私地元が嫌い

ブリーチのし過ぎでポニーテールしてもあの頃より綺麗じゃなくてまるで私が汚れてしまったかのようだった もう中学の通学路を歩いても知らない建物ばかりであの子とたむろしたコンビニも気づいたら潰れてた
みんなこんなに窮屈な田舎にいて楽しいのかなまぁそれは楽しいよね私にはこの世界は優しいようなうるさいような煩わしくて、だから冷たくて興味のない都会がずっとずっと好きだった
意味のわからない服装に姫カット、有り得ない量のマイメロを身につけてきっと異端視されていただろんなーその視線が気持ちよくて快感でこんなの都会じゃ体感できないもんねーあの街を歩く才能が無かったのはきっと渋谷でも下北沢でも青山でも無くて私には地元の通学路でだから私は新宿が好き。誰も私を見ないから 前ね、歌舞伎町の路上でODしたの 誰も見なかったよ 前ね、地元の友達に手首見られたの 意味わかんないって、そりゃそうだよねだって幸せだもん私みたいに孤独じゃないママもパパも皆いるじゃんだから私は地元が嫌い 新宿はね、私みたいな子が沢山いて孤独で感傷的で寂しがり屋なの だから見捨てられても見捨てても傷ついてもちっともいたくないの
14の時ピアス開けただけで皆からすごーい!って言われたのに今舌を切っても体に墨を彫っても何もカッコよくないんだな泣いても誰も心配なんかしてくれなくて夏休みなんて無くなったから夏が嫌いになってこれからどんどん自分も時間も嫌いになるんだろうな

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