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人生、そんなものである。

「小確幸」という言葉を知っているだろうか?

読み方は「しょうかっこう」だ。小学校みたい。


これは、村上春樹のエッセイ「村上朝日堂」に出てくる概念である。

「あれもこれもと欲張ったりして、人よりも大きな事をやろうとするから不幸になる」

「そんな大それた事をせず、たとえば我慢して激しく運動した後にきりきり冷えたビールを飲む事をしっかりと楽しむ」

「こんな風に、小さいながらも確かな幸福を生活の中に見出して生きていけば、それなりにいい感じで人生が過ごせるんじゃないだろうか?」

と書いてある。


なるほど。

小さな確かな幸福。

小確幸。


今はコロナの影響で、これまでにない制約の多い生活だ。

日常の小さな幸せに気づく力が必要そうだ。


ディズニーランドに行けない。

ブランド物のバッグを身に着け外を出歩くこともできない。

好きな人にルンルン気分で気軽に会いに行くことすら、許されない世の中だ。


多くの人は、幸福とは何か?

改めて考えさられることに違いない。


だから、確かな小さな幸せを探してみてはどうか?

僕の場合、それが「ビール後の昼寝」だったりする。


休日も1日引きこもり、Netflixで漁ったドラマや映画を見ながら、昼間っからビールを飲み、眠くなったら寝るのだ。


それが最高に幸せだ。この幸せをしばらく感じ続けられそうだ。

小確幸なのだろう。


世界が、日本が、あなたのいる街が暗くて不安で明日が見えない。

そんな時だからこそ、身の回りにある、「当たり前」に過ぎない幸せを見過ごす訳にはいかない。

村上春樹だったらこう言うに違いない。

「泣いたのは本当に久し振りだった。
でもね、いいかい、君に同情して泣いたわけじゃないんだ。
僕の言いたいのはこういうことなんだ。一度しか言わないからよく聞いておいてくれよ。

僕は・幸せ・だ。

あと10年も経って、この番組や僕のかけたレコードや、
そして僕のことを覚えていてくれたら、僕のいま言ったことも思い出してくれ。」


「小確幸を大切にしていこう。」

僕はビールを片手にうなづいた。


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