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8月7日(水)~8月12日(火) 非電化工房住み込み弟子の記録


こんにちは。
非電化工房住み込み弟子の宮地です。
毎日投稿しようと意気込んでいましたが、早速挫折(笑)。
それなら一週間単位でどうだっ、というわけで、8月7日(水)から12日(火)までの出来事を取り上げます。
ちなみに、なぜ水曜日から始めるかというと、仕事の初日だからです。水曜から日曜の五日間は仕事、残りの月火二日間はお休みです。

農業

非電化工房の農業

今年の畑。広さは一反部で、300平方メートル。小学校の体育館ぐらい。

弟子の朝は、農作業から始まります。
まずは観察。芽が出ているか、葉っぱが黄色くなってないか、倒れそうになってないか、実がなっているかなどなど、さまざまなことを見ていきます。
今年の春夏野菜は以下の通り。

  • ほうれんそう

  • 小松菜

  • チンゲンサイ

  • バジル

  • タイム

  • モロヘイヤ

  • 里芋

  • トゥルシー

  • かぶ

  • 大根

  • ジャガイモ

  • さつまいも

  • キャベツ

  • にんじん

  • ヘチマ

  • インゲン

  • モロッコインゲン

  • なす

  • 唐辛子

  • ピーマン

  • きゅうり

  • ボリジ

  • トマト

  • ミニトマト

  • かぼちゃ

とまあ、全部で25種類の野菜を育てています。
僕を含め弟子は、農業初心者です。それなのに、大丈夫かと。いくら先生の指導を仰げても、さすがに全種類を扱うのは大変ではないかと。
そうです、大変です。だから、非電化工房では参考図書を用意してあります。

よだひできさんのこの本は、マンガで描かれてあり、大体見開き1ページ。だからわかりやすい。載っていない作物もありますが、同じ仲間のところを見ればおおよそカバーできます。
弟子は基本的に、この図書を読んで取り組み、それでもわからなければ、先生にお伺いを立てるという流れになっています。

収穫物

5月ぐらいから種や苗を植え始め、この頃になってようやく実るようになりました。
そこで、実った作物ごとに、必要な作業を書いてみました。

なす

なすは、枝が倒れないような三本の支柱で、実ります。

きゅうり

きゅうりは、ツタを這わせるきゅうりネットを付ければ、実ります。

ピーマン

ピーマンは、倒れないよう支柱をつけ、虫がつかないようにするのがベストです。

唐辛子

唐辛子は、倒れないよう支柱を入れておけばOK。

トマトは、表面が割れないようにするための水よけハウス、追肥、たっぷりの水が必要です。

いんげん

いんげんは、ツタを這わせる支柱だけです。

チンゲンサイ

チンゲンサイは、選別する間引き、大きくする追肥、虫を防ぐ竹酢液があれば大丈夫です。

ほうれんそう

ほうれん草もチンゲンサイと基本的には同じです。ただこっちは、間引きが間に合わず、小さいまま、虫に食われるなどして、8割全滅してしまいました。そこで、今残っている分を収穫して、新しい種を蒔きます。

以上、必要な作業を書いてみましたが、水やりと追肥、草取りはどの作物についても基本です。

ヘチマ支柱崩壊事件

崩壊して落ち込む弟子

ヘチマはきゅうりと同じで、ネットに這わせるのですが、それを支える支柱が崩れかけました。ツルが空に向かって伸びすぎており、このままだとネットが崩れてしまう、だから、上の方を切ろうとしたところ、それで、崩れました(笑)。
しかし、そもそも、支柱に篠竹を使ってしまっていたのが違いました。篠竹は細くてしなやかなのです。だから、太くて硬い竹が重要なのでした。

