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突撃!初見の昼ごはん(喫茶編)

昭和ノスタルジー

初めてのお店に飛び込み
新しい味に出会う旅

ランチ記事のお時間です。
本日は昭和の空気漂う喫茶店へGo!

省スペース急階段を突破せよ

角度のある階段を登って行く店は数あれど、
踏み台がこんなに小さい店は珍しい。
どう工夫しても足が全部乗らないのだから
配達業者の苦労たるや計り知れない。
気をつけろ!油断すれば奈落へ真っ逆さまだ。

足がデカイのではない!

階段を軽快に(?)駆け上がり、
入口のドアを開けると
狭いスペースの目の前に急に現れるのが
年季の入った電話ボックス。

電話だけを囲っているのではなく、ちゃんと人が中に
入れるタイプの立派なもの。深い色合いの木枠と
今でもキレイに磨かれているガラス。
雰囲気にマッチした素敵なインテリアとして
存在感を放っていた。

店内はカウンター7~8人、
4人掛けテーブルが4,5?
20名ちょっと
おひとり様はカウンターに案内された。

他にはカップル、若夫婦、母娘、おじさん、
お姉さん、大姉さんなど多種多様。

ランチタイムの長居は愚の骨頂、
お店の回転率向上のためにも席に着くなり
早速ランチメニューに目を通す。

THE☆喫茶店ランチ(はぁと)

値段もメニューも想像通りだった。おそらく味も
想像通りのものが出てくるに違いない。
だが、それでいい。

「最近、あんまり脂っぽいのは受け付けなくてね」
と誰に言うでもなくマスクの下でモゴモゴと。

選んだのはコチラ

俺だよぅ、ハンバーグだよッ!

泣く子も黙るでおなじみの大正義ハンバーグ定食。
改正昭和喫茶店法により、洒落た店内であってもごはんと漬物とみそ汁のついた定食を提供することができる。一般的には知られていないが、実はそんな法令は存在しない。

サンドイッチの表記をサンドウィッチにするかどうかで論争を巻き起こし、学生運動になるまで発展したという説も脳内にフワ~ッと浮かんでは消え、それらを解決に導いたのがクリームソーダとインベーダーゲームだという喫茶店の都市伝説ということにして落ち着いた。

そう、喫茶店というのは
少しばかりミステリアスなのだ。

閑話休題―

出た!ライフハック
チーズかけておけば誰も不幸にならない説

胃に「ドンッ」とくるのよね

やめて、もう。
うっかりしていたよ。
チーズ抜きで頼めばよかった。
ハンバーグ定食のメインであるハンバーグに
覆いかぶさるかのように「ぐで~ぇ」と
チーズが載っている。

メニューはちゃんと穴が開くまで見るべし。
ご丁寧に写真まで載っていたのに、チーズを見逃したのは完全に私の落ち度。
いったい私は何を見ていたのか。

何を見ていたのかというと

ランチのメニューは写真付きだった。
商品名と値段のほかに、それぞれに気になるワードが
添えられていたため思わず注目してしまったのだ。

・とろーりカニクリーム
・定番!
・大人気!
・相性抜群!

など、料理の特徴や美味しさを表現する
売り文句のような一言が赤文字で書いてあった。
そして問題のハンバーグ定食の写真に
添えられていたキラーワードは

パリパリウィンナー付き!

ソーセージではない。

メインのハンバーグには一切触れず
サイドにあるウィンナーに言及するという
独自の世界観!!
いや、わかる。皆まで言うな。
他の文言のパターンから考えれば
「ジューシー」だとか「デミグラスソースたっぷり」とか、あるいは「チーズとろ~り」だと思うだろ?

パリパリウィンナー付き

140文字ぶり、本日2回目の登場

もしかしてお子様メニューなのだろうか?
まぁ確かに私は今でこそ立派なおじさんではあるが
いや、立派な人間とは言い難いが、おじさんにかけては完全体といえるだろう。
そんな私もむかしむかしはハンバーグとウィンナーが好きなわんぱくキッズではあったのだ。

うれしくないといえばうそになります。

最近ではテレビやsnsで、ウィンナーの美味しい焼き方なんてものを紹介しておりますな。メーカーも公式にその焼き方を推奨しているところもあったりします。

プリプリのウィンナーは確かに美味しい。だけどみんなそれで満足かい?もっとジャンクに白飯と一緒にかき込んで食べたくはないのかい?だったら、迷うことはないよなパリパリウィンナーさ。
言いたいことはそれだけだ。


ふぅ

手作りプリン

締めのプリンのカラメルはホロ苦く、
添えられた生クリームの甘さが嬉しい。
とてもコーヒーが恋しくなってしまった。
喫茶店ですからねここは。
そういえば昔は良く喫茶店に来ていた気がする。

コーヒーの香り、ゆるやかな時間
紫煙燻らす向かいの君。
シワシワになったストローの空き袋が
もぞもぞとうごめく様子を見ていた気がする。
あのとき二人は何を話していたのだろう。

本棚には「美味しんぼ」と「スーパードクターK」

セピア色の想い出が「ほわんほわんほわわわ〇○。」と
頭の中から漏れ出しそうだったので
転げるように階段を駆け降り喫茶店と別れた。

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