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「教職員の声を社会に届けるプラットフォーム」が生まれます!


 学校現場の声を集めたプラットフォームができます!

 
 こんにちは!たーぼうです。
 今回は私も関わらせてもらっている新しいプロジェクトの紹介です。
 武田緑さんが代表を務める「Demo」 のメンバーや、全国の教員有志のみなさんを中心として、新しいプラットフォームが生まれようとしています!

 その名も「School Voice Project」です。(私もちょこっと関わらせてもらっています!)

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 とても素敵なプロジェクトなので、少しでも多くの人に知って欲しい欲しい。そして、必要な人の役に立って欲しいと思っています。

【1】:「School Voice Project」とは?

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まずこちらをぜひご覧ください!紹介動画です!

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 13年間、教職員の方と関わってきた経験と、過去に行ったネット署名での“変えられる”手応えをもとに、学校現場の声を集めて社会に届けるWEBアンケートサイトとメディアをつくります。
 子どもも大人も、大切にされる学校をつくりたい。これは「学校をもっとよくしたい」と願う皆さんと共に育てていくプロジェクトです。
 学校で働く大人たちの声は、教育政策を決める行政や議会、市民・地域の方、保護者にはほとんど届きません。なぜならその多くは、教職員の胸の内や職場内に留められたままだからです。「School Voice Project」は、子どもたちの思いが大切にされる教育をつくっていくためには、大人たちの思いも大切にされる必要があると考えスタートしました。
 5年後までに教職員10万人の登録を目指す大規模プロジェクトです。たくさんの現場の声を集め、学校や社会に影響を与えられるプラットフォームに育てていきたいと思い、すでに学校をよくしたいと願う100人の仲間とともに動き始めています。そのほとんどは現職の教職員の方です。


【2】:これこそ教育現場にとって必要なメディア
ー「オンライン学習」を例にー


 さて、今回このプロジェクトに関するnote記事を、私は書きたくて、書いています。
 
 なぜ、この記事を書いたのか。

 理由は幾つかありますが、「このプラットフォームが教育現場の未来に必要だ!」と思ったことが大きいと思います。

 教育というものは、何かと議論になります。誰でも話すことができるし、様々な教育が世間には溢れているからです。
 世間で言われている「教育はこうあるべき」という主張は、とても大きな意味を持ちます。外からの刺激が現場の変化のきっかけになることも多いですから。
 しかし世の中の意見に対して「まさにその通りです!」というものもあれば、「・・とは言っても、実際は難しいですよ。泣」とか、「それは逆効果ですよ。」と思うものもあります。

 例えば、最近話題になっている「オンライン学習」についての話です。

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 コロナ禍において、オンライン学習をせざるをえない状況になりました。休校期間などの時に「オンライン学習があるなら、学校なんて行かなくても学力は上がる」という意見を耳にすることありました。
 また、この時期に動画などの素晴らしい教育コンテンツも増加し、世の中に溢れるようになりました。

 実際のところ私も、コロナ禍で休校が起こるまで「勉強するなら、オンラインだけでもできるでは?」と思っていました。(ぶっちゃけ)
 
 満員電車の中を通勤している生徒にとっては、その時間を勉強時間にした方が効率がいいし、クオリティの低い授業よりも、自分に必要な時間を確保した方が良いのかもしれない。私はそのように考えていました。

 私は進学校に勤務していましたが、休校期間中も生徒は各自勉強をしていました。自分の力で勉強をどんどん進めることができる生徒が、けっこう多く存在しました。力のある生徒は、自分でアプリやyoutubeなどを駆使して、スケジュールを管理し、お互いに勉強時間を共有して刺激をし合うことができていました。(とても素晴らしいなーと感心していました。)

