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納豆遍歴

午前三時もまわったので、納豆の話をしたいと思います。僕は普段から納豆を食すタイプの人間ですが、その納豆にネギを入れたいタイプの人間でもあります。ネギがなければ納豆ではない。むしろネギそのものが納豆たらしめる存在なのではないかと思ってしまうほどの納豆ネギ愛に溢れたタイプの人間でもあるわけであります。これを書いている今も、多少は納豆のことを考えているに違いありません。

納豆にはネギを。それを僕に教えてくれたのは、クレヨンしんちゃんでした。しんちゃんがネギをはさみで切りながら、納豆に振りかけているのを初めて見た時は衝撃を受けました。

「納豆にネギだと……」

そのものが完璧とされる納豆に、余計なものを入れるなんて……!

当時の僕は6歳くらいでしたが、本当にそう思ったような記憶があります。しかし、6歳と言えばなんでも真似したい年頃。僕はしんちゃんを信じて、早速納豆にネギを入れてみました。するとどうでしょう。うーん、そのへんはちょっと忘れてしまいました。とにかく、このことがきっかけで納豆にネギを入れるようになりました。納豆にはネギ。これが最強であり、これが納豆に入れていい最後の食材だと思っていました。

しかし、最近30代になり(最近というかだいぶ前)そろそろネギ以外を入れてもいいのではないだろうかと思うようになりました。

「でも本当にそれでいいのか……」

僕の中のクレヨンしんちゃんがつぶやきます。納豆にはネギ。これまでずっとそれでやってきたじゃないか。納豆にはネギでいいじゃないか。

でもだめなんだ。だめなんだよしんちゃん。俺たちは変わらなければならない。俺たち人間は、変わらなければ生きているとは言えないんだよ!

「ともぞう……」

ああ、そうだ。一緒に変わろう。納豆にネギ以外を入れてみようじゃないか。(俺はともぞうじゃないけど)

さあ、そんなすったもんだがありましたが、僕は納豆に新たなる風を吹かせることを決意しました。それはなんとレモンです。米津玄師です。おてもやんです。

レモンといっても、レモンそのものではなく絞り汁を使用します。レモンの絞り汁を、混ぜ終わった納豆に滴りかけるのです。しかし、なぜレモンなのか。どうしてレモンだというのか。米津玄師のレモンはどんな歌だったか。ちょっと思い出せないのでYouTube観てきます。

YouTube観てきました。話を続けます。

なぜ納豆にレモンなのか。それは……何かで見たからです。

Twitterだったかどこかのサイトだったか、テレビかラジオか雑誌か米津か。どこだったか完全に忘れましたが、レモンは納豆に合うという情報を仕入れました。僕は仕入れました。レモンに納豆が合う。僕はその情報を仕入れたのです。

え、それは本当かって? おそらく本当なのでしょう。納豆にはレモンが合う。この情報は間違いなく本当なのだと思います。しかし、果たして本当に本当なのだろうか。いや、それはもう本当であるべきである。なぜなら、僕の起源はレモンのヒゲに……ゲフンゲフン! いや、なんでもありません。忘れてください。

僕が本当に言いたいのは、納豆にレモンの絞り汁はとても相性がいいということです。なぜなら、レモンの絞り汁を入れることによって、納豆の臭いを消してくれるのです。いや、わかります。あの臭いがいいんじゃねーかと思われる人もいるでしょう。でも苦手な人もいる。そこは想像力を使ってください。分かるでしょう普通。

あ、すみません。熱くなりました。

納豆にレモンを入れると、納豆のいやらしい臭いを消してくれる効果があるのです。それと同時に、なんとも言えないエスニック感が出てきます。もしかしたら僕だけかもしれませんが、エスニック料理といえばとにかくレモンをぶっかければいいと思っているので。とにかくエスニックな雰囲気が出ます。

納豆にレモンが合うまとめ
・納豆のいやらしさが消える
・エスニックが凄い

つまり、こういうことです。

それで、肝心の美味いのかということですが、それはもちろんそうです。しかし、あえて答えは言いません。

これを知ってから、僕は納豆を食べるとき3回に1回はレモンをかけると言えば、答えはおのずと分かると思います。

納豆にネギはもう秋田と思っているそこの君! 

ぜひ試してくれよな!!

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