折れてるところに硬い竹を抱き合わせて修繕。

カフェ

非電化カフェとは

非電化工房には、「非電化カフェ」というカフェがあります。
土日祝日営業で、10時から17時までです。

非電化カフェの入口

写真ではわかりませんが、三つの三角屋根が並んだ形になっていて、ジンバブエのお家がモデルです。

ドアに入った直後のカウンター。暗い。けどそこがいい。会計しづらいけど、そこもいい。

ドアを通ると、灯油ランプの灯りだけの空間になります。暗く静かなスロー時間。

カウンター入って左の部屋。
カウンター入って右の部屋。先生の大好きなキリンがいる。

メニューには、ご飯ものとスイーツがあります。
ここにしかない雰囲気と味を、是非体感しに来てください。

2024年度メニュー。光が反射してて見づらいです…

交通案内については、下記をご覧ください。

トイレドアノブ崩壊事件

カフェのトイレが壊れました。ドアノブです。

外れたドアノブ。持ち手が木の材質で触り心地いい。

上の写真だと、そのままハメて戻せるのですが、これは後に撮った写真で、その時はギリギリ無理なぐらい、奥になっていました。
そこで、ハサミを使って取り出そうとしたところ、なんと、もっと奥にいってしまう(笑)。

回る部分が奥に。なんかやっちゃうのよ、こういう余計なこと。

どうしようか悩みました。とにかく、ドアノブを回せればいいのだと。
すると、ドア下の換気口に目がいきました。

換気口。

あ、そうだ。この換気口を外して、それで内側からドアノブを回せばいいじゃない。
ただ手を突っ込んでも届くはずありません。何か長くて引っ掛けられるもの。う〜ん、あ、傘だ。

こんな感じで外から引っ掛けた。

すると、無事に成功。ドアは開き、ドアノブは直りました。

ドアノブの取り付けは、ドライバーを絞めるだけ。

バンブーステージ 外灯

バンブーステージ(LIVE&BEER)とは

毎週土曜には、カフェだけでなく、LIVE&BEERがあります。音楽ライブとビアガーデンです。場所は畑の近く、17時から20時です。

LIVE&BEER!!!

LIVEは、プロやプロに準ずる技能を持つアマチュアのアーティストが出演。その舞台が、バンブーステージです。

バンブーステージ。吊るしてある電球がとても素敵。

もちろんこのステージも、手作りです。側の竹林からとれる竹をもとにして、ワークショップでお客さんと作ったり、弟子たちのみで作ったりしました。

ビール屋台。ビールの数は国15種類。ノンアル・ソフトドリンクは9種類。
ビールに合う食べ物、ありますよ!!
8月31日までのチラシ

プログラムや出演要項については、下記をご覧ください。

インスタもあります!
今後のスケジュールや、アーティストのプロフィールが発信されておりますので、是非フォローしてください!!

外灯制作

7月6日から始まったバンブーステージ。どんどんよくしていきます。
今週は、ステージに行くまでの道が暗いとのことで、外灯を制作します。

非電化工房地図。赤い丸が外灯設置場所。

まずどういう外灯を作りかというと、竹と電球でできたものです。

ビール屋台の横の外灯

長めの丈をとってきて、吊るしたい位置で鉄筋をくくり付け、その先に電球を垂らします。
まず、竹を用意しました。地面に突き刺さる部分は、鋭利になるよう切り、また、ガスバーナーで油抜きしました。油抜きとは、油を抜き取ることで、地中の微生物が分解するのを防ぐそうです。だから、竹が腐りにくい。
竹の設置箇所がわかったので、アースオーガーという道具で穴を開けます。

アースオーガー。体重七割 回す力三割。

取手を持ち、体重を乗せながら、ぐりぐり回転させてきます。先っぽがネジみたいになっているので、潜っていきます。
ある程度深くなったら、抜けなくなる前に抜きます。ネジの部分に土が乗っかり出ていきます。
そしたら、竹を入れ、掛矢(かけや)で打ち込みます。掛矢とは、大きな木のハンマーのこと。

