大歓迎です。以下の方法を用意しています。
アンケート
展覧会場にアンケートを記入・掲示するコーナーを設けます。メール・お手紙等
以下の宛先まで情報をお寄せください。必ず返信可能な連絡先とお名前をご記載をください。
メール|tottori.eizouarchive.pjt@gmail.com
(鳥取映像アーカイブプロジェクト)
お手紙|〒680-8551 鳥取県鳥取市湖山町南4丁目101
鳥取大学地域学部 佐々木研修室 杵島和泉 宛