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突撃、初見の昼ご飯(残念編)

前回の記事では、直接飛ぶことの出来ないリンク先にも関わらず、音声を聞いて下さった方がいました。改めまして感謝申し上げます。ありがとうございました。声を聞いた途端にガッカリさせるのではないか?という不安もありましたが、よくよく考えてみれば

最初から何も期待されていない

という事実が浮かび上がってきましたので、脳内本会議場の満場一致で決行した次第です。

さて、今回の記事は平和(?)なランチ記事
突撃したのは職場から歩いて7、8分
中華・大衆酒場のお店

赤いビニール屋根の軒先、昼でも点灯している漁火風ランプ。2人掛けのテーブルが並ぶ。店内はほぼ満席これは期待できる

メニューはとにかく麺の種類が豊富。
坦々麺のバリエーションが海老、ネギ塩、和風、チーズ、グリーンペッパー、味噌バター、○郎系など幅広く展開されている。初めて飛び込んだお店だが、記事のコンセプトは新規開拓だ。
駅近で値段もリーズナブル。
期待が高まってくるのは仕方ない。

私が注文したのは、鶏塩麺(平打ち)平日ランチ限定の500円という破格の値段。

運ばれてきたのが

ドドンッ!

あっさり塩は好物です。

透き通ったスープに、葱、胡麻、鶏チャーシュー、この地域で珍しい平打ち麺にワクワクが止まらない。なんと言っても、香ばしいスープの香りが漂ってきて、なんとも、

香りが

なんとも

いや、

香ばし...

【緊急招集会議発令】

手をつけるでない!
本能が何らかの危険を察知!

一か八かのランチで午後の仕事を捨てられるほど、世の中は甘くは出来ていない。もしも翌日が休みで、且つすぐそばに介抱してくれる方がいるのであればあるいはいけるかもしれないが

念のため聞いてみる。念のためにね

レジ付近にいる店員さんに
「あのー、さっき運んできてもらったラーメンですが...」
店員さんは詳しくはわからないみたいで、すぐそこで調理に没頭している店主に尋ねる。

店主は快く、そして
少し申し訳なさそうに応えてくれた。
「うちのスープにはベースにエビが入ってますね」

終了。さらば青春の光
あんなに美味しそうな鶏塩ラーメンを目の前に、私はその場を立ち去るしかなかった。手をつけなかったことを店主に詫びて料金を支払い、そのまま店を後にした。誰も悪くないのである。

悪いとすればいい歳してナイーブな私の身体が問題なのだ。頑張れば麺ぐらいは啜れた可能性はある。しかし、最悪の場合、店内で呼吸困難になり倒れる可能性もなくはない。そうなればお店の評判にも関わってしまう。

アレルギーなんてもんは気の持ちようだ。といえるほど私は頑丈にできていない。
他の方の症状からすれば軽いものだとは思うが、あの呼吸するたびに喉の奥から「ハヒーッ」という情けない音が出るのだけは回避したい。ご勘弁願いたいお年頃なのである。SDGsのフードロス的には大問題だが、世界は私一人のことを考えてはくれない。大義の為に死ねといわれてもお断りだ。


だが、食べなくても分かる。
あの店はウマイ。店内の壁中に貼られた写真付きのメニュー、油でべたべたになりがちの床に、荷物を入れられるかごを常備し、整然と並べられたセルフサービスの水とグラス、カウンター前では一品料理のいわゆるDELIがショーケースに並んでいる。店主のこだわりが強く反映されているが、客もそれについてきているのは、店主のまじめさ・真摯に取り組む姿があってのことであろう。

食べなくても分かる。
あの店はうまい。



別に悔しくなんかないんだから。

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