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怒涛の異文化スペクタクル(2)

 From September 11th To December 25th, 2013@VICTORIA, BC

今回の記事は、こちらの続きになります。

学校生活

 Halloweenという一大イベント(?)を終えた後は、Mid-termテストの勉強やサークル活動への参加などで、慌ただしくも充実した日常を過ごしていた。

入学当初全く入るつもりのなかったAnime Clubは、見学に行った瞬間熱烈な歓迎を受け驚いた。講義室を貸し切って、プロジェクターから大画面でアニメを流し鑑賞する→解釈の討論……など不思議な活動内容の時間もある。

(体験入部に行った日は何故か「狼と香辛料」のED曲を部員が大合唱しており、それはそれは強烈な印象だった)

日本語を学びたい学生から声を掛けられることが多かった為、私でよければ、とAndy(※ハロウィンの日仲良くなった彼)と共に入部した。

 留学体験談でよく聞いていたのが、最初のTermは情報共有という面で日本人同士・メキシコ人同士など国毎にグループが形成され易く、折角の日常会話練習時間を潰してしまうということだった。その点、地元学生サークルに入ることで日常的に英語を話す環境に身を置けた自分は幸運だった。

何より収穫だったのは、共通の趣味が国境や言語の壁を越えることを身をもって知り、彼らから自分の知らない母国のイメージを沢山教えて貰えたことだ。「日本を外から眺める」という視野を得ることができた。

 Andyはピアノ科の学生と仲良くなり、3人でよくレッスン室へ突撃しアニソンを即興ピアノで演奏してもらっていた。

「そら、日本語で歌ってよ!」

とお願いされて急に、国境を越えたアニソン合唱団が誕生したり、カラオケのような華やかさはないが私にはとてもとても幸せな時間だった。

 最初の3ヶ月間は、遊ぶためにここに来たわけじゃない、何かを身につけて帰らなければという気持ちが大部分を占めていたので、試験はどうしても良い評価をもらいたかった。日中の空き時間は図書館に篭り、足りない語学力はMichelやサークルのみんなに手伝ってもらい補う。帰宅後テスト勉強で夜更かしする時は、みんなでパウンドケーキを焼いて夜食にした。

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 Mid-termのテスト結果は個人的に後悔の残る惜敗で、落ち込む。

ここで負けず嫌いな性格が発揮され、期末テストを待たずしてクリスマス休暇を返上+1ヶ月間の短期語学学校にapplyすることを決めた。

プチ旅行と語学学校

 テストが終わった後、友人に誘われVancouverへ行くことになった。

息抜きを兼ねて1泊2日、休暇なのに人生をキラキラさせること何もせず過ごすのは勿体ないよ!と連れ出してくれた友人に、憂鬱な気持ちを吹き飛ばしてもらった。あの時は恥ずかしくてありがとう、と言えなかったけれど、本当に感謝しています。ありがとう。

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 12月の第1週~大学の授業はクリスマス休暇に入った。次の日から約4週間私立の語学学校で、ひたすらプレゼンの仕方やAcademic writingを勉強した。他の学部留学生たちが、観光で様々な場所を訪れているのが羨ましくなかったと言えば嘘になる。

けれど語学学校は年齢制限が無かったので、幅広い世代の学生と交友関係を結ぶことができた。

例えば永住権を得るために滞在・通学していたご夫婦のお宅にお呼ばれしたり、旅行に負けないくらい楽しかった。こうして育んだ人との御縁が、私の何よりの財産だ。

クリスマスツリーとプレゼント

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 無事に語学学校での授業を終え、クリスマス当日。

みんなでケーキを作り、ホームアローンを見ながらピザを食べて、プレゼント交換をするという至極王道の流れで夜は過ぎていった。

洋服やコスメ、本を贈ったところお返しにネイルケアのセットを貰いすごく喜んだ記憶がある。値段や大きさではなく

「Soraはいつも可愛いネイルしてるから、喜ぶかなと思って!」

というその言葉が嬉しかった。親元を離れても、そんな小さな事に気付き、見てくれている人がいるのだと幸せな気持ちでいっぱいだった。

来年も、きっと頑張れる気がした。

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 少々長くなってしまいました。ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。

私立の語学学校へのApplyは、現地エージェントの方に手伝って貰い、自分に合う所を探しました。実際に通っている学生に話を聞いたり、立地を確認(家からどれくらいかかるか)する下調べができたので、ネットを使い学校選びをする時より失敗なく簡単、オススメです。

次回は……年越し~成人式、Second-termの期間について綴ってみようと思います。

よろしければまたいらしてください。

Sora

読んで下さって、ありがとうございます。