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同窓会と成人式のはなし

大学での説明会が12時ちょうどに終わり、急いで伊丹空港へと向かう。

1/11の18時から市内のホテルで中学の同窓会が開かれるのだ。

いつもはそんなに気にならないネクタイの形が気になってしょうがない。

本当に行くべきなのか、ずっと迷っていた。中学時代は楽しいこともあったが、どちらかというと暗い思い出の方が多い。思春期特有のいざこざ。人間関係の難しさに苦しみ、ついには一番仲が良かった友達と喋れなくなり卒業を迎えてしまった。中学校の卒業式でも全くと言っていいほど未練がなかった自分は、部活の友人と写真を撮り足早に中学校を去った。

そんな人たちと今日再会する。

会場となっているホテルはとても立派で、スーツを着ていても自分には不似合いなくらいだった。ここの4階。

待ち合わせをしていた友人のスーツ姿に多少違和感を感じながら、会場へ。受付でいきなり大人になったクラスのメンバーに出会う。

「身長高くなってる!」
「スーツ似合ってるなぁ!」
「ピアスつけてんじゃん!」

5年前の制服姿と現在、目の前にいる人物をリンクさせながら会話をする

「今何やってるん?」
「どこ住んでるの?」
「何勉強してるん?」

本当に5年が経ったことを実感していく。あれ、おれ話せてるじゃん。

「おれ今日いろんな人に謝りに来たんだよね」

その気持ちめっちゃわかる。
みんな過去を清算しに来たんだ。
いくらでも逃げることができる状況なのに、逃げずにもう一度過去と向き合おうとしてるんだ。

懐かしさで胸がいっぱいになる。なんで5年前こんなことで悩んでいたんだろう。どちらも子どもだったから、どちらも折れることができなかったんだろうか。ビールが美味しい。
大げさかもしれないけど、死にたくなった夜に死ななくてよかった。自分の中学時代のもやもやは同窓会が終わるころにはきれいさっぱり拭い去ることができていた。2次会・3次会はタイムスリップしたみたいにはしゃいだ。

「カラオケいこーぜ!」
「そのあとラーメン食べよ!!」

午前1時の一風堂は美味しすぎた。幸せなラーメンだった。


翌日の高校の同窓会は無論楽しかった。
僕は同窓会の楽しみ方を知ってしまった。
部活でお世話になった先生へ挨拶をしに行ったり、大学が別になっても交友がある友人を見つけて写真を撮ったり、久々に会えた友だちとたわいもない会話を楽しんだ。高校時代に告白した女の子と写真取れて嬉しかったりもしたけどあれは同窓会テンションだからできたことだなぁと今になって思う。

高校時代は清算するほどのことがなかったので純粋に楽しめた。


同窓会なんて、成人式なんて、そう思うのも自由だとは思う。

でも、もし行きたいという気持ちが少しでもあるのなら行くべきだと思う。なぜなら過去と何も向き合わずはぐらかせば、一生はぐらかし続けてしまうからだ。自分も相手も子どもだった時の出来事を引きずるのは20歳までで十分だ。

人に恵まれすぎた20年間。生きててよかったです。

久々に書く時間が取れました。やっぱり楽しいです〇

おわりっ


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