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2020年9月の記事一覧

幸せが多いと怖くなること。

大人になんて、なりたくない

#18 自分の中の嫌いなところを、好きだと言った

#17 ギターケースに英語の教科書を詰めて

23年間、好きなことばかりやってきた。 ・ 小学校時代にはポケモン全種類を技と進化、身長体重をノートにまとめることに全力だった。 中学校ではギターと受験勉強。英語が楽しかった。 高校になったらバンド活動に明け暮れて、毎日ライブハウス通い。専門学校入学してから今まではデザインに没頭した。 決して誰にやらされた訳じゃない。 すべて自分で選んできた…つもりだった。 ・ 考えてみれば、同じ団地に住む3歳年上の男の子にポケモンを教えてもらって好きになった。その子に負けたく

#16 パッチ・アダムスをみるとデザイナーとしての生き方を改めて考えさせられる

デザインが人を殺す。 という話を、学生時代に聞いたことがある。日本医療機能評価機構によると、医療過誤の70%以上が"ヒューマンエラー"といわれる人為的ミスによるもの。中でも、医薬品の名称やデザインが似ているためにおこる事故は少なくないという。(詳しい事例はこちら) 現場で起きる医療過誤が全て、看護師や医者の責任だろうか。パッケージデザインにも責任があるんじゃないか?この話をしてくれた講師の先生は最後にこう言った。 「デザインが人を殺したんだよ」 (※noteの最後に製

#15 僕たちはオリジナルの必殺シュートでゴールキーパーを吹っ飛ばした

問題は、リアルかリアルじゃないか。 ・ 小学生の僕にとってリアルか、リアルじゃないかは大切なことだった。 1997年に産まれた僕たちは脱ゆとりという掛け声と共に、教育改革が推し進められた世代だった。でも、当時の僕にとってそれは全然リアルじゃなかった。やれと言われたことをやるだけだったから。 それに比べて、ドラえもんの声優が変わったこと、メリー号の前でウソップとルフィが喧嘩することはリアルだった。ビックリしたし、テレビの前で初めて泣いた。 国会中継、郵政民営化、地球温

#14 それは自転車の手放し運転のように駆け抜けた

andymori(アンディモリ)は、2007年に結成された日本のオルタナティヴ・ロックバンド。2014年10月15日解散。和製リバティーンズとも呼れる。バンド名はアンディ・ウォーホルと「メメント・モリ」(藤原新也によるインドの写真集)を繋げた造語。 〜Wikipediaより〜 たまたま付けたラジオ番組。andymoriのボーカル、小山田君はその番組のパーソナリティだった。柔らかい喋り方をするその青年は、どうやらバンドマンらしい。雑誌を読みながら何となく聞いていた。オープニン

#13 タヌキの世界にも色々あるよね

まず、タイトルが良い。平成狸合戦ぽんぽこ。言葉に出してみて。ぽんぽこ。もし、自分の名前がひろきぽんぽこだったら、今よりもっとモテたかもしれない。「ぽんちゃん!」なんて呼ばれたりして、大人気だ。 狸合戦っていうくらいだから、タヌキ同士の戦い「タヌキウォーズ」のお話だと思ったら大違い。戦うのは、人間と狸。 物語の時代はバブル絶頂期の日本。たぬきの山にニュータウンの開発の手が伸びる。住む場所がなくなったもんだからタヌキは大慌て。 そこでタヌキ会議が開かれた。人間と共存したいも

#12 平凡で素晴らしいアナタへ

学生の時に読んだ漫画の主人公の年齢を、いつの間にか追い越してることってないですか? 例えばあの頃大好きだったルーキーズも、テニスの王子様も今は年下。だけど、BECKに出てくる人たちは年下になっていない気がする。 一緒に歳を重ね、2020年の今を生きている気がする。いつかあそこの交差点で、あのライブハウスでばったり出会えるんじゃないか。そんなことを考えている。 BECKは、ごく平凡な14歳の少年コユキが仲間とバンドを結成し人気ロックバンドへと成長していく過程を描いたハロル

#11 宙ぶらりんの18歳の少年は、デザイナーになることにした

ずっと母を喜ばせたかった。家のお手伝いは率先してやったし、習い事も真面目にやった。その中でも勉強を頑張ると、母は特に嬉しそうだった。頭を撫でてくれた。だから小学校の頃から、勉強をたくさん頑張って学校の先生になるんだと思っていた。 僕は母子家庭で育った。母が全てだった。母が好きなものが好きだったし、嫌いなものが嫌いだった。(ウルフルズが好きで、ドッキリ番組が嫌いな母でした。)そんな母との二人三脚で育った僕も、思春期に突入。自分の好きなものと、母の好きな物が異なることに気づいた

#10 不器用な男達は好きですか?

昔から不器用な男はカッコイイ。「自分、不器用ですから」と高倉健は言った。この映画に出てくる男たちは全員、不器用だ。他人との意思疎通が出来ないサイコパスの柴田と、何でも暴力で解決しようとする最凶ヤンキーの影山兄弟。決して高倉健のような硬派な不器用男ではないけれど、僕には彼らが愛おしく思えてしまう。 作品の内容は、かなりぶっ飛んでいる。京都の大学に通うサイコパスの柴田は、ヤンキー・影山兄弟の子分を拳銃で殺してしまう。それをキッカケに影山兄弟vs柴田の抗争が勃発する、という話。

#09 ロックンロールは足早にならず、ゆっくり進む

10代後半から20歳の間に色んなことがあった。 専門学校在学中に初めて彼女と同棲をした。別れ話で包丁を突きつけられ、殺して私も死んでやると言われたのも初めてだった。 在学中にデザイナーとして仕事を受け始め、異業種交流会に行っては営業を繰り返した。バカにされたり、褒められたり、お金をもらったり、ダマされたり。色々あった。 大阪から茨城県に移住したのが20歳。深夜バスに9時間揺られた。レ・ミゼラブルの「夢破れて」を聞いて泣いた。不安だった。茨城県に着いた時、とても暑かった。

#08 自分にとっての幸せを見つめる

毎月デザインの仕事があって、欲しいものが買えて、二階建ての家に住む。近所には桜が綺麗な公園があって、春を楽しみに生きる。 気の合う仲間と愉快に過ごして、笑顔の素敵な奥さんと猫と一緒に暮らしたい。長生きはしなくてもいいけれど、もし子どもができたら孫の顔が見たい。ありがとうと言って皆に囲まれながら死にたい。 お母さんもおばあちゃんも、お父さんもおじさんも大きな病気をせずに笑顔で暮らして欲しい。 妹の授業参観に行って、学校が終わったらお菓子を一つだけ買ってあげたい。そして、一

#07 僕たちの出会いを運命と呼びたい

キッカケは人それぞれ。 僕は小学校6年生のとき、手術を経験した。生まれつき目の上に出来物があって、それが段々大きくなっていた。お医者さんに「このまま放っとくと、目が見えなくなるよ」と言われたときは怖かった。 そのまま手術をして、包帯が取れたのが中学校の入学式前日。 「半年間は安静にしてください。ボールがぶつかる部活はダメだよ」と言われた。身長を活かしてバスケ部に入りたかったのだけど、断念。 医者の勧めで入ったのは陸上部。そこでマツモトに出会った。 マツモトの家は音楽