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大人を知った空
こちらの記事 の続きになります。
From January 1st to February 27th, 2014@BC Victoria
…….高校生の頃の自分は、まさか成人式を欠席してカナダで日本食を食べている……なんて一瞬でも想像しただろうか、いや絶対にない。
大晦日の夜には親戚一同が集まる祖父母宅とスカイプを繋いで話し、新年を迎えてからは初詣ならぬ初勝負のためにカジノに連行され、そんなこんなであっという間に休暇は終了した。
バドミントン部入部
1月の講義は5~6人程度に分かれてグループワークがメインだったので、語学学校で学んだスキルを生かす機会に恵まれた、という気持ちだった。
相変わらず講義の無い時間は図書館かサークル、そして日本語を教えるJapanese Cafe などで予定は詰まっていたけれど、身体を動かしたい気持ちがあった為、このTermから放課後活動するバドミントン部に入部した。
アジア系の学生は軒並みレベルが高かったことが印象深い。
私は、母がこの種目の国体選手だったこともあり、3歳から(体裁だけは)英才教育のように指導を受けた。年数と実力が比例しない類の人間だと薄々気付きながらも、18歳まで15年間続けたスポーツだ。最初は目立たないように留学生が集まるチームで楽しく運動する予定だった。
そう、目をつけられた相手が悪かった。Chinese-Canadianの部長(物理的にすごく大きい)から現地学生の練習相手になるよう言われ、サンドバックのような扱いを受ける羽目になるが…なぜ、なぜこんなことに……。今でも彼のことは根に持っている。
スポーツの醍醐味といえば汗をかきストレス発散することだが、私の場合競技中はプレーで会話が出来る(という感覚の)おかげで頭を使わずに済む時間だった。言葉の壁など関係なく喜んだり悔しがったり、時間差ゼロで感情を共有できることが嬉しかった。
成人祝いとシアトル旅行
1月は日本で成人式がある季節だ。同い年の日本人の学生達は、振袖を着て写真を撮るために軒並み一時帰国していた。
「それだけのために行くとか、航空券代金もったいない。」
上記が私の心の声だったので、自分に素直に生きようと思った。
それでも成人式当日は友人達が日本食レストランを予約してくれて、一緒に乾杯した。美味しいご飯が用意されていた。デザートも。成人祝いはそれで十分、満ち足りて幸せだった。
この頃、韓国からワーホリで来ていた超絶アクティブお姉様と仲良くなる。学部から年齢、目的、育ちまで全然異なるのに何故かとても馬が合う。そんな出会いに巡り合うのが海外の醍醐味だと、本当に思う。
お姉さんは私をシアトルに連れて行ってくれた。全額彼女負担で。いつの間にかプランが組まれ、予定を空けるよう伝えられ、前日に
「大人の旅行ってもんを教えてあげる!」
こんな台詞と共に船の乗船券を渡されたら、私はもう彼女に憧れるしかない。
某カフェの一号店で買った飲み物片手に
大量のシーフードから食べたいものを選び
ハンマーで叩き割って食べる。
飛び入りで参加したマリナーズ本拠地のガイドツアーに
アウトレットで持ちきれない程の爆買い。
計画性があるのか無いのか、彼女の後を追うことで精一杯の私も、旅行中は規格外・想定外が多すぎてずっと笑いが耐えなかった。こんな時間を過ごせるなら、もっと早く大人に、社会人になりたいと思った。
旅行後も大学での勉強一色の日々が続くけれど、明らかにモチベーションは上がっていて、ワーホリに対する憧れもここで生まれた。
それと同時に
自分には確固たる学問のコアがない。自信を持ってアウトプットする知識を得たいという気持ちは日々増していく。
次回は……大学生活・仕事・自己認識に関して留学期間中の心境の変化について、思い出しながら綴ってみたいと思います。
ここまで読んで下さりありがとうございました。よろしければまたいらしてください。
Sora
読んで下さって、ありがとうございます。