見出し画像

社内の噂話に気をつけろ!

皆さん、自分がちょっとしたコミュニケーションミスで、無実の罪を生んでしまってるかもしれないって思ったことありますか?

これはホントによくある話だと思います。
ぜひ読んで、皆さんも注意していただきたいです。

罪って?と思うかと思いますが、自分の発言によって、知らず知らずにうちに人を陥れてしまったことはないか?ということです。

例えば、若手社員のAさんは、時間内に終わらせることができない自分の仕事の進め方について、悩んでいたとします。
そんな中、先輩とランチに行った際に「最近、仕事で悩んで止まってしまって、仕事が終わらないんです…」とサラッと話したところ、先輩から「まぁよく分からんけど、失敗しても死ぬわけじゃないし、思い切ってやりなよ」と励まされたとします。
ですが、その後、Aさんのアウトプットを見た関係部署から、「仕事が粗い。何でこんなアウトプットになったんだ」と叱られてしまいました。「なぜ勝手にアウトプットを変えたのか」と理由を聞かれたため、「先輩に適当にやって良いって言われたので」と伝えたとするとどうでしょうか?

おそらく、関係部署からのその先輩への評価は下がることになるし、「あいつは何適当なこと言ってくれているんだ」と信頼を落とすことになるでしょう。

そんな言い訳するAさんがどうなんだと思いますが、悪気なくこういうこと言ってしまう人っているんですよね。それにもしAさんが、新人時代にあなたが過去に可愛がっていたメンバーだったとしたらどうでしょうか。

・・・他の例も考えてみましょう。

こんな場面を見たことがありませんか?
あるメンバーが●●さんの上司に対して、「⚫︎⚫︎さんって、自分が好きな仕事しかしてないですよねー」「⚫︎⚫︎さんが今のままの組織だとダメだと組織批判をしていましたよ」と話しているようなシーンです。

もちろん、悪気はなく、ちょっとした雑談のつもりです。ほんと人って、噂話が好きな人が多いですからね。

こんな話を上司が聞いたら、⚫︎⚫︎さんは自分勝手なやつだなと捉えられてしまい、信頼を損ねてしまいかねませんよね。もしかすると、それが多少は昇進や昇給に影響することだって、あり得ます。

ここで注意しておきたいのは、これって給料にも当然関わるし、つまり年収に影響がある話になるんですよね。すなわち、生活水準に繋がり、人の人生にまで影響するのです。

その発言や行動が事実なら、まぁ仕方ないかなと思いますが、捉え方の問題であって、そもそもそんなことを言ってないかもしれません。

1つ目の先輩のアドバイスの話を例にとると、その場を励まそうと思って、「思い切ってやろう」ということを伝えただけで、「適当で良い」なんて伝えていませんからね。ましてや具体的な状況を聞いて、指示を出したわけではありません。

本来なら、「なぜそんなアドバイスをしたのか?」ということを先輩に直接聞かないと真相は分かりませんが、その確認をするまでもなかったりすると、悪い印象だけが残ってしまいます。

もし、このAさんが社内ですごく信頼されている人だとしたら(仕事を適当にするような人が信頼されているとは思えませんが)、Aさんが言うなら…あの先輩も調子が良いから言いそうだよな…なんて、捉えられるかもしれません。

もちろん、これは先輩の噂話をするのも後輩の噂話をするのも同じです。相手を見て、時と場所を場合を見て、発言することを心掛ける必要があると思うのです。自分は発言に影響力を持っていると自覚している方は、特に注意が必要です。

もう1つの例も考えてみましょう。

「好きな仕事しかしてない」という発言も、そう見えているだけかもしれませんよね。もしかすると、たまたま目の前にある仕事が⚫︎⚫︎さんが好きな仕事なだけで、組織戦略を踏まえて優先度が下がった仕事が、⚫︎⚫︎さんにとっても好きじゃない仕事だっただけかもしれません。
本人の意思ではなく、そういう構図になってるだけの可能性は全然あり得ます。

「今のままの組織だとダメだと言ってました」というのも、確かにそう発言したかもしれませんが、以下のような感じだとどうでしょうか。
「⚫︎⚫︎さんも今のままの組織だとダメだと思う。もっと組織を変えるためにみんなで頑張ろう。経営陣も必死になって考えてくれてる。ここは俺たち現場が踏ん張ろう!」
全然意味が違いますよね。
でも、面白がって前後の文脈を省略して、切り取ってその場のノリで「批判していましたよー笑」という感じで、言っただけかもしれません。

自分の発言を相手がどのように捉えるかちゃんと考えないと、ちょっと面白がって発言したことが、人の人生に影響を与えてしまうことだってあると思うのです。

この記事を読んでくださった方に2つお伝えさせてください。

<自分が話す側として>
人の噂話は面白いしそれはいいと思うけど、人を陥れることになってないか?
発言の影響を考えましょう。
悪意のないミスコミュニケーションが最も相手を苦しめることになってしまいます。

<自分が聞く側として>
面白おかしくその場の笑い話をするのは良いと思いますが、2次情報を信じてはいけません。
ちゃんと事実を1次情報として直接確認しにいきましょう。
聞いた話を更に別の人に話すなんてのは言語道断です。
伝言ゲームはどんどん変わっていってしまいます。

最後に僕自身の経験もお伝えしておきます。
僕の管理職をしていた際に、仕事が立て込んでいたメンバーが「もー仕事辛い、辞めたい」と発言していると他の管理職から共有を受けました。更に「仕事が嫌すぎて、全然やる気が出なくて、たまにサボっているらしいよ」と聞いたのです。

確かにあまり態度が良いメンバーではないものの、最近はよく頑張ってくれていると思っていたし、僕も結構フォローしていただけに、それを聞いて、「こんなに支援しているのに何なんだ…」とガックリしました。

ただ、一方でその話は本当か?と思って、伝言ゲームを確認していくと、「もー仕事は辛い、辞めたい(本気じゃないけど)」と発言したのは事実でしたが、以下のような変化がありました。

「もー仕事が辛い。辞めたい(くらいに大変だけど、頑張ろうとは思っている」 ← これだけが事実

「⚫︎⚫︎さん、最近仕事しんどくて、辛いらしい」

「⚫︎⚫︎さん、仕事しんどくて、やる気出ないらしい」

「⚫︎⚫︎さん、やる気でなくて、仕事する気起きないらしい」

「⚫︎⚫︎さん、仕事するか起きなくて、サボってるらしい」 ← これが共有を受けた発言

これ、嘘のような話ですが、本当の話なんです。

人の噂話なんかアテにならないですよね。
気になる発言があったなら自分で直接確認しなきゃダメです。
評価をする側の人は気にならなくても、その言動が評価に関わるなら、必ず直接確認しなきゃダメです。

人から聞いた人の話なんて、信じちゃダメです。
酒のつまみにして、全部次の日には忘れているくらいがちょうどいいです。

この記事を読んでいただき、1つでも多くの職場で、人を傷つけたり、陥れるようなコミュニケーションがなくなり、人間関係に悩む人が減ることを願っています。

応援いただけると、非常に嬉しいです。 全力でいい記事を書きたいと思います。 よろしくお願いします。