 しかし、すべての生徒たちが実際にこのようにできるかというと、そうではありません。実際に現場にいると、その難しさに直面します。

 勉強を1人では進めることができない生徒
 何を進めればいいのかわからない生徒
 家族もリモート勤務のためPCが使えず、オンライン学習が厳しい生徒
 スマホの調子が悪い生徒
 家庭が電波が入りにくい地域の生徒 などなど

 オンラインの環境も十人十色で、大小様々なハードルがありました。
 動画などの素晴らしい教育コンテンツも増えましたが、多くの生徒たちがそれらの動画を見ているかというと、決してそうではありません。自力で探すのも限界があるようです。(私も紹介はしましたが、見ない生徒は一切見ません。)
 もちろんそういったコンテンツがあることは大事なことで、存在することには大きな意義があると思いますが、どうやって届けるのかは本当に難しいと思います。

 進学校でこの状況なので、勉強へのモチベーションが高くない生徒が多い学校では、さらに課題も多くあります。実際にこのような問題を耳にしました。

 勉強する習慣が全くない生徒
 きめの細かい支援が必要な生徒
 生活習慣が崩れてしまう生徒
 家庭環境が複雑なので、精神的余裕のない生徒
 家庭よりも学校にいる方が落ち着く生徒
 休校中は自宅で待機せずに、バイトに行ってしまう生徒
 連絡を取ろうとしても、連絡が届かない生徒 などなど


 もちろん、そのようなケースでは学校が通常通りあっても、「しんどい状況」は変わりません。(これはこれで、もちろん課題です。社会全体で解決をしてく必要があると思います。)

 オンライン学習はメリットも多く、今後の教育界を大きく前進させる可能性もあります。もっともっと広がっていけば、様々な課題を解決し、社会にプラスになることも多いでしょう。

 ですが、オンライン学習を進めると、さらにハードルに当たってしまう生徒もいるのは確かです。

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 学力層や地域性など、学校と言っても本当に色々あるし、子どもたちの状況も十人十色です。おそらくこのような「しんどい状況」の問題は、あまり表面化しません。現場からの切実な声なのですが、メディアでは取り上げるのは難しいのかもしれませんね。


 ・・・さて、本題の戻りますが、

 この「School Voice Project」は、このような状況を世間に届けるために重要な役割を持っていると思います!

 このような現場でしかわからないことを「見える化」することで、新たなアプローチを考えることも、できるのではないでしょうか。

 教育現場の声が社会に届くことで、政治家や家庭へ情報を届けることが可能になります。
 また他の自治体や学校などで、どのような取り組みが行われているか知る機会にもなります。特に、教育政策に大きく関わる政治家や、実際に子どもを預けている家庭へ情報を発信することは、とても大きな影響力を持つと思います。これはとてもプラスに働くのではないでしょうか。
 
 また上記の見える化に伴って、「個人情報保護の問題」を心配する声もあると思います。実際に学校名などを公表すると、個人情報に関わる問題になる可能性があります。
 ですが、このあたりもしっかりカバーしてくれているのが「School Voice Project」の素敵なポイントです。

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・ユーザー登録時には、校種、勤務年数、勤務自治体などの項目を入力していただきます。
・教員だけでなく、事務職員、用務員、給食調理員、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、ICT支援員など、学校で働くさまざまな職種の人にご登録いただけます。
・SNSと違い、一定の個人情報を入力の上、ユーザー登録をしていただくことで、集まっている声の信頼性を担保します。(ニックネームと職種以外の情報は公開はされず、事務局のみが把握できる仕組みです。アンケートの分析や、アンケート対象の絞り込みのために活用します。)
※実名や勤務校名は必須ではありません。
※弁護士さんに相談しながら、プライバシーポリシーと利用規約を作成しています。個人情報はしっかりと保護されます。

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 このあたりの情報管理モラルを持った教員ほど敏感なので、とても大事なポイントです!(ありがたいシステムですね!)
 個人情報にも関わるデリケートな問題のため、慎重な発信が求められると思いますが、このプラットフォームの運営メンバーであれば、きちんと現場の声を届けてくれると思います!(だから私もお手伝いをさせてもらっています。)
 教員のことを、そして子どもたちのことを大事にしてくれているのが、上記の文章からもわかると思います。

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 この「現場に寄り添った心温まるプラットフォーム」が社会に貢献できることを心から願っています。

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【3】:クラウドファンディング開催中です!