穴に入れた竹。茶色の部分が油抜きしている部分。
竹を掛矢で打ち込む。掛矢は、当てるものにフラットに当たるようにする。

打ち込んだ後、鉄筋を取り付けるのに、ビニールテープを使います。

ビニールテープ。コツは、ずっと引っ張って巻くこと。収縮するので締め付けが強くなる。

吊るす竹ができたところで、今度はコードと結びついた電球を作ります。
まず、コードの導線をペンチで出します。

灰色部分がケーブル。中の赤黒白がコード。コードの中に電線が入っている。
ペンチは、コードが切れたかな、というぐらいに握りしめ、周りに切り込みを入れる。

ペンチで出せたら、今度はその導線をソケットにつなぎます。
ソケットというのは、電球をコードにぶら下げるためのものです。
なので、導線をソケットに繋ぎ、ソケットに電球をつなげるようにします。
導線の先っぽには、丸端子という圧着端子をつけます。
圧着端子というのは、導線と電気部品をうまくつなぐためのものです。

ソケット。導線の先には丸い端子がついている。

丸端子は、圧着工具によって潰され、導線と離れないようになります。

圧着工具。写真のように、挟んで固定する。

ソケットがつながったら、そこから出ている2種類のコード同士がショートしてないかどうかを確認します。そのために使うのが、テスターという計測器です。
ソケットに繋がったコードの導線を出し、写真のように当てます。

テスター。二本それぞれに当てる。

電球がつながっていないので、今回測っているのは、別々の二本線です。そのため、テスターの表示は「0.L」(オーバーロード)。導線と導線の間にある空気の抵抗を測ることになっているため、無限大です。しかしもし、二本線のどこかでお互いにくっついていたとしたら、導線が直接通っているということで、抵抗なしの「0.00」。これだとショートの危険があります。

以上のように、吊るすコードは一つ一つ確認します。
それで、他の手続きも済ませた後、電気を流し、無事に完了しました。

畑近くの三箇所の外灯。
第一駐車場の外灯二つ。一番左のライトは存在を知らなかった。
第一駐車場近くの外灯一つ。

バンブーステージ 草刈り

草ボーボー

バンブーステージ前

ステージ前は、すぐ草だらけになります。
上の写真は、初回のステージが始まる前なので、豪勢な感じになっていますが、それでも、毎週、くるぶしぐらいの草が生えてきます。

エンジン刈り払い機

草を刈る機械道具といえば、エンジン刈り払い機です。

エンジン刈り払い機。

使う前に、まず始動点検です。
歯を回してみて、ガタガタしないかどうかを確認。
次に、燃料が不足していないかどうかみる。

燃料を入れるところ。

燃料は、混合油です。ガソリンと2サイクルエンジンオイルを混ぜます。割合は決まっていて、25:1になります。

比率表示付きタンク。
右の細い取手の「25:1」のメモリにおいて、「1」まで入れるとしたら、左側の大きいタンクも「1」まで。右側はエンジンオイル、左側はガソリン。
2サイクルエンジン用オイル。
ガソリン。

燃料を追加したら、今度は動くかどうかです。
まず、プライマリーポンプというボタンを数回押します。そうすることで、エンジンに燃料がいきます。

プライマリーポンプ。可愛い、ぺこぺこしてる。

次に、コックを開きます。これは、エンジンが爆発して機動力を上げるためのもので、使う刈り払い機によって、開く具合が違います。

「開⇔閉」の表示のすぐ隣にあるツマミが、コック。

ギアは低速にしておきます。

ギア。上に上げれば低速。下に下ろせば高速。

最後に、リコイルロープを引いて、エンジンを動かします。

リコイルロープ

エンジン音がしたら、ギアあたりのレバーを握り、葉が回るかどうかを確かめます。
OKなら、ストップボタンを押して、点検終わりです。

ストップボタン。長押しで止まる。

刈り開始

刈り払い機は、両手でレバーを持ち、襷掛けできるようになっています。実際に運転する直前に、ベルトを調整します。
そして、コックは開くで全開にしておきます。一度暖まったエンジンなら、機動力が即高まります。

