すべてねむるためのじゅんび
意を決しないで外へ出る
日差しを浴びて、風を肌で感じ、
花の香りと雨のにおいに出会い、
人の会話を耳にする。
家から持ってきた麦茶を公園で飲み、
ベンチに座って膝を「ピン」と伸ばしたりする。
今日だけは眉間にシワを寄せないでおこう。
そして何か一つ、他人に優しさを施すとする。
そう、今日はひとつだけにする。
じぶんのためのじぶんだけのひ
ようこそじぶん。
日が暮れるよりずっと前に歩き出す
今夜のためのチョコレートをかう。
ねむるまえにnote.を書く
薄めのコーヒーが身体に染み入る。
チョコは少しづつ齧る。きっと美味しいから
ベッドに入り今日のことを思い出す。
何もない何も起こらない日
もしも、あの公園に噴水があったら
もしも、あの店員が知り合いだったら
もし、もう一方のチョコを選んでいたら
あの花に変わった名前を付けるとしたら
魔法瓶は本当に魔法なのでは…
そんなこと考えてみる
輪郭がぼやけ、現実と妄想の境界が無くなる
想像した映像がやがてVRのように広がる
こうして夢に移行する。
スヤァ..Zzz
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