 現在、このプラットフォームを作るためのクラウドファンディングが行われています。私も微力ながら、支援やお手伝いをさせていただいています。

 このプロジェクトの先に見える未来に、少しでも希望を持つことができる!という方は、ぜひご支援をお願いします!

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教職員の声を社会に !
クラウドファンディング&ユーザー登録
ついにスタートしました!!
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 SchoolVoiceProject のクラウドファンディング&ユーザー登録、スタートしました!!
 学校現場の声 を集めて見える化し、社会に届けるオンラインプラットフォーム(WEBアンケートサイトとメディア)を立ち上げるための大きな挑戦です。
 子どもも大人も、大切にされる学校をつくりたい。これは「学校をもっとよくしたい」と願う皆さんと共に育てていくプロジェクト。
 ぜひ、クラファンにてご支援をいただき、現職教職員の方はユーザー登録をしていただき、一緒にSchool Voice Projectを育てる仲間になっていただけませんか?

▼プロジェクトの詳細&ご支援はこちら


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 9月末に正式オープン予定のWEBアンケートサイト『フキダシ』の、先行ユーザー登録受付もクラファンと同時にスタート!現役の教職員の方は、こちらのご登録もぜひ!よろしくお願いいたします。

▼『フキダシ』ユーザー登録はこちら

プレアンケート結果も出ました!


 現在、支援や登録ユーザーもどんどん集まっているようです!(すごいですね。)今後の展開もぜひ注目してみてください!


【4】:クラウドファンディング応援イベント

 今回のクラウドファンディングに関連して、「応援イベント」も開催されます。(ゲストがめちゃくちゃ豪華です。すごいな〜。)

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 詳細はfacebookページをご覧ください。

 私もちょこっと参加させてもらう予定ですので、ぜひ一緒に学びませんか〜? よければぜひ!

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\クラファン盛り上げ企画 /
Talk Session 第2弾 with 苫野一徳さん
▷8/16(月)20:30-22:00
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《ゲスト》
▼苫野一徳さん
熊本大学教育学部准教授。熊本市教育委員。著書に『どのような教育が「よい」教育か』(講談社)、『勉強するのは何のため?』(日本評論社)、『教育の力』(講談社現代新書)、『「自由」はいかに可能か』(NHK出版)、『子どもの頃から哲学者』(大和書房)、『はじめての哲学的思考』(筑摩書房)、『「学校」をつくり直す』(河出新書)、『ほんとうの道徳』(トランスビュー)、『愛』(講談社現代新書)、『NHK100分de名著 苫野一徳特別授業 ルソー「社会契約論」』(NHK出版)など

※トークセッションには、現役教職員や元教職員も毎回登場します。

▼Youtubeチャンネル


【5】:メディア掲載

 今回の取り組みが社会でも大きく注目されています。(すごいですね!)記事でも特集されていますので、ぜひチェックしてみてください!

■朝日新聞(2021年7月29日)

【6】:関連ウェブサイト


 こちらに関連ウェブサイトを掲載しておきます。特に運営メンバーのインタビューは読み応えがあり、学びの多い内容です。ぜひご覧下さい!


■「School voice project」関連note

■運営メンバーの想い

武田緑さん(プロジェクト発起人)

中谷さつきさん(運営メンバー)

建石尚子さん(運営メンバー)


■教職員インタビュー

大野睦仁さん(北海道 小学校教諭)

上部充敬さん(神奈川県 小学校事務職員)

松本祐子さん(埼玉県 私立学校教員)


■「Demo」(武田緑さん事務所)ホームページ


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