そしたら、どんなコースでいくかを決めます。下の写真なら、6等分です。
刈る姿勢は、左足が出た時に、歯が右に。次に、右足が左足へそろい、歯が左に来ます。
歯の動きだけを見ると、右から左です。なぜかというと、歯の回転は、反時計回りであって、左から右に動かしてしまうと、その回転力に加担してしまい、腕が加速的に持っていかれるからです。この現象をキックバックと言います。
歯は、右から左に動かすため、草が集まるのは、進行方向にとって左側になります。なので、コースは6等分といえど、左側のコースから、右側のコースへと移った方が、刈った草が邪魔にならないです。

左半分が刈り終わり。
刈り払い機のコツは、地面を均一に撫でるようすること。
頑張りが必要な縞々残り。歩幅が歯の直径よりも大きいと、草が残って、縞々になってしまう。

刈り終わった後は、レーキ等で草を集めました。
そのあと、ネコグルマや軽トラに積んで、貯めて置ける場所に移動させます。雑草は農業用のマルチとして再利用できます。

手前がレーキ。
集める山もキレイにすると心地いい。

バンブーステージ 箱作り

バンブーステージのスピーカーを、被せる箱を作りました。
これまで、外に出して、終われば片付け。雨が濡れないようにです。
今回はその移動作業を短縮するため、濡れても平気なように箱を被せるようにしました。

弟子が考えた設計図。
材料に無駄が出ないよう板取が配慮されている(「歩留まりがいい」)。

材料を切った後、バリという剥がれた跡ができます。これをヤスリで擦って取る。

切断面のバリ。

材料が整ったら、ネジで留めていきます。
その時、留める順番をすごく意識します。誤差が出ないよう、打っていくのです。
例えば、下の写真で、左辺と縦棒を留めたい場合、まず両端から止めます。そうすれば、真ん中が留めやすくなります。

また、四つの側面と蓋を留めるとき、いきなり側面同士をつなぐのはリスクです。四つの側面がそれなりにくっついても、蓋がはまる形にならないだろうからです。だから、側面同士を繋ぎたい欲は抑え、まず蓋の方から側面を繋ぐようにしていきます。

また、留めるときは、インパクトドライバーを使いました。

インパクトドライバーのコツは、回すネジとドライバーの先っぽが一本になる感覚であること。

ツバメの鴉よけ・蛇よけ

ツバメが前の巣をそのまま使っています。
鴉よけ用に、縦の線を垂らしました。竹とシュロ紐で作りっています。
一方、蛇避け用に、横の線を引きました。蛇は通常、垂直の壁を登るのですが、それは鱗の吸着力が強いからで、その力がバラバラに働くようにしてやれば、同じ吸着力を保てないのだそうです。だから、ガムテープの線と壁の線とで、吸着力が交互になるようしました。

少しアート?

母屋の網戸

しょうもないことかもしれませんが、網戸の締め方を心得ました。
写真にある真ん中の網戸。すぐ外れてしまいます。
だから、こうすれば外れません。
自分の腰の位置あたりぐらいに、片手を添え、しかも、添えた戸の縦ラインに沿うよう腕をピーンとさせます。それでその形を保ったまま、左から右へ腕を並行移動する。
これなら、外れず動かせます。

母屋の網戸

ブルーベリー収穫

非電化工房の敷地内には、ブルーベリーの木が生えています。そろそろ食べ頃だというので、収穫を手伝いました。

ブルーベリーの木。大きい。椅子に登っても一番上に届かない。

収穫していく中で、美味しい実が何なのかがわかってきました。
小さいのは酸っぱいです。大きいのはマシだが甘味は少量。
一番いいのは、大きくて艶のあるもの。甘みが口いっぱいに広がり、酸味はほとんどない。仮説ですが、葉っぱが半分影を作っているところに、実るのかもしれません。

大きくて艶がある。
3.4Lぐらい取れた。






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